スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  

Posted by ミリタリーブログ at

2019年01月31日

旧型NVGマウント

 今回は旧型のPASGTヘルメット用NVGマウントについて書きます。

 イラク戦争などで見かけるマウントより前に使用されていたマウントで、このようなセットになっています。



 アーム、マウントベース、ヘルメットに引っ掛けるためのちょんまげですね。

 以前の98年UNCSB装備の考察にもチラッとでてきましたが、90年代後半で使用例を見かけます。

Embed from Getty Images


 99年、コソボの第82空挺師団ですが、中央右側の兵士が使用していますね。

 アームが装着されると見分けにくいですが、アームがない状態だと新型と形状が大きく異なるので見分けることができます。

 また、旧型ベースはネジ止めができないという特徴があります。



 比較対象にACH用の新型ベースを用意しました。(PASGT用は持ってないです……)

 右の新型は中央に穴があるのでネジ止めが可能ですが、左の旧型の中央はアームを固定するための溝であるため穴はなく、ネジ止めが不可能です。

 そのため、旧型はマウントベース下部の爪と後部のフックをそれぞれヘルメットに引っ掛けないと固定できません。



 ここと



 ここですね。まあ、ヘルメットは丸いですし、外れやすいからか、使用例では後部をダクトテープで固められてたりします。

 横から見るとこんな感じです。



 不安定そうな見た目です。ただ、ネジ止めと違い手軽に着脱可能というメリットはあるかなと思います。



 正面からです。これはこれで独特な形でイイですよね。ただ、このベースは滅多に見かけなかったりします……。


 また、ベースに専用の樹脂製アームを装着することで、NVGを装備することができるようになります。



 金属製と違いゴツいですね。先端にNVGのジョイントを差し込みます。



 また、アームの根本はこのようになっており、ネジに挟まれている突起がマウントベースとアームを固定するロック機構となっています。

 人差し指部分にあるレバーを押すことで、テコのようにロックを外すことが可能です。ただ、内部に硬いバネが仕込んであり、ロック解除時にアーム部分などを抑えていると破損しそうです。



 ベースに取り付ける際は、このように上部から差込みます。ロックを外した状態だと奥まで入ります。

 また、アーム土台にには上下でそれぞれアームを固定するための爪があり、この部分にアームを引っ掛けると、バネの力でアームを保持することが可能です。



 こっちが上で固定した時



 こっちが下で固定したときです。かなりがっちり固定できます。

 ただ、爪を押さえるバネが硬く、爪は樹脂なので取扱には注意が必要です。



 ちょうどロックしている状態なので分かりやすかなと思います。ここが破損した個体を見たことあります。

 また、NVGを装着するジョイント部は前後に可能しますが、ここが折れている個体も見たことありますね。

 他にも、サイドにノブがあり、ここを緩めることでNVGの角度を微調整可能だったりしますが、このノブが壊れている個体も見たことがあります。



 ここですね。ぶつけたのでしょうか。

 あとはアームをベースに取り付ける際に強く抑え過ぎたのか、アーム土台の耳が壊れていたりと、見かける個体はどこかが壊れていることが多いです。なんちゅう脆いマウントじゃ。

 今回は破損していない個体をゲットできましたが、結構な時間がかかってしまいました。なんとか手に入ってよかったなと思います。

 今回はこれで終わります。  


Posted by スプリング at 23:26Comments(0)装備アクセサリー

2019年01月26日

G&P M4 キャリングハンドル 加工

 何の変哲もないG&PのM4用キャリングハンドルです。



 見慣れたデザインですね。ガスブロ、電動問わず、M4を買うと大体デフォルトで付属してくるタイプです。まあKACのリアサイトとかも多いですが。

 このキャリングハンドルをVFCのM4に装着し、初期スタイルのM4カッケーと遊んでいるのですが、気になる点が1つあります。

 このキャリングハンドル、リアサイトが左右にグラグラするのです。



 この後ろの別パーツになっている部分ですね。下の輪っかをグルグル回して固定するのですが、ネジ部しか支えがなため、非常にグラつきます。

 最初はこんなもんかなと気にしてなかったのですが、VFCのM4を買うと付属してきたLMTタイプのリアサイトを弄ってみると、なんとこっちはガッチガチです。



 LMTタイプのリアサイトです。ハンドルぶった切ったような似たデザインなのに、こちらはリアサイトが安定してます。

 なにか違いが有るだろうと見比べてみるとVFCの方はリアサイト横に小さな穴がありました。



 この中央にあるヤツです。よく見えませんが、バネが入っているようです。これがリアサイトを土台に押さえつけて固定していると判断しました。

 そして、放出品のキャリングハンドルを見るとこの穴は実物にも有るんですよね。こうなるとG&Pの穴がないキャリングハンドルがとても気になり始めます。

 まあ実物キャリングハンドル買えばそれで終わりなのですが、実物はボロボロなのに万クラスなので気軽に手を出せません。

 という訳で、手元にある2つのアイアンサイトを合体させることにしました。


 見た目一緒だしいけるだろという脳筋プレーですが、成功すれば実質無料でよりリアルなキャリングハンドルが手に入ります。

 という訳で2つのリアサイトを分解します。これらリアサイトは下部のロールピンで抜けないように固定されています。



 ここです。これを抜いてUP方向に回し続けると抜ける仕組みです。また、VFCの方はロールピンを抜くと下部からバネが飛び出します。これもリアサイトを押しているバネのようです。こちらは小さくないので無くしにくいと思います。



