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Posted by ミリタリーブログ at

2019年02月26日

米軍 FIELD PACK TRAINING(ウッドランド)

 今回はウッドランドのブットパックについて書きます。00年代装備の画像を漁っていると極稀に使用されているポーチです。



 こちらですね。"FIELD PACK TRAINING"(NSN : 8465-00-935-6825)です。ただ、フィールドパックと書くとアリスパックやFPLIFと混ざるので今回本文中ではブットパックと書きます。





 表裏はこのようになっています。

 先代とNSNは同じですが、この個体は先代の"FIELD PACK, TRAINING"からコロン(,)が抜け落ちています。ただし、ネットで見る限りコロンが生き残っている物もあるので契約年か会社による差かもしれません。

 その先代はこのような形状です。





 BHD装備を集めている方はこちらの方が馴染みがあると思います。90年代だけでなく00年代でも使用例のあるロングセラーです。

 見比べてみるとだいぶ構造が異なりますね。今回は先代からどのように変更があったかを比較していきたいと思います。



 前面に関しては、先代が金属製アジャスター4個だったのに対し、プラ製アジャスター2個とバックル2個になりました。先代は蓋の開閉に金具からテープを外す必要がありましたが、バックルを開くだけで蓋が開閉できるように改良されています。



 金属製アジャスターの方が丈夫そうですが、バックル式の方が開閉を早く行えそうですね。



 左右に縫い付けられているウェビングに関しては変更はありません。ここは古くから続く伝統ですね。



 アリスクリップ2個で固定するタイプの装備を取り付け可能で、応用的にピストルベルトとウェビングを跨ぐような取り付けもできます。


 
 背面に関しては、大きく変更されています。

 先代は後ろに透明なIDケースや余ったテープを纏めるベルクロがありましたが、どちらも廃止されたようです。





 また、先代ではDカンのみだった接続部は複雑化しました。



 Dカンだけでなく、アジャスターが追加されています。

 Dカンはサスペンダーの金具と接続することでブットパックを固定することができます。



 写真は00年の82空挺です。この機能は先代と同様ですね。

 そして、追加されたアジャスターとテープを利用してTLBVのDカンと接続するで、TLBVに対してもデフォルトでブットパックを固定することが可能です。



 03年の4歩です。先代の頃はデフォルトでTLBVへの固定ができず、パラコードでDカンとDカンを無理矢理縛って固定してたりしてましたが、その点が改良されました。



 底面については、水抜き穴が1つに減っています。



 細かい点ですが、コスト削減でしょうか? また、水抜き穴のサイズが変わってますね。



 内部の比較に続きます。まず、防水カバー部分が改良されています。

 先代はM1961から続くただの筒状の防水カバーだったのに対し、先を紐で縛れるようになりました。





 これで中身の不意の脱落を防げますね。素材に関しても先代の厚い防水コーティングから薄手の物に変更されています。

 また、内部カバーまでウッドランドなので、内部カバーが見えるほど物を詰め込んでも迷彩効果が期待できそうです。

 

 裁縫に関しては、先代が縦に3枚繋げたような構造だったのに対し、横に3枚繋げたような構造へ変更されました。



 先代は底部を横に跨ぐように縫い目があるからか、底抜けしている放出品を見かけますが、横に縫い目が無くなったことで底抜けしにくそうですね。



 縫い目もバイアステープで保護されることで強度が上昇しているようです。先代もこれがあれば……。




 このような感じで、色が変わっただけでなく、より細かい部分もアップグレードされています。かなり使い勝手が良くなったかなと思います。ただし、使用例はあまり見かけませんね。

 今回はこれで終わります。参考になりましたら幸いです。  


Posted by スプリング at 21:00Comments(2)装備ブットパック

2019年02月23日

WA M9 ハートロッカー/バトルダメージ バージョン

 突然ですが、WAのM9 ハートロッカー/バトルダメージ バージョンをゲットしました。



 バトルダメージバージョンはその名の通り、使用感のある金属のような処理がされています。





 こんな感じです。歴戦の雰囲気を放っています。最初からこの状態なのが凄いですね。

 ハートロッカーというのはそのまま映画『ハート・ロッカー』(2008)の事で、この映画中に出てきた米軍のM9をモチーフにしているとのことです。ただ、見たことないので劇中と比較してどうなのは分かりませんが……。





