2021年10月30日
GERBER MULTI-LOCK

GerberのMULTI-LOCKです。

付属品は箱、取説、シール、ナイロンシースです。


箱の表と裏はこんな感じです。ツールの内訳が記されています。
また、MULTI-LOCKから搭載されたロック機構"SAF.T.PLUS"が強調されていますね。

MULTI-LOCK SCOUTとは箱の時点から異なります。使いまわしではないというのはいいですね。

箱の側面には商品名と番号が印字されています。

中古の場合なかなか見かけないシールです。使う前に取説を読めとありますね。


ナイロンシースはGerberおなじみのシンプルなベルトループ付きシースです。


ジャストサイズで収まりが良いです。ホルスターやスモールポーチに入れて装備に合わせるのも良いですが、やはりこのポーチに入れて運用したいところですね。
それではMULTI-LOCKの方を見ていこうと思います。


収納状態です。

展開するとこんな感じです。Gerber特有の振ったらヘッドが慣性で飛び出す機構のため、片手でもスムーズに展開することが出来ます。



MULTI-LOCK SCOUTと並べてみました。シルバーとブラックで色が異なりますが、同じMULTI-LOCKなのでシルエットはほぼ同じです。

違いとしてはまずヘッド形状が異なります。今回入手したMULTI-LOCKはブラントヘッドなのでカクカクしてゴツいですね。



あとはモデルが異なるのでツールの内訳も異なります。大きなポイントとしてはMULTI-LOCKではノコギリなのがSCOUTではハサミになっているところでしょうか。他にも微妙に違いがあります。


同じブラックカラーの先代MULTI-Plierと並べてみました。ロック機構の有無の差でシルエットが異なりますね。

"SAF.T.PLUS"は独立したスライド式ロックなので確実にツールを保持できるというメリットがありますが、見た目のスッキリ感で言えば旧型の方がスマートですね。
さて、このようなMULTI-LOCKですが、初期アフでもこの個体(というよりはこの個体に付属しているシース)の使用例が残っています。

02年2月、アフガニスタンでのシール隊員です。腰のベルトにそれらしいポーチが装備されていますね。

似た角度で写真を撮ってみるとこんな感じです。やはりソックリですね。
今回も蓋が閉じているので中身が何であるかを断言することが出来ませんが、右ポケットにはフォールディングナイフらしきものが見えます。
であれば、GerberのポーチにアップルゲートやGATORのようなフォールディングナイフが入っている可能性は低いのかなと思います。MULTI-LOCKが入っていて欲しいところです。
という訳でMULTI-LOCKでした。

防弾ベストや光学機器のような目立つ大物を集めるのも良いですが、こういった小さな装備品を集めていくのも面白いなと思います。今回はここらへんで終わります。
2021年10月03日
GERBER Multi-Lock scout
GERBERのMulti-Lock scoutです。

Multi-Lockは1997年に発売されたマルチツールです。初期アフ装備を集めている人にとってはお馴染みかもしれませんね。
現在も"Multi-Plier 600"として販売されている現行機種ですが、発売当初は"Multi-Lock"という名称でした。実際、97年4月号のバックパッカーには"NEEDLENOSE MULTI-LOCK"という名称で広告が掲載されています。
GerberはBuckやleathermanのような年代刻印やEmersonのような製造年の印字が無いためハッキリと年代を判断することが難しいですが、生産年で商品名が変わっているのであればMulti-Lock時代の個体は古いモデルであると考えられます。
というわけでMulti-Lock時代の個体を入手しました。

箱と取扱説明書からMulti-Lockとして発売されていた頃のモデルであることが読み取れます。
Multi-LockはベースとなるMulti-Lock以外にその他ツール構成によるバリエーションがありますが、この個体はハサミや千枚通しがあるMulti-Lock "scout"となります。

取扱説明書にはバリエーションのTrailriderも掲載されていますね。画像の通りグリップ内蔵ツールに違いがあります。



付属の箱です。Multi-Lockの目玉である"SAF.T.PLUS"とMulti-Lock(無印)には無いハサミが強調されていますね。



Multi-Lock Scout本体です。先代同様に手首をスナップさせると遠心力で展開可能なギミックがあるため片手でも操作しやすいです。

先代のMulti-Plierから一回り大きくなっているものの握りやすいサイズ感です。

Multi-Plierと並べるとこんな感じです。サイズの差が分かりますね。
余談ですが、Multi-Plierと同サイズでSAF.T.PLUSを搭載したマルチツールは1999年に"Multi-plier 400"が発売されています。

こちらは発売当初からMulti-plier 400だったらしく、1999年9月のバックパッカーにも"Multi-plier 400"名義で広告が掲載されています。

Multi-Lock ScoutとMulti-Plier 400を並べてみるとこんな感じです。似ていますが微妙にデザインも異なりますね。
話をMulti-Lock Scoutに戻します。
Multi-Lockはグリップ内ツールを独自のロック機構であるSAF.T.PLUSによりしっかり固定することが可能という特徴を持っています。


ツールを展開するとロックが掛かり動かなくなり、黒いロックパーツを指で押し下げるとロックが解除されます。


先代のMulti-Plierでは確実に保持するロック機構が無かったため作業中に上から力が加わるとツールが戻ってしまう可能性がありましたが、このシステムによりそういったトラブルを回避できるようになっています。
また、ロックパーツが独立しているためleathermanのスーパーツールのように全部のツールを間違って展開したら戻せなくなるといったトラブルもありません。便利ですね。