 この銀色がバネです。結構勢いよく跳んだりします。

 で、金具を回してリアサイトを抜いているとVFCの方はなんか飛びました。



 バネの部分ですね。ここに小さいボールが入っていました。てっきりピンかと思っていたため奇襲を受け、床を探すハメになりました。

 G&Pはこの部分にボールはありませんが、下の丸い金具にクリック感を与える抑えはバネとボールで構成されています。これはVFCも同様ですね。こっちも丸い金具を引き抜く際に飛び出すので気をつけます。



 画像真ん中の部分ですね。ここにバネとボールが入ってます。これごと移植するのでこの後ここも取り外しました。

 こんな感じで分解後、VFCから取り外したバネ×3、ボール×2、リアサイト、回す金具の全てをG&Pの方へ取り付けます。組み付け時にバネ部分がボールごと抑えたりドライバーで抑えたりなどは気をつけましたが、それ以外は特に問題なく合体できました。



 パット見、違和感もないですね。ただ、ダイアルにリアサイトを通す際の向きによってはここで金具が固くて回らなくなるみたいです。そうなると再度付け直しですね。どの向きが良いのかはよく分かりませんでした。



 よりリアルになったと思います。



 ネジを緩めると少し左右には振れますが、前みたいにガッタガタではありません。バネってすごいですね。



 取り付けも大丈夫です。本体はVFC、ストックはマルイ、スリングアダプターはA&K、リアサイトとハンドガード、ストックエンドプレートはG&Pです。なんだか結構なキメラですね。でもこうでもしないとM4RISからノーマルのM4作れなかったので……。

 今回はこんな感じです。終わります。
 

   


Posted by スプリング at 09:00Comments(0)その他

2019年01月22日

VFC M4 GBBR その5 サイドスリングアダプター取り付け

 前回、フロントサイトを綺麗にしたM4ですが、00年代装備に使用するとなるとフロントが少し寂しいですね。



 具体的に言えば、サイドスリングアダプターが着いていません。

 00年ぐらいからM4に装備してあるのを見かける横からスリング通せるアレですね。

Embed from Getty Images

 以前考察した03年第2歩兵師団の写真ですが、このM4にもフロントサイト下部にあるのが確認できます。VFCのM4にも欲しいですね。



 という訳で買いました。A&KのM4RISに付属している物らしいです。バラ売りしてあるものを購入しました。



 このように金具2つで輪を作ってバレルに固定します。

 実は、これを買う前にCYMAのアダプターも買っていたのですが、フチが曲がりすぎてフロントサイトに通らず、削って通してもアウターバレルが太くて固定できないと散々でした。

 まあA&KのM4はチャイポンとか言われてますし、そんなに凝っているのならアダプターもリアルなのでは? と安く売っていたので購入しました。比較してみます。



 左がA&K、右がCYMAです。もう一目瞭然ですね。CYMA太いしフチの曲がりも強いです。これだけ細いなら期待できそうです。

 が、このアダプターはアダプターで問題点がありました。



 この黒いピンを金具の穴に通してもう一つの金具とつなぐのですが、ピンの真ん中が太い部分と、金具の穴の端の幅1ミリ程度が盛り上がったところが引っかかる仕組みです。

 見た目の割に接する面積が小さく、固定してもグラつきます。個体差かもしれませんが、ガスブロに付けると射撃中に外れそうな貧弱さです。

 これはチョット怖いです。ここでCYMAの方を確認してみます。



 こっちはロールピンを穴に挿して穴全体でピンを保持する構造です。ロールピンなのでピン側もテンションを掛ける構造ですし、ガスブロの振動にも強そうです。

 という訳で、スリング側金具をA&K、固定金具側をCYMAで合体することにしました。



 まずは元々付属していたスイベルを外します。90年代装備の時は使用するので適当に保存しておきます。

 次はA&KとCYMAを組み合わせて固定できるかの仮組みです。



 A&Kの金具は問題なく通り、CYMAの金具でアダプターを固定することもできましたが、アウターバレル側が細いのかグラついています。これではアウターバレル傷だらけになりそうです。

 という訳で一旦取り外し、内部に適当にマスキングテープを巻いて受け側を太らせます。傷防止とガタツキ防止で一石二鳥ですね。



 マスキングテープを足したり剥がしたりしながら調整を繰り返し、ちょうどいいところで取り付けました。ガタツキもなくなりいい感じです。これで問題なく使用できそうですね。00年代装備が捗りそうです。

-------------------------------------------------------------------------------

 話は変わりますが、マガジンを新しく4本買いました。1本はジャンクだったのですが、元々持っていたマガジンとパッキン交換することで復活し、計4本のマガジンが使用可能な状態で手元にあります。



 流石にこの季節にサバゲーは厳しそうですが、お座敷でマガジン替えて遊んだりと色々できそうです。マグチェンジしてボルトガシャガシャできるのもガスブロM4の魅力だと思います。



  


