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Posted by ミリタリーブログ at

2024年01月21日

タナカ P226 旧マガジン ガス漏れ修理




 現状、HW樹脂かつ古いP226を再現したガスブローバックはタナカが20年ほど前まで製造していた”SIG SAUER P226”しかありません。という訳でSEALs装備のサイドアームとしてガスブロP226を使用したい場合はタナカのP226を愛用しています。

 しかし、この頃のP226に使用されていたマガジンは非常にガス漏れがしやすいため、定期的な分解が必要となっています。折角なので今回はガス漏れしているP226のマガジンを分解していこうと思います。



 という訳でガス漏れしているマガジンを2本用意しました。片方は上部から漏れており、もう片方は下部から漏れています。まずは上部の放出バルブから漏れているマガジンを修理していきます。





 放出バルブは背面の六角穴付ボルトで固定されています。





 背面のボルトを取り外しました。こうすることで基部ごと放出バルブを引っこ抜くことが出来ます。



 バルブの構造はこんな感じです。見た通りパッキンが3種類使用されています。これらを煮たりシリコンプレーを吹いたりしてから再度組み込みまます。



 バルブを組み立てたらマガジンに押し込みます。WAのM9マガジン(旧型)だとバルブを押し返すバネがバルブに固定できるようになっていたのですが、そういった仕組みは無いようです。ちゃんとバネがセットできるか少し不安ですね。



 組み立てが完了したのでガスを注入して問題ないことをチェックしました。ガス漏れは無事に直っており、空打ちもOKでした。これで1本目の修理は完了ですね。



 続いて2本目のマガジン、底面からのガス漏れを直します。こちらはまずボトムプレートを取り外します。フォロアースプリングで固定されているため、丸い突起をドライバーなどで押してロックを解除しながらプレートをスライドさせます。



 続いて2本のロールピンを取り外します。ドライバーでも取り外しは可能ですが、非常に硬い時があるのでピンポンチを使った方が楽だと思います。



 こうすることで固定が解除され、底面を引っこ抜くことが可能となります。



 底面は四角いパッキンで密封されており、下部からのガス漏れの原因はだいたいこれです(たまに注入バルブ)。



 下部の場合は特に動きが無いパッキンなのでシールテープを使うことで比較的簡単に修理を行うことが出来ます。



 土台にシールテープを巻いて太らせることでパッキンとマガジンの密着度を上げます。この時、シールテープを巻きすぎると太すぎてマガジンにハマらなくなる可能性があるので注意です。ほどほどに巻きましょう。



 後は逆の手順でフォロアーやスプリングを入れた後に下部を押し込みます。この時、無理に押し込むとパッキンがねじれて変形するので気を付けます。後はロールピンを打ち込んでプレートをセットすれば完成です。

 本来はこれで完了ですが、修理後にガスを入れると今度は上から漏れ始めました。



 仕方ないので上も分解してシリコンスプレーを吹いて修理しました。このP226のマガジンだとこういったことが頻発します。



 というわけでタナカのP226の修理を完了しました。このモデルは非常にガスが漏れやすいです。ですので、少々のガス漏れでしたら無視ししてゲーム直前にガスを入れて使用するといった運用も行います。

 P226R以降はマガジンが改良されて漏れにくくなったそうですが、残念ながらP226R以降のマガジンと旧型のフレームは互換性が無いのでこのマガジンをメンテしつつ使うしかありませんね。今回はここらへんで終わります。  


Posted by スプリング at 17:06Comments(0)TANAKA P226シリーズ

2020年05月22日

TANAKA P226 / P226R Mk24作成

 00年代のSEALs装備のサブアームといえばMk24ことP226がお馴染みですね。

 という訳で、初期アフ装備のサブアームにMk24が欲しくなりました。

 個人的にはノーマルな初期P226モデルもいいですが、どうせなら00年代初期に使用例のある過渡期モデルを再現したいところです。

 具体的にはレールなし、旧型リアサイト、グリップは刻印あり、スライドはNC切削モデルの組み合わせですね。これを再現するにはP226とP226Rを合体するのが手っ取り早そうです。