 少なくとも、フレーム左右の刻印は米軍採用モデルに準じているようです。しかし、『U.S. 9mm M9云々』の刻印が入ってませんね。公式サイト曰く「刻印類を完全再現!」とのことなので、これは実銃にもこの刻印が入っていないモデルもあるということなのでしょうか? そこら辺はわからないです。

 その他の刻印はリアルな感じですね。WA特有の存在感を放つパテント刻印も消えました。



 個人的にWAのM9で重要だと思っている部分です。マルイであれば"MB"、KSCであれば"PP"であるフレーム刻印が"PB"になっています。



 グリップも同様にしっかりベレッタのロゴが再現されています。良いですね。雰囲気があります。


 自分はこのモデル以外にもWAのM9系のガスガンを持っているため、それとの比較も行いたいと思います。



 こちらはカーボンブラック仕様のM92FSです。一昔前のモデルですね。年数経ちすぎてレバー部などバトルダメージバージョンみたいになってますね。





 ミリタリーモデルではないのでフレームの刻印が異なります。

 また、古いモデルであるこのM92FSにはパテント刻印が下部フレームに入っています。文量多いのでどうしても目立ちますね。M9 ハートロッカーはここが無くなっているのが嬉しい所です。


 これら2つを見比べてみると、銃の違いによる刻印以外にも異なる部分も存在しています。M9、M92FSはどちらもパーフェクトバージョンではありますが、どうやらこのM9ではマイナーチェンジが入っているようです。

 分かりやすい点では、ASGK刻印の位置が異なります。





 トリガー前からトリガーの後ろへ、かなり目立ちにくい場所に移動しましたね。ハンマーが起きている状態だと文字が隠れる場所なのも嬉しい所です。


 グリップは軽い樹脂製からHWの重いグリップに変更されています。



 右がM9です。材質の変更に伴い、M92FSにあったテカリが無くなってますね。どちらがリアルかは分かりませんが、M9は落ち着いた雰囲気になっています。


 アウターバレルもHWに変更されたようです。



 右がM9ですが、こちらもHWを採用することで質感が向上してますね。ただ、ガッチャンガッチャンぶつかるアウターバレルをHWにした際の耐久性がどうなのかは気になる所です。

 また、上記2パーツがHWになることで、M9は以前のモデルより更に重くなっています。約670gから約740gになりました。M9だとマガジン込みで1kgを超えます。凄い。
 

 マガジンについてはプレートに鎮座していたマグナ刻印が消えました。



 結構大きくて目立つ刻印だったので、無くなると印象が変わりますね。これによりリアル感は上がったと思います。

 ただし、WAのウェブサイトのM9 ハートロッカーの画像を見ると、マガジン底部にマグナ刻印があり、ASGK刻印の位置もM92FS同様の場所にあるのが確認できます。M9になる際に改良されたのではなく、ある時点のロットから改良されたようです。(因みにアウターバレルとグリップは最初からHWみたいです)

 今回のM9は同梱のチラシや取説によれば2015年以降の個体のようです。ハートロッカー/バトルダメージ バージョンの発売が2011年なので、途中でマイナーチェンジはありえますね。

 まあ、ASGK刻印の位置とマガジン刻印の有無はどちらも分かりやすいので、写真越しでも見分けることが可能かなと思います。


 今回はここで終わります。参考になりましたら幸いです。  


Posted by スプリング at 09:00Comments(0)WA M9

2019年02月19日

MMC M9バヨネット ディテールアップ

 今回はMMCのM9バヨネットについて書きます。

 MMCとは昔存在していたエアガンのメーカーらしいですが、その頃には生まれてないのでよく分かりません。分からないメーカーのことは書けません。ググると情報が落っこちているので、詳しくはそちらをお願いします。

 MMCはエアガンも出していたらしいですが、自分はMMCといえばM9バヨネットです。





 これです。なかなか見かけませんが、かなりリアルな作りをしています。

 特に素晴らしいのはベルト用のクリップを再現している点です。



 この部分です。実物もこのようなM12ホルスター同様のクリップで固定する方式なのですが、現行のダミーナイフはどこもループに通すだけの作りとなっています。そこをMMCはしっかり再現しています。