Posted by スプリング at 23:36Comments(0)VFC M4

2019年01月19日

VFC M4 GBBR その4 フロントサイト分解・清掃

 前回はマガジンを分解したM4ですが、弄くり回していると本体の方も気になる点が見つかりました。

 フロントサイト部です。



 頑張って拭き取った後なので分かりにくいですが、フロントサイトとアウターバレルの間からオイルと共に茶色の液が漏れています。たぶん錆ですね。

 VFCのM4のDX版は各部にスチールパーツが使用されており、アウターバレルとフロントサイト共にスチールです。湿気が原因か、どちらかが錆びてしまっているようです。

 正直ピンが固そうなのでフロントサイトを取り外すのは面倒なのですが、放って置いて固着されるとアウターバレル分解時などに余計面倒なことになってしまいそうです。

 という訳で取り外します。

 VFCのM4はフロントサイト下部にある2個のピンと裏のイモネジで固定されています。ここと



 ここですね。



 ピンを抜くには丸い方をポンチとハンマーでぶっ叩きます。平らな方ではないので注意です。自分はポンチ持ってないので机の上に落ちてたボルトをピンに当ててハンマーで叩きました。

 ある程度抜けるとユルユルになるので抜けますが、最初は本当に硬いので思い切り叩く必要があります。他のパーツを傷つけると嫌なので下にタオルを引いて高さ調節しましたが、おとなしく治具を買ったほうが良さそうです。

 で、その後イモネジを緩めるとフロントサイトが自由になります。といってもガスチューブがあるのでハンドガードを取り外さないと動かすことが出来ません。ハンドガードを先に外したほうが良いかもしれませんね。

 また、引き抜くためにはフラッシュハイダーも取り外すことが必要です。これはイモネジなどはなく、回すだけで取り外すことが可能です。

 ただし、バードゲージ部分のエッジが効きすぎており、素手で回そうとすると指を切ったのでタオルか何かを巻いてから回すことをおすすめします。



 引き抜くことに成功しました。フロントサイト内部が全体的に錆びています。アウターバレルは全然錆びていませんでした。加工方法の違いでしょうか?

 こうなるとガスチューブが挿してある根本も錆びてそうなので、根本のピンを叩いて抜き、ガスチューブも取り外します。



 根本にフロントサイトの錆がビッシリ付着しています。これは酷い。

 また、写真撮るのを忘れてましたが、フロントサイトの上下する部分も錆がひどかったので取り外しました。

 上下する部分を抑えているピンをピンセットで抑えながら、もう一つのピンセットで可動部分を回転させることで抜くことが可能です。本来は上下するアジャストツールが有るらしいですが、マルイのM4系を買ったこと無いので持ってません……。

 因みに時計回りの矢印にUPと書いてましたが、反時計回りに回さないとフロントサイト上がりませんでした。どうして……。

 そんな感じで全体を分解後、フロントサイトの錆を落として洗いました。



 フロントサイトの構成部品です。小さいピンなど無くしやすいと思うので注意が必要かもしれません。

 乾燥後、各パーツを組み立てていきます。まずはガスチューブを挿して穴とフロントサイトの穴が合うように調整してピンを叩き込みます。




 その後、フレームやデルタリングの穴にガスチューブを通し、アウターバレルの溝とフロントサイト下部の穴を合わせてピンを入れます。今度は丸い方ではなく平らな方を叩きます。そしてフロントサイトがM4を構えた際に地面に対して垂直になっているか調整しつつイモネジで固定します。



 
 最後に、スリングスイベルをピンで固定してフロントサイトの組付けは終了です。



 後はフラッシュハイダーを取り付けたり



 ハンドガードを取り付ければ元通りです。



 スチールパーツに釣られてVFCのM4を購入したという面も無くはないのですが、錆びてしまうのでしっかりと手入れをしないといけないですね。




  


Posted by スプリング at 15:12Comments(0)VFC M4

2019年01月16日

VFC M4 GBBR その3 旧マガジン分解

 前回は旧型マガジンの注入バルブを交換しました。

 それにより注入バルブからのガス漏れは無くなったと思うのですが、こころなしかガス漏れをしている気配がします。マガジン内のガスがいつの間にか減っているような気がするのです。

 そこで、タンクをひん剥いて水に浸けてみることにしました。分解方法は簡単です。まずは底板をスライドして取り外します。




 どうでもいいですがこの固定方法は開けにくくて苦手です。実物もこうなので再現している以上仕方ないのですが……。

 次にマガジンてっぺんのキャップスクリュー2個を外し、マガジン両側面にある爪を押しながらキャップを取ります



 最後に底部のキャップスクリューを外します。このネジ穴が有る板を押し込んだり引っ張ったりすると放出口パッキン位置を調整できそうです。



 すべてのロックが外れたため、タンクを引き抜くことが可能となりました。硬いですが思い切り引っ張ります。



 タンクです。ガスを入れた状態で水に浸けていると、タンクの接合部からガス漏れをしていることが確認できました。上記画像右端にあるギザギザしている部分ですね。ここから気泡がポコポコ生み出されていました。

 中に何かしら問題が有るようです。しかし、タンクまで分解している画像などがウェブ上では見つからず、中の構造は未知数です。KSCのM4マガジンみたいに固くて戻しにくい構造だと困りますが、もし直せるような不具合だと放って置く分だけ漏れるガスが無駄になってしまいます。

