楽しみながら強くなれる!田村装備開発(株)の『ガチタマTV』!
2021年02月13日
BLACKHAWK! Enhanced Military Butt Pack (Old Gen)

BHIのブットパックを入手しました。

裏面はこんな感じです。
タグは鳥が大きかった頃の旧タグです。

バックルも97年と比較的古いモデルとなります。
製造から20年以上から経過しているため、各部に使用されている金具には年代相応のダメージが蓄積されています。Dカンはサビサビ、鳩目も緑青まみれです。


ただ、OD特有の日焼けによる生地やバイアステープの黄変は見られません。全体的に見れば程よい使用感といったところでしょうか。装備には問題なく合わせることができるのではと思います。
あとBHIのブットパック特有のラッシュタブとドラッグハンドルがありませんが、その2つは00年付近の改良で追加された機能なので90年代のモデルである今回の個体には搭載されていません。
それでは各部を詳しく見ていきますが、折角なので米軍の官給ブットパックと見比べていきます。

左が今回のBHI製ブットパック、右が官給ブットパックです。サイズはだいたいおなじです。

因みにですが、官給品は93年コントラクトの比較的新しいロットです。
まずは前面です。パッと目につく違いは留め具の形状ですね。官給品が独特な金属製アジャスターを使用しているのに対し、BHIは普通のITW製バックルです。
比較してみるとシンプルにBHIの方が開けやすいです。官給品はスライド式の金具なので毎回ウェビングを引き抜く必要があります。使いにくいのか金具をバックルへ交換した放出品も見かけますね。
あとはBHIの方は官給と比較して縦に走るウェビングや横方向の取っ手がなくスッキリしてます。
次は側面ですが、特にこれといって大きな違いはありません。


両方ともアリスクリップに対応したウェビングが縫い付けられています。キャンティーンカバーなどを後付することができます。
次は裏面です。

やはり官給のほうが情報量が多いですね。まずはBHIの方から見ていきます。

BHIの特徴はなんと言っても強固なベルトへの固定方式です。ベルクロ式のベルトループが2つも縫い付けられているだけでなく、その両脇3箇所にはアリスクリップも取付可能です。かなりガッチリとピストルベルトに固定可能です。
あとはサスペンダーへ接続するために用いるDカンもBHIの方が大きいです。これは当時のBHIが生産していたサスペンダーがフック式ではなくウェビングをベルトに通す方式を採用しているため、それに合わせてDカンも大きくなっているのではないかなと思います。
続いて官給の方ですが、BHIに無い機能として背面のIDケースと下部のストラップがあります。

ストラップは底面をまたいでおりここにポンチョとかを通して縛り付けることができます。BHIはそれがないため下部に装備を取り付けることができません。この点は官給のほうが拡張性がありますね。
最後は内部を比較していきます。


BHI、官給共に内部にはカバーが縫い付けられています。BHIの方は上端にパラコードが仕込まれているので先を絞ることが可能です。中身の紛失対策に効果ありそうですね。
因みに、官給の内部カバーは本来ODのゴム引きですが劣化で剥がれてしまっています。ここは劣化しやすいのか、基本的に加水分解でボロボロになっています。
また、内部にはブットパックの縫い目があるのですが、BHIはその全てをバイアステープで保護しています。それに対し、官給品はかがり縫いでほつれ止めがあるだけでそれ以外は普通に生地同士を縫い合わせているだけです。


官給の放出品は底や側面の縫い目から抜けてしまっている個体をしばしば見かけますが、BHIの方は縫い目部に補強があるため比較的安心して使用できそうです。
また、官給品は全体的にペナペナの薄い生地なので縫い目関係なく破れますが、BHIは1000デニールの厚手の生地を使用しているため、そこらへんも官給より丈夫そうに感じます。
といった感じで見比べてみましたが、基本的に後発のBHI製の方が民生品なのもあって豪華ですね。
ただ、官給も負けておらず、後継モデルのFIELD PACK TRAININGの頃になると弱点だった縫い目をバイアステープで保護したり生地をコーデュラナイロンにすることで耐久性を向上し、BHI同様に内部カバーの先端を絞れるようにしたり蓋の開閉にバックルを採用したりと使いやすくなって帰ってきています。
今回はここらへんで終わります。
2019年02月26日
米軍 FIELD PACK TRAINING(ウッドランド)
今回はウッドランドのブットパックについて書きます。00年代装備の画像を漁っていると極稀に使用されているポーチです。

こちらですね。"FIELD PACK TRAINING"(NSN : 8465-00-935-6825)です。ただ、フィールドパックと書くとアリスパックやFPLIFと混ざるので今回本文中ではブットパックと書きます。


表裏はこのようになっています。
先代とNSNは同じですが、この個体は先代の"FIELD PACK, TRAINING"からコロン(,)が抜け落ちています。ただし、ネットで見る限りコロンが生き残っている物もあるので契約年か会社による差かもしれません。
その先代はこのような形状です。


BHD装備を集めている方はこちらの方が馴染みがあると思います。90年代だけでなく00年代でも使用例のあるロングセラーです。
見比べてみるとだいぶ構造が異なりますね。今回は先代からどのように変更があったかを比較していきたいと思います。
前面に関しては、先代が金属製アジャスター4個だったのに対し、プラ製アジャスター2個とバックル2個になりました。先代は蓋の開閉に金具からテープを外す必要がありましたが、バックルを開くだけで蓋が開閉できるように改良されています。

