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Posted by ミリタリーブログ at

2021年07月13日

OAKLEY Fives



 OAKLEYのFivesを購入しました。

 1997年4月に発売され、01年11月に2.0にアップグレードされ販売終了したモデルです。約4年半も販売されていたロングセラー品ですね。



 フレームはプラスチックだけで構成されています。金属パーツはなく、ストレートテンプルなのも合わさりシンプルにまとまっている印象です。



 ツルの根元部にはOAKLEYのロゴマークがあり、中頃から先端にかけては凹凸が刻印されています。滑り止めでしょうか。



 Mフレームと異なり左右に独立したレンズが搭載されています。20年以上前のモデルですが普通にカッコいいですね。
 
 特にZ87.1に関する刻印はありませんが、1997年の年次報告には"当社(OAKLEY)は定期的にANSI試験を実施"とあり、2000年の年次報告では"すべてのアイウェア製品はANSI Z87.1規格に適合または上回っている"とあるため、その時期に発売されていたFivesもある程度の耐久性はあるかもしれません。

 まあ、もしそれだけの性能があったとしても約20年前のアイウェアにサバゲを投入するのは怖いですし、試しにBB弾を当ててみて割れたらショックなので特に出番は無いと思います。


 内部には右側にMAID IN USAの刻印がありますが、それ以外には特に刻印はありませんでした。







 OAKLEY製品は左側面や正面の裏側に製品名が刻印されているイメージがありますが、このFivesに関してはそういったものは無いようです。



 参考までにこちらはStraight Jacket(1996)ですが、画像のように商品名の一部である"Straight"の刻印があります。



Embed from Getty Images


 01年12月カンダハルで撮影された米陸軍特殊部隊の写真です。

 Fivesらしきアイウェアが写っていますね。外見のみでは似ている同社のTensと見分けにくいですが、TensはツルがFivesよりゴツいので、ツルが細めに見える上記使用例はFivesの方だと判断しました。



 似た角度でFivesを撮影してみました。それっぽいですよね。


 また、ツルのロゴが黒色ですが、反射防止で黒に塗るか表面の塗装を剥がしているのではないかと思います。OAKLEYのゴーグルバンドの白いロゴを黒く塗りつぶしている使用例もありますし、同様に目立たないように加工している可能性は十分に考えられます。



 実際、試着してみると白色のロゴはなかなか目立ちます。ただ、20年前の絶版モデルに手を加えるのはなかなか勇気がいりますので、自分はこのまま運用していこうかなと考えています。


 折角なのでFivesを取り入れた装備を着用してみました。



 基本的に官給品をベースにEAGLEのベルトキットにSOGのナイフ、GERBERのマルチロックプライヤーでシンプルに纏めることを目指しました。



 EAGLE統一のためマグポはDMP-3を使用していますが、初期アフ装備ならBHI製のタロンフレックスのトリプルマグポの方がアクセントになって良いかもしれませんね。

 
Embed from Getty Images

 TLBVをチョイスしたのは同部隊と思われる同日撮影のこの写真に映る左の隊員がTLBVを着用していたからです。まあ、他の隊員が着用している3CのELCSやODのOMEGAベストを所持していなかったというのもありますが……。

 TLBVは正式採用品だけあってこれ一つでマガジン6本とフラググレネード2個を携帯できるのでなかなか使い勝手が良いです。ピストルベルトを通してキャンティーンやブットパックを装備に組み込むのも良さそうですね。


 話が逸れましたが今回はここらへんで終わろうと思います。MフレームやSG-1もいいですが、シンプルなFivesも活用していきたいところです。
  


Posted by スプリング at 20:55Comments(0)OAKLEYアイウェア

2021年02月28日

Wiley X SG-1 旧モデル考察

 Wiley XのSG-1。00年代前半の米軍でしばしば使用例を見かけるアイウェアです。



 写真は03年DESERT RESCUE XIのSEAL隊員ですが、首にゴーグル状態へ換装したSG-1を装備しています。他にも以前記事にした同年の第2歩兵師団でも使用されてましたね。



 特徴としてはレンズをクリア/スモーク(及びその他)へ交換可能である点、そしてテンプルとバンドを交換することでシューティンググラス/ゴーグルの両方に対応可能な点が挙げられます。