 ということで分解してみます。上記画像では右にある蓋の部分が5本のキャップスクリューで固定されており、これを取り外すことで左右に分割することが出来ました。



 "タンク | ゴム板 | 蓋"といった構造のようです。中のゴムは白く、外の蓋は黒くそれぞれ汚れていますね。

 で、中のゴムのネジ穴部分が破れており、これが原因でガス漏れしていたようです。画像だと上から4番目の穴と5番目の穴です。

 というか、これネジ穴を開ける段階でミスした感バリバリですね。破れたというより穴あいちゃってますし。

 なんかもうこれどうしようもないです。ゴムパッキンというか板は特殊な形をしているようですから、交換しようもありません。

 てっきり新型マガジンや一般的なガスマガジンみたいにパッキンタイプかと思ってましたが、部屋を作る関係でゴムで蓋してあるのでしょうか。





 なんともガス漏れしやすそうな構造ですね。いかに新型の縦に部屋を分ける設計が合理的なのか分かります。

 まあ、一気に抜けるようなガス漏れでもないので、諦めて元に戻すことにしました。撃つときだけガスを入れて全部撃てばいいのです。

 そのまま戻すのもアレなので汚れを掃除し、分解と逆の手順で組み付けておしまいです。ガスを入れればM4も撃てました。

 なんとも締まらない結果となってしまいましたが、今回はこれで終了です。内部の構造などが何かしらの参考になりましたら幸いです……。

  


Posted by スプリング at 21:09Comments(0)VFC M4

2019年01月13日

VFC M4 GBBR その2 外観カスタムとバルブ交換

 先日手に入れたVFCのM4ですが、あの後格闘を続けハンドガードの交換に成功しました。



 RISからG&Pのノーマルタイプのハンドガードになりました。

 壁にストックを押し付けながら両手でデルタリングを押すことでハンドガードが着脱できましたが、なんでこんな固くしてあるんでしょうか……。気軽に取り外すのは難しそうです。



 取り外されたRISです。前回は見ることが出来なかった内部が見れますね。



 外からは見えにくい箇所まで刻印や印刷が行われており、かなりそれっぽい感じになっていますね。実物は見たこと無いためどの程度再現されているかは分かりませんが、これを実物と言いながら見せられたら信じてしまいそうです。

 また、リアサイトもG&Pのキャリングハンドルに換装しています。



 ハンドガードと合わせてスタンダードなM4といった感じになりました。90年代末期な雰囲気です。

 次はハンドガードはそのままで、Comp M XDだけ載せてみます。



 00年代初期といった風でしょうか。このスタイルもシンプルで好きです。レール系ハンドガードのスマートな雰囲気もいいですが、こっちもいいですよね。

 とまあこんな感じで遊びながらガスをマガジンに入れていたのですが、耳を澄ますとなにやら「プチプチ」とマガジンから音がします。バルブ付近です。



 という訳で底板を引っ剥がしてみると、見事にOリングが劣化してヒビ割れていました。水に濡らしてみるとバルブの根本から気泡が出てきますし、ここからガス漏れしているようです。

 OリングがシワシワなのでOリングだけを交換するのが筋かもしれませんが、どうせなら海外仕様のバルブごと日本仕様へ交換していみようかなと思います。



 善は急げで買ってきました。WEの日本向けバルブです。VFCのM4にも使用できるらしいので試してみます。



 無事取り付きました。締めすぎると破損して逆にガス漏れの原因になるとのことだったので、ある程度締めてからはガスを入れ、音が聞こえなくなるまで軽く締めてみました。



 あとは底板を元に戻して完成です。新型マガジンはバルブに直接アクセスできるようですが、旧型はいちいちこの蓋を外さないといけないのが少々面倒ですね。



 取り外したバルブです。横から見るとOリングが劣化していることが分かります。めっちゃヒビ割れてますね。



 修理したマガジンを装着。快調に動作するのも確認できました。よかったよかった。

 という訳で今回は以上です。  


Posted by スプリング at 19:41Comments(0)VFC M4

2019年01月12日

VFC M4 GBBR 2015 DX版

 突然ですが、VFCのM4を買いました。





 中古品なのですが、目立つような激しい傷もなく程よい使用感でいい感じです。アウターバレルやハンマーなど各部パーツが既にスチール製で、箱にもDXとシールが貼ってあったためVFC Colt M4 SOPMOD GBBR DX 2015版だと思います。

 既に届いてからストックやストックプレート、リアサイトを交換しているため原型が若干ありませんが、元々はマグプルタイプのストックとスイベル付きのストックプレート、LMTタイプのリアサイトが装着されてました。(本来はクレーンストックの筈ですが、どちらにしても使わないので気にしませんでした。)

 という訳で、今回はこのVFCのM4について書こうと思います。

 なぜVFCを選んだのか。理由としてはバレルが細くストックパイプが短いというのがポイントでした。

1. バレルが細い



 この通り、VFCのM4はハンドガード内のバレルがくびれており細くなっています。といっても比較対象なるM4を現在は持っていないのですが、マルイのMWSやKSCのM4 GBBなどは太いバレルです。太いバレルは改良されたバージョンでヘビーバレルと呼ばれ、03年以降のM4はすべてヘビーバレルなんだそうです。