金属製アジャスターの方が丈夫そうですが、バックル式の方が開閉を早く行えそうですね。
左右に縫い付けられているウェビングに関しては変更はありません。ここは古くから続く伝統ですね。

アリスクリップ2個で固定するタイプの装備を取り付け可能で、応用的にピストルベルトとウェビングを跨ぐような取り付けもできます。
背面に関しては、大きく変更されています。
先代は後ろに透明なIDケースや余ったテープを纏めるベルクロがありましたが、どちらも廃止されたようです。


また、先代ではDカンのみだった接続部は複雑化しました。

Dカンだけでなく、アジャスターが追加されています。
Dカンはサスペンダーの金具と接続することでブットパックを固定することができます。

写真は00年の82空挺です。この機能は先代と同様ですね。
そして、追加されたアジャスターとテープを利用してTLBVのDカンと接続するで、TLBVに対してもデフォルトでブットパックを固定することが可能です。

03年の4歩です。先代の頃はデフォルトでTLBVへの固定ができず、パラコードでDカンとDカンを無理矢理縛って固定してたりしてましたが、その点が改良されました。
底面については、水抜き穴が1つに減っています。

細かい点ですが、コスト削減でしょうか? また、水抜き穴のサイズが変わってますね。
内部の比較に続きます。まず、防水カバー部分が改良されています。
先代はM1961から続くただの筒状の防水カバーだったのに対し、先を紐で縛れるようになりました。


これで中身の不意の脱落を防げますね。素材に関しても先代の厚い防水コーティングから薄手の物に変更されています。
また、内部カバーまでウッドランドなので、内部カバーが見えるほど物を詰め込んでも迷彩効果が期待できそうです。
裁縫に関しては、先代が縦に3枚繋げたような構造だったのに対し、横に3枚繋げたような構造へ変更されました。

先代は底部を横に跨ぐように縫い目があるからか、底抜けしている放出品を見かけますが、横に縫い目が無くなったことで底抜けしにくそうですね。

縫い目もバイアステープで保護されることで強度が上昇しているようです。先代もこれがあれば……。

このような感じで、色が変わっただけでなく、より細かい部分もアップグレードされています。かなり使い勝手が良くなったかなと思います。ただし、使用例はあまり見かけませんね。
今回はこれで終わります。参考になりましたら幸いです。

こちらですね。"FIELD PACK TRAINING"(NSN : 8465-00-935-6825)です。ただ、フィールドパックと書くとアリスパックやFPLIFと混ざるので今回本文中ではブットパックと書きます。


表裏はこのようになっています。
先代とNSNは同じですが、この個体は先代の"FIELD PACK, TRAINING"からコロン(,)が抜け落ちています。ただし、ネットで見る限りコロンが生き残っている物もあるので契約年か会社による差かもしれません。
その先代はこのような形状です。


BHD装備を集めている方はこちらの方が馴染みがあると思います。90年代だけでなく00年代でも使用例のあるロングセラーです。
見比べてみるとだいぶ構造が異なりますね。今回は先代からどのように変更があったかを比較していきたいと思います。
前面に関しては、先代が金属製アジャスター4個だったのに対し、プラ製アジャスター2個とバックル2個になりました。先代は蓋の開閉に金具からテープを外す必要がありましたが、バックルを開くだけで蓋が開閉できるように改良されています。

金属製アジャスターの方が丈夫そうですが、バックル式の方が開閉を早く行えそうですね。
左右に縫い付けられているウェビングに関しては変更はありません。ここは古くから続く伝統ですね。

アリスクリップ2個で固定するタイプの装備を取り付け可能で、応用的にピストルベルトとウェビングを跨ぐような取り付けもできます。
背面に関しては、大きく変更されています。
先代は後ろに透明なIDケースや余ったテープを纏めるベルクロがありましたが、どちらも廃止されたようです。


また、先代ではDカンのみだった接続部は複雑化しました。

Dカンだけでなく、アジャスターが追加されています。
Dカンはサスペンダーの金具と接続することでブットパックを固定することができます。
写真は00年の82空挺です。この機能は先代と同様ですね。
そして、追加されたアジャスターとテープを利用してTLBVのDカンと接続するで、TLBVに対してもデフォルトでブットパックを固定することが可能です。
03年の4歩です。先代の頃はデフォルトでTLBVへの固定ができず、パラコードでDカンとDカンを無理矢理縛って固定してたりしてましたが、その点が改良されました。
底面については、水抜き穴が1つに減っています。

細かい点ですが、コスト削減でしょうか? また、水抜き穴のサイズが変わってますね。
内部の比較に続きます。まず、防水カバー部分が改良されています。
先代はM1961から続くただの筒状の防水カバーだったのに対し、先を紐で縛れるようになりました。


これで中身の不意の脱落を防げますね。素材に関しても先代の厚い防水コーティングから薄手の物に変更されています。
また、内部カバーまでウッドランドなので、内部カバーが見えるほど物を詰め込んでも迷彩効果が期待できそうです。
裁縫に関しては、先代が縦に3枚繋げたような構造だったのに対し、横に3枚繋げたような構造へ変更されました。

先代は底部を横に跨ぐように縫い目があるからか、底抜けしている放出品を見かけますが、横に縫い目が無くなったことで底抜けしにくそうですね。

縫い目もバイアステープで保護されることで強度が上昇しているようです。先代もこれがあれば……。

このような感じで、色が変わっただけでなく、より細かい部分もアップグレードされています。かなり使い勝手が良くなったかなと思います。ただし、使用例はあまり見かけませんね。
今回はこれで終わります。参考になりましたら幸いです。