2021年10月30日
GERBER MULTI-LOCK

GerberのMULTI-LOCKです。

付属品は箱、取説、シール、ナイロンシースです。


箱の表と裏はこんな感じです。ツールの内訳が記されています。
また、MULTI-LOCKから搭載されたロック機構"SAF.T.PLUS"が強調されていますね。

MULTI-LOCK SCOUTとは箱の時点から異なります。使いまわしではないというのはいいですね。

箱の側面には商品名と番号が印字されています。

中古の場合なかなか見かけないシールです。使う前に取説を読めとありますね。


ナイロンシースはGerberおなじみのシンプルなベルトループ付きシースです。


ジャストサイズで収まりが良いです。ホルスターやスモールポーチに入れて装備に合わせるのも良いですが、やはりこのポーチに入れて運用したいところですね。
それではMULTI-LOCKの方を見ていこうと思います。


収納状態です。

展開するとこんな感じです。Gerber特有の振ったらヘッドが慣性で飛び出す機構のため、片手でもスムーズに展開することが出来ます。



MULTI-LOCK SCOUTと並べてみました。シルバーとブラックで色が異なりますが、同じMULTI-LOCKなのでシルエットはほぼ同じです。

違いとしてはまずヘッド形状が異なります。今回入手したMULTI-LOCKはブラントヘッドなのでカクカクしてゴツいですね。



あとはモデルが異なるのでツールの内訳も異なります。大きなポイントとしてはMULTI-LOCKではノコギリなのがSCOUTではハサミになっているところでしょうか。他にも微妙に違いがあります。


同じブラックカラーの先代MULTI-Plierと並べてみました。ロック機構の有無の差でシルエットが異なりますね。

"SAF.T.PLUS"は独立したスライド式ロックなので確実にツールを保持できるというメリットがありますが、見た目のスッキリ感で言えば旧型の方がスマートですね。
さて、このようなMULTI-LOCKですが、初期アフでもこの個体(というよりはこの個体に付属しているシース)の使用例が残っています。

02年2月、アフガニスタンでのシール隊員です。腰のベルトにそれらしいポーチが装備されていますね。

似た角度で写真を撮ってみるとこんな感じです。やはりソックリですね。
今回も蓋が閉じているので中身が何であるかを断言することが出来ませんが、右ポケットにはフォールディングナイフらしきものが見えます。
であれば、GerberのポーチにアップルゲートやGATORのようなフォールディングナイフが入っている可能性は低いのかなと思います。MULTI-LOCKが入っていて欲しいところです。
という訳でMULTI-LOCKでした。

防弾ベストや光学機器のような目立つ大物を集めるのも良いですが、こういった小さな装備品を集めていくのも面白いなと思います。今回はここらへんで終わります。
2021年10月17日
Emerson MINI-Commander
Emerson Knives社のMINI-Commanderです。

Commanderのスケールダウンモデルとして2001年に発売されました。


ブレード収納状態の表と裏です。


ブレードを展開するとこのような感じです。
全長は8.75インチから8インチ、ブレードは3.75インチから3.4インチ、ハンドルは5インチから4.6インチと一回り程小さくなりました。


Commander SF(画像上)と並べてみると大きさの差がわかりやすいですね。
ただし、刃の厚みはオリジナル同様の0.125インチのままです。

当時の公式サイトには"いざというときは車のボンネットも突き破れる"とありました。ダウンサイジングしながらも重要な性能は据え置きというのは心強いですね。
また、全長8インチはCQC-7と同じです。

Commanderと比較するとミニですが、ほかのフォールディングナイフと同等の大きさと考えるとそこまで小さくありません。


実際握ってみても小さすぎるといった感じもなく、サイズ感はいい感じです。

ブレードはセレーションのない"BT"仕様です。BTはBlack-T、ブラックテフロンコーティングです。
表面には社名とロゴ、生産年に商品名の印字があります。2001年製です。MINI-Commanderは01年発売ということを考えると生産開始初期の個体ですね。実際、右上のシリアルは73で2桁台です。