 となると、03年以前の装備に利用するなら細いバレルのほうが良い気がしますよね。まあ、ぶっちゃけハンドガードで見えなくなりますしそこは置いておきますが、なんとヘビーバレルだとレーザーサイト用のバレルマウントが装備できません。ここがいちばん重要なポイントでした。



 この下にある2つの輪っかにヘビーバレルは通らないのです……。細いバレルに合わせて作っているから当然なのですが、これだとバレルマウントを利用したAN/PAQ-4C装備の再現などが出来ないということになります。これは困ります。という訳で細いバレルのM4が欲しかったというのがまず1つです。

 因みにマルイのM4カービンの方とWAのM4はこの条件を満たしているのですが、マルイの方はストックパイプが長いため、そしてWAの方はガスチューブが太いからバレルマウントがハマらない可能性があるため、それぞれ選考から外れました。


2. ストックパイプが短い
 マルイやKSCのM4のストックパイプはエンハンスドストックに合わせているのか、後端が斜めになっておりその分だけ少し長くなっています。そのため、旧型ストックを装備するとその斜めの尻尾がはみ出てしまいます。これまた参考画像はありませんが、だいたい想像つくかと思います。

 しかし、VFCのM4はストックパイプ後端が真っ直ぐで少し短いため、旧型ストックを装備しても綺麗にお尻が隠れます。



 こんな感じです。ジャストフィットでスッキリ。まあ、ストックの長さを最短にしないと見えないだろと言われればそれまでなのですが……。こっちは完全な自己満足ですね。


 以上の理由から外観はVFCのM4が一番良いんじゃね? となり、その後Youtubeで動画を見て金属音が良かったので確定しました。(実はマルイのM4カービンにG&Pのストックパイプ着けるとバレル細くてストックパイプ短いM4を錬成できそうなのですが、あちらは動画などで金属音をあまり確認できなかったのでVFCの方にしました。)

 という感じで購入したM4が先日届いたのですが、やはりガスブロはいいですね。



 電動ガンのようにモーターを入れる必要がないためグリップは少し細い気がします。




 メカボがないのでボルト側面も凹んでおり、ここに連動してダストカバーが開閉します。いいですね。また、マガジンキャッチがネジ止めではなく、ねじ込むタイプでした。ここもポイント高いです。フレームは上下ともに金属なので剛性も十分そうです。




 ハンドガードはRISタイプです。実は一回外そうと思ったのですが、どう頑張っても外れなかったので諦めました。ただ、このRISもシャープで格好いいですね。本来はレールカバーもセットに付属しているようですが、この中古は欠品でした。いずれ買いたいです。




 ここが自分で交換したストックプレートです。G&PのWA用(?)でしたが無事装着できました。元はスリングが取付可能な輪のあるストックプレートでしたが、普通の形にしたかったので速攻取り替えました。(交換時はネジロックが塗布されているのかひたすらにネジが固く、体重をかけてやっとストックパイプを取り外せました。)




 アウターバレルにもしっかり刻印があります。これがあるのは2015 DX版以降のような気がするので、購入を検討されている方はアウターバレルに注意が必要かもしれません。




 マガジンは旧タイプが付属していました。新型のほうが動作性が向上するらしいですが、あちらはHKタイプのマガジンを再現しているためこちらのほうが都合が良かったです。




 レールにはAimpointのComp M XDとKACの300m フリップサイト(のVFC製レプ)を載せています。どちらもシンプルさがあり好きです。00年代って感じがしますね。






 ストックは以前ヤフオクで落札した旧型タイプです。マルイのM4RISに付属してたらしいです。それなりにガタガタしますがまあ許容範囲内です。





 あとは動作ですが、ガスをチャージして空打ちをしてみた所、動きと音ともに素晴らしかったです。ガスブロは夢があっていいですね。反動はそれなりでしたが、これは旧マガジンだったからではないかと考えています。でも現行マガジンは縦に長いですし、旧マガジンしか選択肢無いんですよね……。新しくM4タイプマガジンが出て欲しいところです。

 実射性能に関してはお座敷なりに確認してみたが、とりあえず射撃はできました。ただ、ガスが少なくなってくるとボルトが奥まで下がりきれず給弾できません。冬だからでしょうか。調整できるならなんとかしたいところではあります。

 という訳でVFCのM4でした。個人的には大満足です。
  


Posted by スプリング at 15:18Comments(0)VFC M4

2019年01月09日

米軍装備の小物 その1 (イヤープラグケース,ペースカウンター)

 米軍装備を再現するにあたり、「アクセントで写真にある小物着けたい!」となる場合はあるかと思いますが、「この小物の名前なんなんだよ……」となる場合があるかと思います。00年代になると私物も出てきて余計に訳が分かりませんね。

 今回はそういった小物群の中でも登場頻度が高いイヤープラグケースペースカウンターについて書きます。




1. イヤープラグケース



 独特な形ですし、中身も曇っていてよく見えないので名前知らないとなんだかよく分からないですよね。これがイヤープラグケース(NSN:"6515-01-100-1674")です。



 こんな感じで蓋がスライドし、中には両耳用に2つの耳栓が入っています。



 オレンジ色の耳栓(NSN:"6515-00-442-4818")、Mサイズです。これが緑になるとSサイズ、青になるとLサイズになります。これのキノコのかさみたいな方を耳にはめることで騒音から耳を守ります。