 それ以外にもレンズ周りにクッションがあったり、デフォルトでは鼻あてが付属してなかったりとかなりユニークなアイウェアです。




 レンズ裏のモコモコしてる部分がクッションです。凸凹してるので、一部の凸だけ切り取って通気性を良くしたりといったカスタムも可能です。


 テンプル側面には銀色のブランドロゴが取り付けられています。



 同社の旧型Saberとかだと側面ロゴが白いプリントなのですが、SG-1のような別パーツだと雰囲気がありますね。


 このSG-1は初期アフの写真でも使用例をちょくちょく見かけます。動画でも自分が度々触れている"Taliban Patrol"にそれらしい個体の使用例が登場します。35:42秒辺りですね。ゴーグルのバンドに社名らしき白文字ロゴ+艶ありボディでレンズ周りが飛び出てますしSG-1ぽいなと睨んでいます。

 (Taliban Patrolについては4039さんが非常に深く考察されています。(4039さん何度も申し訳ありません……))


 正確な発売年は不明ですが、当時の公式サイトだと01年4月を境に"新しい最先端のアイウェア"を謳い登場しているのと見るにここらへんではないかと思われます。これだと初期アフにも間に合いそうですね。日本においてはコンバットマガジン2001年10月号の広告ページにその姿があったため01年中には国内に入ってきていたようです。

 そんなSG-1ですが、以前触れたように艶有りボディと艶なしボディの2種類が存在しています。いつ頃切り替わったかについてですが、この前その件をツイッターで話しているとワイリーXの公式アカウントからリプライが飛んできました。

 なんと中の人が当時の開発に携わっており、06年に日本限定モデルとしてつや消しをリリースし08年に米軍採用品もつや消しにチェンジしたとのことでした。非常に貴重な情報です(本当にありがとうございました)。となると、08年以前の米軍装備に合わせるならやはり艶有りモデルの方が良さそうですね。



 (因みにですが、これがSG-1 ver Jです。日本向けにノーズパッドを備え、砕けやすかったフレームが改良され、色もつや消しになるなどかなりブラッシュアップされています。)



 それでは今回の本題に入っていきます。艶あり時代のSG-1についてです。



 左右共に艶あり時代の旧SG-1ですが、比較してみると微妙に外観が異なりました。左のモデルは耳あて部分が右よりも曲がっており、更には先セル先端が若干尖っています。



 テンプル部分だけを取り外しました。上が先程の画像での左の個体、下が右の個体のものです。並べるとかなり違いがあることが分かりますね。

 というわけで、今回はこの形状の異なる2つの個体について書いていこうと思います。以下、便宜上先セルが尖ってる方をカクカク個体、丸い方をラウンド個体とします。

 どちらが古いかは簡単でした。内側の印字にはっきり記載されています。



 上がカクカク個体、下がラウンド個体です。Pat pendとPat used。改良前後で特許取得してますね。特許番号で検索すると"USD467262S1"が出てきました。アメリカの意匠特許です。掲載されてる画像はSG-1そのもので、公開は02年12月でした。

 となるとカクカク個体は02年12月より前に生産されていたモデルであると考えられます。というより、特許申請時のSG-1のスケッチや02年当時の公式サイトの商品画像を見ると先セル端部は尖っているので、初期はカクカク個体だったようです。

 ただ、Ebayでラウンド個体であるにも関わらず特許申請中印字の個体を見かけたので、カクカクからラウンドへは特許取得前に改良されていたようです。



 また、テンプルについてはヒンジ付近の根本部分も微妙に構造が異なります。改良後の個体のほうが微妙に肉厚です。断面を見るとパーティングラインが異なるため、テンプルは根本部分から新規に作り直したようです。

 改良前後の個体を掛けてたり試着してみましたが、特に改良前の個体が使いにくいといった感触はありませんでした。むしろ、改良後の個体のほうがテンプルとバンドを交換する際の爪が非常に硬くスムーズな着脱が困難に感じます。改良前の個体は軽い力でテンプルが外れるので交換しやすいです。その点は改良前のほうが良いですね。

 何が良いのかといえば、これはSG-1の構造上の弱点に由来します。SG-1はテンプルの根本に爪を引っ掛けて固定する構造ですが、無理に引っ張ると容易に壊れます。余計な力が必要ではない改良前の個体のほうが交換時にハラハラせずに済んで精神的に優しいです。



 このSG-1はおでこに上げてたのを目の高さまでおろそうと引っ張ったら砕けた先代です。まあ、この弱点は現行品ではフレームの材質を変更することで改善されたそうです。


 もしも本体の不具合による改良でないとしたら、考えられる理由はANSI Z87.1の改定です。2003年になるとアメリカのJIS規格的立ち位置のANSI Z87.1(アイウェアの規格)がZ87.1-2003へ改正されました。