 また、シースの裏の砥石入れるスペースや裏の生地を留めるボタンも再現されています。精巧なレプリカですね。ココらへんも現行のダミー群では再現されていません。どうしてなんでしょう……。

 中身のナイフ自体はラバーのダミーナイフです。安全。



 色や柔らかさは気になるかもしれませんが、飾りなので特に問題はないかと思います。

 とまあ、こんな感じで褒めちぎってばかりですが、気になる点も残念ながら存在します。


 1つ目はワイヤーカッター用フックの角度です。



 ここですね。米軍が採用したM9はこのフックが斜めなのですが、このモデルはシースに対して垂直です。あと、フック下部に余計な突起もついています。民間向けがこのような形らしいので、そちらを再現しているのだと思われます。

 2つ目はグリップのネジです。



 思い切り見えてますね。ベルトに装備してもガッツリ見える位置にネジがあります。ここはとても気になります。

 この2点を改造できれば、より素晴らしいバヨネットになります。という訳で手を加えていきます。


 シース先端の黒い部分は裏のネジ2個で固定されており、それを外すだけで取り外すことが可能です。そして、土台を取り外した状態で更に裏のネジを外すことで、フックも取り除くことができます。

 かなり扱いやすい構造です。邪魔なフックを取り外し、突起をニッパで切り落としました。

 その後、ヤスリで綺麗に跡まで消します。ついでにピンの跡も削って消します。



 スッキリしました。次は、フックの角度を調整します。

 フックは角度が一定になるよう、土台とフックの根本が噛み合うような凹凸の形で成型されています。



 分かりにくいかと思いますが、こんな感じです。

 このままだと角度が変更できないので、土台の凸を彫刻刀の丸刀で削りました。



 これにより、フックの角度を変えることが可能になります。




 フックを取り付け、土台もシースに取り付けました。いい感じになったと思います。


 次はグリップですね。これはグリップの上下を逆にすればなんとかなりそうです。

 このグリップは横と底部のネジで固定されており、それらを外すことで取り外し可能です。

 グリップ内部は片方に突起がついており、そのままでは逆にすることができません。邪魔なので彫刻刀で取り除きます。



 削った後になりますが、削った痕跡がある部分に突起がありました。

 突起もなくなったので、組み立てます。



 組み立て完了です。フックよしでネジ穴も見えません。最高ですね。

 
 と、本体の加工はこれで終了なのですが、今回は更にパーツを追加してリアル化を図ります。

 取り付けるのはこのパーツです。



 そう、シース用のポーチです。M9バヨネットには本来このポーチが付属しているのですが、ダミーM9はMMCもLSもこのポーチが付属していません。

 まあ、使用例だとポーチなかったりとかもするんで、無くてもいいかとは思いますが……。

 個人的には欲しいので探していており、運良く実物を入手することができました。

 早速取り付けてみます。シースの穴に通す形で固定することが可能です。



 最強ですね。パット見だと実物に見えるのではないかと思います。かなり満足です。

 といったところで今回は終わります。  


Posted by スプリング at 22:59Comments(0)装備アクセサリー

2019年02月17日

米軍装備の小物 その3 (ライトデューティグローブ,インサートグローブ)

 今回はサバゲーにも実用性がある装備のライトデューティグローブとインサートグローブについて書きます。


・ライトデューティグローブ,インサートグローブ


ライトデューティグローブの使用例(98年)


 ライトデューティグローブは革製の黒いグローブで、D3Aグローブとか呼ばれているグローブの1つです。正式名称は"GLOVES, MEN'S AND WOMEN'S"です。NSN取得は1989年です。90年代末期とかに見かけます。



 個人的に90年代の一般装備ではフライトグローブよりD3Aグローブのほうが使用例を見かけるような気がします。

 サイズは1から5までが存在しており、サイズごとに異なるNSNを持ちます。例として、3は8415-01-310-7336です。

 また、このライトデューティグローブと合体可能なグローブがインサートグローブです。



 パッと見ただの軍手ですね。というか普通に軍手で、正式名称は"Cold Weather Glove Inserts"です。

 サイズはこちらも1から5まであり、ライトデューティグローブ同様にサイズごとにNSNが異なります。例として4は8415-00-682-6576です。

Embed from Getty Images
インサートグラブの使用例(97年)