 他にも耳の形にフィットするタイプの耳栓がありますが、NSNが異なるため用途が違うのでしょうか。因みにフィルムケースタイプのイヤープラグケースはフィットするタイプの耳栓用のケースみたいです。

 まあ、90年代で見かけるイヤープラグケースはゴツい方のタイプな気がします。使用例を見てみましょう。

Embed from Getty Images
サスペンダーに取り付けている例(96年)


TLBVに取り付けている例(98年)


 このようにサスペンダーやTLBVに取り付けられていたり


ボタン穴に取り付けている例(98年)



 ジャケット胸ポケットのボタン穴に取り付けられています。

 取りやすくて邪魔にならない所といった感じでしょうか。チェーンにより様々な所に取付け可能なのが大きそうですね。



 TLBVの金具に取り付けてみました。いい感じのアクセントになりそうです。

 イヤープラグケースは大体1000円位で売っているような気がしますが、ネットではなかなか見かけないような気もします。また、ケースには黄色以外のカラーもあるため、購入時は注意が必要かもしれません。



2. ペースカウンター
 レンジャービーズやペースカウンタービーズとも呼ばれている、パラコードにビーズが13個通されているストラップです。NSN調べても出てきませんでしたが何なんでしょうね。



 アポロチョコみたいなビーズが下に9個、上に4個配置されており、その間に結び目があることで2つのビーズ群に分けられています。



 ビーズをそろばんの珠のように上下に動かすことで、歩数を数えたり移動距離を数えたりすることが可能です。下が小さい位、上が大きい位です。

 どんな感じで取り付けられているかの使用例を見てみましょう。

Embed from Getty Images
サスペンダーに取り付けている例 1(96年)


 この写真だと右と中央の隊員のサスペンダー右肩部分に確認できますね。ペースカウンターの存在を意識して写真を眺めてみると、たまにサスペンダーの肩パッド部分に括り付けてあるのを見つけることが出来ます。

Embed from Getty Images
サスペンダーに取り付けている例 2(97年)


 この画像の場合は分かりにくいですが、右の方のコンパスポーチの下に確認できますね。ただ、こちらは白色のようなのでビーズがドクロの形をしているバージョンかもしれません。ドクロのタイプはクリックカウンターという名称で売られているのを見ますね。実物を保有してないので分かりませんが、なにか機能が違うのでしょうか……?

 因みに左手に握られているのは無線機ではなく、AN / PSN-11プレシジョンライトウェイトGPSレシーバー(PLGR)と呼ばれる装備です。GPS受信機ですね。

 ペースカウンターやクリックカウンターと検索すると国内でも売っているショップが結構見つかりますね。ただ、ドクロの方が多く見つかります。こっちが人気なのでしょうか? 個人的にはシンプル形をしたビーズのペースカウンターの方が好みです。



 ペースカウンターをサスペンダーに取り付けてみました。イヤープラグケースと比べると横幅はありませんが、縦に長いため結構目立ちますね。こちらもいい感じです。



 という訳で、今回はイヤープラグとペースカウンターでした。何か装備収集の参考になりましたら幸いです。  


Posted by スプリング at 10:22Comments(0)小物考察

2019年01月06日

オールドスクール装備な腕時計

 米軍の画像を探していると、私物の腕時計を装備している画像をたまに見かけます。迷彩服の袖からチラリと見えるカッコいい腕時計。良いですよね。

 また、装備のワンポイントという用途だけでなく、サバイバルゲームにおいては手軽に時間を確認できる実用性もあります。

 ただ、どうせ腕時計を装備するというのであれば、時代に違和感の無い物を装備したいという気持ちがありますよね?

 そこで、今回は90年代後半から00年代前半にかけての装備で違和感無く使用でき、比較的手軽に手に入る腕時計について書こうかと思います。

 日本で手軽に入手できる腕時計といえば、それはもう国内メーカーの腕時計です。その中で海外でもメジャーなメーカーといえば……


そうCASIOです。



Embed from Getty Images
個性豊かなカシオの腕時計たち


 『スピード』(94年)のキアヌ・リーヴス、『アウトブレイク』(95年)のモーガン・フリーマン、『ミッション:インポッシブル』(96年)や『ミッション:インポッシブル2』(00年)のトム・クルーズ。彼らもCASIOの腕時計を装着して出演してます。

 映画スターも着けるほどの人気がある時計。そう書くとアリな感じがしますよね。実際CASIOのG-SHOCKなど人気だったようです。

 「なら当時発売されていたG-SHOCK買えばいいじゃん!」と思いますよね。

 ただ、そこには落とし穴が存在しています。


経年劣化



 DW-5000CやDW-5900Cなど当時のモデルは多くが絶版になっており、手に入れる方法は当時品を買うしかありません。しかし、ホッケーのスティックでフルスイングされても動くG-SHOCKですが、経年劣化でベルトベゼルは砕け散ります。ヒーローもガンダムも加水分解で壊れてしまうのです。

 確かに現存している個体も多いですが、いつベルベゼが砕けるか分からないのが現状。あと、昔のG-SHOCKは高いのも多いです。気軽にサバゲーに使えるかいうと……。(35周年でベゼルが蘇ったDW-5000CやDW-5600Cの例はありますが、販売は期間限定のようですしこの2つは人気モデルなので装備のアクセントとして購入するには相場が安くないです。)