 そのZ87.1はレンズだけでなくフレームも検査の対象となります。そのため、新たな規格でテストを行う際にテンプルを新造したということなのかもしれません……。まあ、憶測の域を出ない話で真相は闇の中ですね。



 (余談ですが、改良により長くなったテンプルは折りたたむとレンズを直撃します。傷が付くので保管時は注意が必要だったりします。)

 他の違いといえば、改良前個体はレンズが無刻印でフレームにZ87.1の印字があるのに対し、改良後の個体はレンズにZ87+でフレームにZ87-2の印字があります。これはANSI 87.1-2003に合わせた変更だと思われます。この表記の変更がいつ頃からなのかは分かりませんが、2003年付近と思われるのでこのあたりの年代でこだわる場合は注意が必要かもしれません。



 まあ、基本的にわかりやすい違いはテンプルに集中しているので、バンドに変更してしまえば分かりませんが……。レンズの刻印も非常に小さいので遠くからではまず見えません。使用例もゴーグル状態が多いですし、ゴーグル状態で運用するのであれば、そこまで気にするポイントではないのかもしれませんね。




 ゴーグル仕様のSG-1を装備に合わせてみました。ツヤツヤしてたりロゴが派手だったりと民生品感のある小物があるとオールド感が出て良いのではないかなと思います。壊れやすいのでサバゲに使うかといえば悩みますが、コレクションとして活用していきたいところですね。

 今回はここらへんで終わります。

   


Posted by スプリング at 09:00Comments(0)小物考察WileyX(PO)アイウェア

2019年02月13日

ESS PROFILE NVG ゴーグル

 米軍のゴーグルといえばダストゴーグルを思い浮かべる方も多いと思いますが、00年代の米軍装備の画像を探していると、他にも使用例を見かけるゴーグルがあります。




 そう、ESSのPROFILE NVG ゴーグルです。

Embed from Getty Images


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 このゴーグルは結構見かけますね。NVGマウントのアームに挟まっていたりもするやつです。


 他には、Wiley X社のSG-1とかも見かけます。



 これがSG-1です。82空挺とかをはじめに結構な使用例があります。03年の2歩でも使用例がありますね。

 というか同時に装備している写真すらあります。



 06年の101空挺の写真です。まあ、PROFILE NVGとサングラスの併用は結構見かけるので、サングラス状態にしたSG-1と併用していても違和感はないですね。

 ちなみにこの2種のゴーグルはどちらも03年にNSNを取得しているようです。(PROFILE NVG : 4240-01-504-6222, SG-1 : 4240-01-504-0994)

 そんな感じでSG-1とPROFILE NVGは00年代感溢れるアイウェアなのですが、自分はSG-1しか持っていませんでした。しかし、00年代の画像を漁れば漁るほど欲しくなります。



 という訳で買いました。白はよく見かけるのですが、黒はなかなか見かけないですね。

 スタイリッシュな見た目してます。レンズ左右の独立したパーツはアウトリガーシステムとかいうもので、これのおかげでヘルメット着用時のストラップをいい感じに調整してくれるらしいです。

 この個体はかなり安く手に入りましたが、その理由としては側面のスポンジがダメになってるんですよね。



 こんな感じです。触るとポロポロ落ちてきます。ポロポロしてると床が汚れますし、この部分を取ってしまおうと思います。



 という訳で取れる範囲は取りました。四隅などにスポンジの残骸が残ってたりしてましたが、ドライバーで頑張りました。



 側面もこんな感じです。通気性の鬼ですね。こうしてみるとスポンジ結構残ってますが、残っているのは接着剤で固定されているものです。

 レンズ周りのスポンジは偶に放出品でも毟られてますよね。加水分解とかなのでしょうか。ゴム引きやNVGマウントのストラップなどもですが、経年劣化で崩壊するタイプの装備はとても困ります。

 まあ、とりあえずはこれでヘルメットなどに着けても劣化したスポンジで汚れなくなりました。試しに装着してみます。





 いいですね。レトロなダストゴーグルもいいですが、こっちだと一気に現行に近づいてきたような感じがします。

---------------注意---------------

 今回購入したPROFILE NVGのようにスポンジが劣化している中古ゴーグルは、サバゲに使用すると隙間からBB弾が貫通する可能性があります。

 自分は他にアイウェアを所持しており、ヘルメットの飾り用でもいいかなって感じだったので安いジャンク品を買いましたが、実用目的の方は劣化していない新品のほうが良いかもしれません。

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 今回はこれで終わります。
  


Posted by スプリング at 23:48Comments(0)アイウェアESS