こちら中古品を入手しましたが、かなり使い込まれていたようで表面のコーティングの剥離等の使用感はかなりのものです。

刃も研ぎ直されているようです。荒々しい感じですが、アジがありますね。

峰にはお馴染みのサムディスクとWAVEがあります。ここらへんのエッジも使用に伴う擦れで地肌が見えています。

側面にはEmerson knivesのフォールディングナイフに一般的なクリップがネジ止めされています。

機構についてはCommander同様のライナーロック式です。

ただし、各部の構造には微妙に違いがあり、特にグリップパネルの固定方式が異なります。
00年Commanderはパネルを隣り合ったライナーに留めるネジが有りましたが、MINI-Commanderはすべてのネジが反対側のライナーまで貫通しており、グリップパネルを固定しつつライナーを固定する構造です。


他にもWAVEの後ろにある溝の形状が異なっていたり、Commanderにはないグリップ下端の溝などがありますね。
これはMINI特有の構造というわけではなく、00年代前半になるとCommanderも同様の構造となるため、MINIの開発時にマイナーチェンジを行ったということなのかもしれません。
さて、そんなMINI-Commanderですが流石に使い込まれただけあってライナー内部に小さなゴミが無数に入り込んでおり綺麗とは言いがたいです。
折角なので分解清掃してみようと思います。

といってもEmersonのナイフはシンプルな構造でプラスとマイナスドライバーさえあれば分解できます。ヘックスネジなど特殊なネジがないのは助かります。

というわけで分解清掃した状態がこちらです。シンプルさがよく分かりますね。
アシスト機能などが無いためバネや複雑な機構はなく、ブレードとそれを支えるライナー、グリップ、固定用の各パーツにクリップぐらいです。このシンプルさもEmersonの魅力だと思います。武骨でシンプル。いいですよね。
清掃後は組み立てますが、分解同様にこちらも簡単です。

どれもプラスネジですが明らかに長さが異なるので迷うことなく組み立てできました。

組み立て完了です。MINIとありますが小さすぎない手頃なサイズの上、動作もスムーズで軽作業だとこちらのほうが扱いやすいかなと思います。大切にコレクションしておきたいことろです。
今回はここらへんで終わります。

Commanderのスケールダウンモデルとして2001年に発売されました。


ブレード収納状態の表と裏です。


ブレードを展開するとこのような感じです。
全長は8.75インチから8インチ、ブレードは3.75インチから3.4インチ、ハンドルは5インチから4.6インチと一回り程小さくなりました。


Commander SF(画像上)と並べてみると大きさの差がわかりやすいですね。
ただし、刃の厚みはオリジナル同様の0.125インチのままです。

当時の公式サイトには"いざというときは車のボンネットも突き破れる"とありました。ダウンサイジングしながらも重要な性能は据え置きというのは心強いですね。
また、全長8インチはCQC-7と同じです。

Commanderと比較するとミニですが、ほかのフォールディングナイフと同等の大きさと考えるとそこまで小さくありません。


実際握ってみても小さすぎるといった感じもなく、サイズ感はいい感じです。

ブレードはセレーションのない"BT"仕様です。BTはBlack-T、ブラックテフロンコーティングです。
表面には社名とロゴ、生産年に商品名の印字があります。2001年製です。MINI-Commanderは01年発売ということを考えると生産開始初期の個体ですね。実際、右上のシリアルは73で2桁台です。

こちら中古品を入手しましたが、かなり使い込まれていたようで表面のコーティングの剥離等の使用感はかなりのものです。

刃も研ぎ直されているようです。荒々しい感じですが、アジがありますね。

峰にはお馴染みのサムディスクとWAVEがあります。ここらへんのエッジも使用に伴う擦れで地肌が見えています。

側面にはEmerson knivesのフォールディングナイフに一般的なクリップがネジ止めされています。

機構についてはCommander同様のライナーロック式です。

ただし、各部の構造には微妙に違いがあり、特にグリップパネルの固定方式が異なります。
00年Commanderはパネルを隣り合ったライナーに留めるネジが有りましたが、MINI-Commanderはすべてのネジが反対側のライナーまで貫通しており、グリップパネルを固定しつつライナーを固定する構造です。


他にもWAVEの後ろにある溝の形状が異なっていたり、Commanderにはないグリップ下端の溝などがありますね。
これはMINI特有の構造というわけではなく、00年代前半になるとCommanderも同様の構造となるため、MINIの開発時にマイナーチェンジを行ったということなのかもしれません。
さて、そんなMINI-Commanderですが流石に使い込まれただけあってライナー内部に小さなゴミが無数に入り込んでおり綺麗とは言いがたいです。
折角なので分解清掃してみようと思います。