 であれば、90年代から現在まで変わらず生産されている個体を新品で買うのが一番だと思いませんか? 加水分解は怖いですが、新品であれば寿命も長そうです。

 そして、現在まで生産が続いているCASIOの腕時計の中でも、当時の米軍で使用例がある物が存在します。



出典:https://nara.getarchive.net/media/spc-antwi-kofi-91b10-combat-medic-headquarters-support-company-94th-engineer-81097b

 この写真は隠れがちな手首が露わになっているのでフォルムを確認しやすいですね。1996年のボスニア派遣時の第一機甲師団だそうですが、右の方が巻かれているのはF-91W(1989)だと思われます。

シンプル・イズ・ベストなF-91W

photo credit: Tim Gerland 28/06/11: made in Thailand, terrorist approved! via photopin (license)


 1989年に発売されたこのモデルは現在まで製造販売が続くベストセラーです。ネット通販どころかホームセンターですら入手が可能です。かなり身近なモデルですが、更に魅力的なのが価格です。


Amazon価格830円!!



 まさかの1000円いきません。サバゲに利用するとなると飛来するBB弾が怖いですが、この価格なら怖くないかもしれません。



 腕時計部分を反転して拡大してみました。似た形状のFシリーズはびっくりするぐらい沢山あるのですが、液晶下部のプリントが左、中央、右に別れてますしF-91Wぽいなと思います。もし「いやこれはcasioではなく〇〇社の〇〇だ」と気づかれた方はコメントにてよろしくお願いします。



 次に、『ミッション:インポッシブル』でトム・クルーズがつけていたのはDW-290(1994)です。


photo credit: Vince Sanga Your mission should you choose to accept... #mexture #phonto #blender #ndpatterns #casio #gshock #mi #missionimpossiblemovie #watch via photopin (license)

 昔は映画で使用されていた腕時計はDW-5300(1994)だと言われていましたが、実はDW-290でした。あちらもゴツくて格好いいのですが、残念ながら遥か昔に絶版です。

 大ヒット映画で主役が使用していたモデルとなると、当時も映画を見た後に「トム・クルーズと同じ時計つけちゃうぞー」と考えたとかありそうですよね。因みに六角形のマッシブなフォルムと型番のDWから一見G-SHOCKですがG-SHOCKではありません。

 これも現行モデルです。こちらは楽天市場で5000円ぐらいします。まあ見た目もゴツいですし仕方ないですね。



 また、他にも90年代から現在まで生産が続くモデルの中にもかなり知名度が高い物が存在します。


photo credit: VGB.Studios 2012-0114 via photopin (license)


 DW-5600E(1996)です。こちら当時から生産が続くG-SHOCKです。並行輸入品だとAmazonで5500円です。(というより海外モデルと日本モデルで記載された表記が違うため、海外装備に用いる場合は並行輸入品の方が望ましいと思います。)

 DW-5600EはDW-5600C(1987)の流れを組む腕時計で、これ自体も現在まで生産が続く名機です。

みんな大好きDW-5600C-1V

photo credit: fortfan Casio G-Shock via photopin (license)


 DW-5600Cは『スピード』キアヌ・リーヴスが着けていた腕時計で、スピードモデルとか呼ばれています。反転液晶にしてみたり、電波時計になってみたり、太陽電池を搭載してみたりと形を変えながら復刻を繰り返す人気モデルです。

 そしてDW-5600EはそのDW-5600Cからモジュールなどを改良したマイナーチェンジモデルです。豆球からELバックライトなったので暗くなっても画面が見やすいです。

 人気モデルの後継機で性能もアップしてるモデル。これもよさそうです。あとG-SHOCKというブランドがあるのがいいですよね。
 


 とまあ、ここら辺のモデルだと現行品という性質上気軽に使用でき、当時の装備にも違和感なく合わせることができるような気がします。

 ただ、長年の生産を経てモジュール(中身)など変わっている個体もありますので、そこら辺まで拘る方は注意が必要です。あくまで今回のコンセプトは比較的安価で、尚且つ手に入りやすいモデルという感じです。

 というわけで、90年代から現在まで製造が続いている腕時計3種について書いてみました。装備をコーディネートする際の参考になりましたら幸いです。  


Posted by スプリング at 09:56Comments(0)小物考察CASIO

2019年01月05日

98年 米陸軍UNCSBの装備考察 その3 (ベスト、ピストルベルト編)

 前回、前々回に引き続き、98年UNCSBの装備についての考察を行います。

98年 米陸軍UNCSBの装備考察 その1 (ヘルメット編)
98年 米陸軍UNCSBの装備考察 その2 (衣料、M4、アーマー編)




 戦闘中や訓練中の写真は勿論ですが、このように準備中の画像も仕事人といった感じで格好いいですよね。

 最終回は胴体装備全般です。今回は右斜め前、左斜め前、後方と綺麗に全身のポーチ配列がわかるため、最初に画像からの装備の読み取りを行います。

 胴体の装備はTLBVやLC装備などの複合ですね。最初の写真からはTLBV 1st, 200連マガジンポーチ, LC-2キャンティーンカバー, ナイロンフィールドパックが読み取れます。また、右肩には謎ホルスターがありますね。