 軍手なので、このように単体での使用例も見かけます。

 そして、このインサートグローブの上にライトデューティグローブを着けることで1つのグローブになります。



 まあ普通に重ねただけですね。もちろん使用例もあります。

合体状態の使用例(98年)


 ライトデューティグローブが外側に捲れているため、2つのグローブであることが分かりやすいですね。

 更に、これらグローブは着用するだけでなく、装備を盛ることにも使用することができます。


装備に取り付けている使用例(98年)


 2人とも右肩の長さを調節する金具にグローブが引っ掛けてあります。イヤープラグケースやペースカウンターは比較的ひっそりしている感じですが、グローブだと結構な存在感を放ちますね。


 また、下の画像のように指の関節がある部分にシワがない革グローブの画像を見かけることもあるかと思いますが、こちらはNSNも異なる古いD3Aグローブとなっています。

古いD3Aグローブの使用例(98年)


 ナム戦装備を集められている方はこちらの方が見慣れているかもしれません。こっちの特徴は指にシワがない点以外にも手のひらに補強がない点が挙げられます。



 新しい方の補強や指のシワはこんな感じです。ここらへんを確認することで古いものかどうかは見分けることが可能です。

 また、表面がスウェードだったりそうじゃなかったりしますが、NSNは同じなので個体差なのでしょうか……。そこはちょっと分かりません。

 他にも、最初から内張りがある黒い革製グローブも存在しますが、これはNSNが異なる別のグローブになります。

 こちらはアジャスターのウェビングがグローブ内部に潜っていたり、グローブ同士をまとめる固定方法がドットボタンだったりと、違うポイントが多いのでひと目で分かるかと思います。

 因みに、BHDにも出てくる白い革のグローブはヘビーデューティーグローブと名前が違い、NSNも異なります。つまり、これまた別のグローブです。色違いではありません。

Embed from Getty Images
ヘビーデューティーグローブの使用例(96年)

 こんな感じで、見るからに厚手なグローブなのでそこら辺からも見分けることが可能ですね。

 話がだいぶ逸れてしまいましたが、ライトデューティグローブは古い一般装備でも違和感なくサバゲーで手を守れる貴重なグローブだと思います。
 
 サバゲーだと指にBB弾当たると痛いですし、木を掴んだり地面に手をついたりすると擦りむく可能性もあります。ライトデューティグローブはそれなりに丈夫な革手なので、そこら辺の脅威から身を守ってくれます。装備を盛るだけでなく実用性もある凄いやつです。

 といったところで今回は終わります。  


Posted by スプリング at 22:32Comments(0)小物考察

2019年02月13日

ESS PROFILE NVG ゴーグル

 米軍のゴーグルといえばダストゴーグルを思い浮かべる方も多いと思いますが、00年代の米軍装備の画像を探していると、他にも使用例を見かけるゴーグルがあります。




 そう、ESSのPROFILE NVG ゴーグルです。

Embed from Getty Images


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 このゴーグルは結構見かけますね。NVGマウントのアームに挟まっていたりもするやつです。


 他には、Wiley X社のSG-1とかも見かけます。



 これがSG-1です。82空挺とかをはじめに結構な使用例があります。03年の2歩でも使用例がありますね。

 というか同時に装備している写真すらあります。



 06年の101空挺の写真です。まあ、PROFILE NVGとサングラスの併用は結構見かけるので、サングラス状態にしたSG-1と併用していても違和感はないですね。

 ちなみにこの2種のゴーグルはどちらも03年にNSNを取得しているようです。(PROFILE NVG : 4240-01-504-6222, SG-1 : 4240-01-504-0994)

 そんな感じでSG-1とPROFILE NVGは00年代感溢れるアイウェアなのですが、自分はSG-1しか持っていませんでした。しかし、00年代の画像を漁れば漁るほど欲しくなります。



 という訳で買いました。白はよく見かけるのですが、黒はなかなか見かけないですね。

 スタイリッシュな見た目してます。レンズ左右の独立したパーツはアウトリガーシステムとかいうもので、これのおかげでヘルメット着用時のストラップをいい感じに調整してくれるらしいです。