 そしてタナカはP226とP226Rを出しています。「同じタナカの製品ならニコイチしても動くだろ……」という安直な考えで2種のP226をポチりました。





 届いたものがこちらです。どちらもHWモデルです。つや消しで若干キラキラしてるのが良いですね。

 旧P226は95年発売、そしてP226Rは旧P226と交代する形で03年に発売されたモデルとなります。どちらもかなり古いですね。




 WAのパテント、ASGKに社名……。実銃には無い刻印のオンパレードですね。まあ、国産エアガンなのでここら辺は目を瞑ります。




 HW樹脂のため、デコッキングレバーでスレる箇所が金属っぽい輝きを放っています。こういうところもHWの魅力ですね。




 P226、P226R共にファイアリングピン周りは非常に残念な見た目です。まあ、設計が古いですからね。




 P226Rのキモのレールです。これはこれでモダンな感じ悪くないですが、今回再現したい個体には不要な部分です。これのお陰でニコイチしなければならなくなりました。




 因みにですが、P226とP226Rではマガジンが変更になり相互運用は不可能です。個人的には現行で漏れにくい(とのことですがこの個体はガス漏れしている)改良マガジンを使いたかったのですが、旧フレームを使う以上は旧マガジンしか使えません。残念です。


 では、分解して合体していこうと思います。(といっても組み換えレベルですが……)



 まずはスライドストップレバーを回して中身を中身を取り出します。

 こうしてみると余り違いがないように見えますが、微妙に構造が異なります。





 ブリーチやバレルハウジングは新造になっています。ブリーチは互換性ありませんでした。残念です。

 バレルハウジングについては、ここで交換しておかないと組み立て後にBB弾が詰まります。注意ですね。


 このままスライドを交換すれば9割がた完成ですが、その前にリアサイトを交換します。

 リアサイトは2本のネジで内側から止まっています。パット見は似ているのでそのまま交換できそうでしたが……。




 まさかのポン付け不可能でした。リアサイトの根本の大きさが異なり、スライドに引っかかって上手くハマりません。

 仕方がないのでリアサイトがハマるまでスライド側を削ります。幸い、ネジの経と位置は同じなのでこの加工だけで何とかなりそうです。



 といっても樹脂製スライドはかなり削りやすく、直ぐに加工は完了しました。


 次はグリップです。流石にグリップはポン付けいけるだろと思っていたのですが……。



 グリップもポン付け不可能でした。

 正確にはハマりはするのですが、微妙にP226Rのグリップの穴と穴の間が狭く、そのまま装着すると常にフレームに力が掛かってしまう状態でした。

 HW樹脂に余計な応力を掛けるのは怖いです。という訳でこちらも穴を削りました。




 何とか装着完了です。無理矢理取り付けたせいか、握りしめるとグリップがギシギシします。が、個人的には許容範囲内なので妥協します。

 スライドストップレバーやトリガーは旧型フレームそのままですが、ここらへん当時の仕様が分かりませんでした……。ただ、スライドストップレバーに関しては2016年でも旧型レバーの個体がSEALの武器庫に置いてあったようですし問題は無いかと思います。

 錨刻印に関してもいつ頃のモデルから入っているのか不明だったため一旦保留しました。判明次第どうするか決めたいところですね。


 とまあ、そんなこんなで完成です。



 少々加工は必要でしたが、予想通り上手く馴染みました。とりあえず弾も出ました。

 初速は0.20gで3回測って70、70、68(m/s)です。ハンドガンとしては突貫工事とは思えない数字ですね。十分かと思います。

 近くにシューティングレンジがないため弾道や射程は不明ですが、まあサブアームが必要な場面は至近距離とかかなと思うため弾が出れば満足です。





 WAのM9と並べてみました。どちらもかなり古いモデルですが、雰囲気あっていいですね。

 今回はここらへんで終わります。  


Posted by スプリング at 17:15Comments(0)TANAKA P226シリーズ