 背後からの写真からは、200連マガジンポーチとLC-2キャンティーンカバーがもう1つあることが読み取れますね。また、TLBVの右側のDカンとフィールドパックのDカンをパラコードで結んで固定しているようです。ただ、左側のDカンは壊れているらしく、カラビナで固定しているのが面白いですね。



 最後に、準備している写真からはピストルベルトを挟んでコンパスポーチが2個あることが読み取れます。



 よく見てみるとピストルベルトのバックルがLC-2のプラバックルらしいことが分かります。



 はっきりとは見えませんが、年代的にも矛盾がないので恐らくあっていると思います。


 よって、今回のベルトキット類の構成は
1. TLBV
2. 200連マガジンポーチ *2
3. LC-2キャンティーンカバー *2
4. LC-1コンパスポーチ *2 
5. フィールドパック
6. LC-2 ピストルベルト    といった感じのようです。



1. TLBV



 03年米軍装備の考察にも出てきたベストですね。その1stタイプ、前期型です。因みに首の横にあるショルダーループのベロが首側にあると1stです。右肩のループを利用してホルスターらしきものが引っ掛けられています。



 よく分かりませんが、何やら中身はフラッシュライトのようにも見えます。私物でしょうか。また、左肩にはハンドマイクの姿も見えます。



2. 200連マガジンポーチ


 MINIMIの200連マガジンが入る大きなポーチです。ドットボタンだけでなくベルクロでも蓋を閉じることが可能で、使い勝手がいいのかガナー装備以外でも見かけます。ユーティリティポーチ的に使われていたのかもしれません。
 


 このポーチにはバリエーションがあり、自分は画像の三種類を所有しています。左からベロ付き、ベロなし、ベロなし内部両サイドにプラ板あり。

 今回の使用例は形崩れてませんし、プラ板ありのバージョンのような気がします。




 また、SAWポーチの右上にハンドマイクのコードが飛び出していることから、ポーチ内になにやら無線機が入っていることが分かります。



 別の画像ではPRC126らしき物を弄っていました。おそらくこれがこの中に入っているのではないでしょうか。





 私も1台所有していますが電池切れで動きません。まあ動く状態でも下手に動かせない品物ではありますが。ちなみに本来は専用ポーチがあります。なぜ今回の使用例では使用していないのでしょうか……。

 また、パトロール中の使用例はアンテナが見えませんが、アンテナをどこに格納しているのかも謎です。まあ折りたためるので畳んでいるのかもしれません。



3. LC-2キャンティーンカバー





 左右脇腹の後ろに配置されている水筒のカバーです。前回の考察にも出てきました。面白い点としては、ガスマスク用の小さいキャップがダクトテープらしい物で脱落防止されている点でしょうか。ベタベタ貼ってありますね。

 この小さいキャップは本体とつながる紐部分が折れやすく、紐が折れた状態の小さいキャップが脱落しないように固定しているのかもしれません。実際、小さいキャップが脱落した使用例も見かけます。


奥の紐は細くて見るからに弱そうですね。



 また、開けやすいようになのかガスマスク利用時のキャップの端にパラコードでベロを作ってますね。使用時はこれを引っ張ってダクトテープごと小さい方のキャップを取るのかもしれません。



4. コンパスポーチ



 包帯かコンパスが入るポーチです。2個あるため中身はコンパスと包帯かと。マニュアルだと配置場所は左肩と装着者から見てピストルベルトのバックルの右に1つといった配置ですが、左肩がハンドマイクで埋まっているためバックルの左に降りてきているのかなと思います。BHDでも左肩がマイクやストロボポーチで埋まっているからか、バックル挟んでコンパスポーチ2個装備ですね。


5. フィールドパック


 日本風に言えば雑嚢、他にもブットパック、アスパックなど表記揺れが激しいです。たまに形の違いでLC-1やLC-2とか呼ばれますが、特にLC装備ではないです。使用例のフィールドパックは蓋に鳩目がなくなった後期型ですね。破れやすく、ネームの書き込みがされやすいため、なかなか美品とめぐりあうことは難しい気がします。

 中にはAN/PVS-7Bのポーチが入っているように見えます。



 98年同日の他の隊員もこのタイプのポーチを使用されているため、そうではないかなと思います。



 中央にあるポーチです。少し見えにくいですが……。色味やかすかに見える表面の文字からそうかなと。



 このポーチはなかなか売っているのを見かけませんね。また、売っていても番号の書き込みなどがある場合が多く、これまた美品と巡り合うのが地味に難しい気がします。



6. LC-2ピストルベルト


 特徴的なプラスチックのクイックリリースバックルを持つピストルベルトです。ベルトの末端を金具で固定するか、ボタンで固定するかで2種類が存在しています。



 上が金具式、下がボタン式のベルト末端です。他にもバックル側の固定方式が異なるなどありますが、この部分が一番見分けやすいです。因みに金具式の方が古いタイプです。個人的には金具式のほうが好きです。



 だいたいこんな感じでしょうか。いろいろな角度からの写真が残っており、98年におけるTLBV装備のほぼ全身がわかる素晴らしい資料ですね。惜しむらくは肩のホルスター……。どうにか謎を解きたいところです。

 90年代末期装備の参考になりましたら幸いです。それではまたお会いしましょう。
   


Posted by スプリング at 12:14Comments(0)装備考察