 この個体はかなり安く手に入りましたが、その理由としては側面のスポンジがダメになってるんですよね。



 こんな感じです。触るとポロポロ落ちてきます。ポロポロしてると床が汚れますし、この部分を取ってしまおうと思います。



 という訳で取れる範囲は取りました。四隅などにスポンジの残骸が残ってたりしてましたが、ドライバーで頑張りました。



 側面もこんな感じです。通気性の鬼ですね。こうしてみるとスポンジ結構残ってますが、残っているのは接着剤で固定されているものです。

 レンズ周りのスポンジは偶に放出品でも毟られてますよね。加水分解とかなのでしょうか。ゴム引きやNVGマウントのストラップなどもですが、経年劣化で崩壊するタイプの装備はとても困ります。

 まあ、とりあえずはこれでヘルメットなどに着けても劣化したスポンジで汚れなくなりました。試しに装着してみます。





 いいですね。レトロなダストゴーグルもいいですが、こっちだと一気に現行に近づいてきたような感じがします。

---------------注意---------------

 今回購入したPROFILE NVGのようにスポンジが劣化している中古ゴーグルは、サバゲに使用すると隙間からBB弾が貫通する可能性があります。

 自分は他にアイウェアを所持しており、ヘルメットの飾り用でもいいかなって感じだったので安いジャンク品を買いましたが、実用目的の方は劣化していない新品のほうが良いかもしれません。

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 今回はこれで終わります。
  


Posted by スプリング at 23:48Comments(0)装備アイウェアESS

2019年02月10日

米軍装備の小物 その2 (デコンキットケース,ベルトエクステンダー)

 前回はイヤープラグケースとペースカウンターについて書きました。他にも見かける小物があるので書いていこうかと思います。

今回は
1. デコンキットケース
2. ベルトエクステンダー
の2つです。




1. デコンキットケース



 デコン(除染)キットのケースで、正式名称はDECONTAMINATING KIT, SKIN (NSN:4230-01-101-3984)です。



 内部は仕切りなどもない普通の容器です。

 本来はM258A1と呼ばれるDECON1とDECON2なる2種類の布巾が入っています。それで顔を拭いたりするのですが、放出品では大体入って無いです。自分も持ってないのでいずれ手に入れたいところです。




 蓋とケースの後ろを繋ぐ形でテープが通してあり、その先には簡易的なフックがあります。

 フックを利用することで、サスペンダーの金具の穴やピストルベルトの鳩目などに通すことができます。

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 砂漠の盾作戦の時の82空挺です。上の画像では、サスペンダーの左肩部分にテープで巻いて取り付けられてますね。デコンキットケースはなんとなく湾岸戦争のイメージです。

 90年代後半ではガスマスクバッグを携帯していても見かけないような気がします。ポケットやガスマスクバックなどに入れているのでしょうか? ただ、使用例もあります。



 1999年の82空挺です。左の方のベルトに引っかかってますね。赤丸の部分です。まあこの画像はデコンキットケースよりも、99年なのに56サスペンダー使用している方がなかなかに謎ですが……。

 因みに右の方が持ってるドリンクはゲータレードだと思います。美味しいジュースですが日本では見かけないですね。



2. ベルトエクステンダー
 たまにサスペンダーなどの肩パッド部分にピストルベルトのバックルがくっついている画像を見かける事があると思います。

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 2004年の第2歩兵師団ですが、この画像でも右肩にバックルがありますね。これはベルトエクステンダーと呼ばれるもので、正式名称は"EQUIPMENT BELT EXTENDER"(NSN: 8465-01-457-8980)です。

 ベルトエクステンダーは文字通りベルトを延長する装備です。アーマー装備時などにピストルベルトの金具を操作すること無く、長さの変更を可能とします。



 日本的には自衛隊のチョビ弾(弾帯アジャスター)ですね。ただ、自衛隊のチョビ弾が自分の長さをベルクロで変更できるのに対し、ベルトエクステンダーは自分の長さを変更することが出来ません。



 裏面がこのように縫い付けられており、横幅が固定となっています。単純にベルトを延長するだけなので、フィットさせることが出来ないというのは実用する上で少し不便かもしれませんね。

 また、LC-2用だけでなくLC-2A用のベルトエクステンダーも存在しています。



 LC-2A用は正式名称が"EQUIPMENT BELT EXTE"(NSN:8465-01-457-8969)と少し異なります。

 ベルト部の素材がLC-2用と異なり厚いですが、LC-2用とLC-2A用にそれぞれ薄いタイプと厚いタイプの2種類が存在します。NSNは同一なので個体差のようなものかもしれません。