付属のポーチはGerberお馴染みに丸っこいポーチですがMulti-Lock Scoutに合わせて大きいものとなっています。
これまた余談ですが、一つ注意するポイントとしてこのデザインのポーチを使っているからといってGerberのMulti-LockやMulti-Plierが入っているわけではないという問題があります。
というのも、このデザインのポーチはフォールディングナイフにも使用されていました。

例として同社の傑作ナイフであるGatorですが写真のように同形状のポーチが付属しています。

更にGATORのロゴが入っていないポーチが付属している場合もあります(左はStud GATORに付属していたポーチ)


並べてみるとフラップの長さの違いや表面のロゴの違いで見分けが付きますが、見えにくい状態だと判断が難しいかもしれません。


また、サイズ感が異なっていても同じデザインの場合もややこしいですね。
このようにGERBERのフォールディングナイフにもソックリのポーチが付属している場合がありました。例としてはボルトアクションやアップルゲートが存在します。

02年アフガニスタンでのシール隊員を映した有名なフォトですが、やはり断言は難しいです。
ただ、こちらの隊員に関しては前のポケットにフォールディングナイフらしきものが入っているのが見えるためナイフではなくマルチツールなのかなとは思います。


まあ、法律的にナイフもツールも屋外には持ち出せませんし、サバゲのアクセントにポーチだけ使う場合は空っぽになると考えると好きなデザインのポーチでいいのではというのもあるかもしれませんね。

というわけでMulti-Lock Scoutでした。今回はここらへんで終わります。

Multi-Lockは1997年に発売されたマルチツールです。初期アフ装備を集めている人にとってはお馴染みかもしれませんね。
現在も"Multi-Plier 600"として販売されている現行機種ですが、発売当初は"Multi-Lock"という名称でした。実際、97年4月号のバックパッカーには"NEEDLENOSE MULTI-LOCK"という名称で広告が掲載されています。
GerberはBuckやleathermanのような年代刻印やEmersonのような製造年の印字が無いためハッキリと年代を判断することが難しいですが、生産年で商品名が変わっているのであればMulti-Lock時代の個体は古いモデルであると考えられます。
というわけでMulti-Lock時代の個体を入手しました。

箱と取扱説明書からMulti-Lockとして発売されていた頃のモデルであることが読み取れます。
Multi-LockはベースとなるMulti-Lock以外にその他ツール構成によるバリエーションがありますが、この個体はハサミや千枚通しがあるMulti-Lock "scout"となります。

取扱説明書にはバリエーションのTrailriderも掲載されていますね。画像の通りグリップ内蔵ツールに違いがあります。



付属の箱です。Multi-Lockの目玉である"SAF.T.PLUS"とMulti-Lock(無印)には無いハサミが強調されていますね。



Multi-Lock Scout本体です。先代同様に手首をスナップさせると遠心力で展開可能なギミックがあるため片手でも操作しやすいです。

先代のMulti-Plierから一回り大きくなっているものの握りやすいサイズ感です。

Multi-Plierと並べるとこんな感じです。サイズの差が分かりますね。
余談ですが、Multi-Plierと同サイズでSAF.T.PLUSを搭載したマルチツールは1999年に"Multi-plier 400"が発売されています。

こちらは発売当初からMulti-plier 400だったらしく、1999年9月のバックパッカーにも"Multi-plier 400"名義で広告が掲載されています。

Multi-Lock ScoutとMulti-Plier 400を並べてみるとこんな感じです。似ていますが微妙にデザインも異なりますね。
話をMulti-Lock Scoutに戻します。
Multi-Lockはグリップ内ツールを独自のロック機構であるSAF.T.PLUSによりしっかり固定することが可能という特徴を持っています。


ツールを展開するとロックが掛かり動かなくなり、黒いロックパーツを指で押し下げるとロックが解除されます。


先代のMulti-Plierでは確実に保持するロック機構が無かったため作業中に上から力が加わるとツールが戻ってしまう可能性がありましたが、このシステムによりそういったトラブルを回避できるようになっています。
また、ロックパーツが独立しているためleathermanのスーパーツールのように全部のツールを間違って展開したら戻せなくなるといったトラブルもありません。便利ですね。


付属のポーチはGerberお馴染みに丸っこいポーチですがMulti-Lock Scoutに合わせて大きいものとなっています。
これまた余談ですが、一つ注意するポイントとしてこのデザインのポーチを使っているからといってGerberのMulti-LockやMulti-Plierが入っているわけではないという問題があります。
というのも、このデザインのポーチはフォールディングナイフにも使用されていました。

例として同社の傑作ナイフであるGatorですが写真のように同形状のポーチが付属しています。

更にGATORのロゴが入っていないポーチが付属している場合もあります(左はStud GATORに付属していたポーチ)


並べてみるとフラップの長さの違いや表面のロゴの違いで見分けが付きますが、見えにくい状態だと判断が難しいかもしれません。


また、サイズ感が異なっていても同じデザインの場合もややこしいですね。
このようにGERBERのフォールディングナイフにもソックリのポーチが付属している場合がありました。例としてはボルトアクションやアップルゲートが存在します。

02年アフガニスタンでのシール隊員を映した有名なフォトですが、やはり断言は難しいです。
ただ、こちらの隊員に関しては前のポケットにフォールディングナイフらしきものが入っているのが見えるためナイフではなくマルチツールなのかなとは思います。


まあ、法律的にナイフもツールも屋外には持ち出せませんし、サバゲのアクセントにポーチだけ使う場合は空っぽになると考えると好きなデザインのポーチでいいのではというのもあるかもしれませんね。

というわけでMulti-Lock Scoutでした。今回はここらへんで終わります。