 上が厚い方で下が薄い方ですが、見た目的には上のほうが強度がありそうですね。

 なかなか見かけませんが、エクステンダーを用いて実際にピストルベルトを延長している使用例もあります。



 2001年コソボの第41野戦砲兵旅団です。エクステンダーを使用することで余裕を持ってOTVの上からTLBVを装着できてますね。

 ベルトエクステンダーは時々ヤフオクに現れますが、表記揺れが激しいので見つけるのが難しい気がします。自分が購入した時は「ベルトの延長」みたいな名前だったと記憶しています。本体にNSNや名称が印刷されていないので仕方ないですね。

 まあ、サープラスショップなどに「ピストルベルトを延ばすやつ探してます」と聞いたほうが速いかもしれません。


 という訳で今回はこの2つでした。何かの参考になりましたら幸いです。  


Posted by スプリング at 09:00Comments(0)小物考察

2019年02月05日

VFC M4 GBBR その6 ガス漏れ再び

 前回キャリングハンドルを加工したことで、よりリアルに近づいた気がするM4です。



 調子に乗って遊んでいるとガスが底をつきました。元々少なくなっていたのもありますが、燃費が良くないのでしょうか? そこら辺は正確に測る手段が無いのでよく分かりません。

 という訳で、ショップで新しいガスを買ってきました。S2Sのガスですね。赤より白の方がスペース大きかった気がするのですが、いつの間にかイメチェンしたみたいです。大容量なのがいいですね。



 ついでに追加購入したマガジンの分の注入バルブを購入しました。追加購入したマガジンの内、2本はまだ海外仕様のままであり、混在していると扱いにくいです。

 という訳で、ガスを注入する前に注入バルブを交換します。



 相変わらず外しにくい底板を爪で持ち上げて横にスライドさせて取り外し、Oリングにシリコンスプレーを吹いてバルブを交換しました。



 取り外したVFCのバルブです。高圧ガス用なのか知りませんが、デフォルトのバルブはなかなかゴツいです。というか交換しているバルブがWE用なのでこっちのサイズが小さいだけなのかもしれません。

 また、バルブ交換時にネジを締めすぎると、ガス注入時に内圧に耐えきれなくなるのか、Oリングがはみ出てガスが漏れ始めるので注意が必要です。折角のガスが無駄になっていまいます……。



 こんな感じでバルブよりOリングが直径大きくなってますね。このOリングが外へはみ出てガスが漏れます。やはりバルブが小さいのでしょうか。

 そこら辺に気をつけながら置換を行い、4本とも日本向けバルブへの交換を完了しました。



 見えにくいですが、バルブがデフォルトの金色から銀色になっています。色が違うので交換したこともわかりやすいですね。これでどのマガジンも日本のガスマグ同様に扱えます。

 とまあここまではスムーズに来たのですが、ガスを注入してM4で撃ってみるとポシュポシュとショボいブローバックです。ガス切れ間際の後退しきってない時の動きと同じです。

 4本全てそうだとノッカー側の故障とか疑いますが、1本だけなのでマガジン側の不調のようです。

 もしかしてガスが漏れているのか? と取り外し耳を澄ますとシューっと音がします。ガス漏れですね。放出バルブから漏れてました。この時期はエアコンがゴーゴー煩いので分かりにくいです。

 確認すれば放出バルブ自体が緩んでいました。バルブを締めるだけでも良いかもしれませんが、なんとなく取り外してシリコンスプレーを吹き、再度取り付けます。



 上部のキャップも元通りに組みます。この状態でガスを入れると、ガス漏れはありませんでした。修理成功です。

 M4にセットして空撃ちしてもしっかりとブローバックします。ブローバックがショボショボだったのは、どうやら緩んだバルブ放出バルブをノッカーが叩ききれてなかったようです。



 とりあえずこれで一件落着ですね。旧マグはなかなか見かけませんし、なんとか長生きしてもらいたいものです。VFCさんはいつ新型タイプのM4マグを出すのでしょうか……。  


Posted by スプリング at 23:21Comments(0)VFC M4