といってもEmersonのナイフはシンプルな構造でプラスとマイナスドライバーさえあれば分解できます。ヘックスネジなど特殊なネジがないのは助かります。

というわけで分解清掃した状態がこちらです。シンプルさがよく分かりますね。
アシスト機能などが無いためバネや複雑な機構はなく、ブレードとそれを支えるライナー、グリップ、固定用の各パーツにクリップぐらいです。このシンプルさもEmersonの魅力だと思います。武骨でシンプル。いいですよね。
清掃後は組み立てますが、分解同様にこちらも簡単です。

どれもプラスネジですが明らかに長さが異なるので迷うことなく組み立てできました。

組み立て完了です。MINIとありますが小さすぎない手頃なサイズの上、動作もスムーズで軽作業だとこちらのほうが扱いやすいかなと思います。大切にコレクションしておきたいことろです。
今回はここらへんで終わります。
2021年10月16日
Emerson CN Commander
Emerson Knives社のCN Commanderです。

CQC-7B CNと共に90年代に500セットだけ製造されたモデルになります。

付属品は化粧箱と説明書、ビニール袋です。


ブレード収納時の表と裏です。


ブレードを展開するとこのような感じです。



CNの特徴である窒化クロムコートのブレードです。黒みがかったグレーといった雰囲気です。

ブレード表面には社名とロゴ、生産年の99(1999)、後は窒化クロムコートモデルであることを示すCNの印字があります。


Commander SF(画像上)と並べてみるとCNの色味の違いがわかりやすいですね。落ち着いています。


また、並べてみて気づきましたがCNとSFでブレード形状にも違いがありますね。CNの方が峰や切っ先などが薄くなっています。
CNにはセレーションがあり、SFにはセレーションが無いのでその違いなのか、あるいは99年ロットと00年ロットの違いなのでしょうか。この2本しか所持していないのでそこら辺は不明です。
ブレードに違いはあったもののハンドルについては大きな違いは見受けられず、00年ロット同様に握りやすい素晴らしい形状です。


USサイズ8と比較的小さな手のひらでもガッツリ保持することが可能です。




サイズだけでなく、グリップの形状やクリップの凹凸もしっかりと手にフィットする形になっているのが細かくて良いですね。

小さな違いとしてはピボットの形状がありますが、これについては99年製と00年製なので仕方ないですね。
因みにですが、この個体は残念なポイントが1箇所存在していました。

見ての通り右グリップのネジが1本ありません。というか、グリップの孔とライナーのネジ穴の位置がズレています。
ソレが原因でネジがつかなかったのだと思いますが、つまるところ不良品ですねこれ。
ただ、ソレを差し引いても有り余るほどのポイントもありました。


CQC-7B CN(画像上)と並べてみました。お互いに艶が抑えられたブレードが渋いですね。
そうです。このCN CommanderはCQC-7B CNとシリアルが一致する個体でした。
500セット製造されたCNモデルですが、1セット毎にシリアルナンバー"CN○○○"が振られているため、お互いに相方は世界に1本しか存在しません。
こうなると不良品だとしても俄然持っておきたくなりますね。まあ、エラー品と考えると逆にレアな気もしてきますし、限定品なので実用することもないと思うので特に問題は無いと思います。

他にも分かりにくいですがグリップ固定用のネジがライナーをはみ出てブレード側まで飛び出ていたり、やけにブレードの動きも悪かったりと散々ですがコレクション品なので問題ありません。
問題はありませんが、ちゃんとした90年代Commanderもいずれ入手したいですね。

CommanderとCQC-7BのCNとSFを並べてみました。どれも魅力があって良いですね。

というわけでCN Commanderでした。正直単体で見ると残念なポイントもありますが、相方のCQC-7B CNは動きもスムーズで作りもかっちりしているので足し算するとプラスになるかなとは思います。
珍しいものですし大切にコレクションしておきたいところです。今回はここらへんで終わります。

CQC-7B CNと共に90年代に500セットだけ製造されたモデルになります。

付属品は化粧箱と説明書、ビニール袋です。


ブレード収納時の表と裏です。


ブレードを展開するとこのような感じです。



CNの特徴である窒化クロムコートのブレードです。黒みがかったグレーといった雰囲気です。

ブレード表面には社名とロゴ、生産年の99(1999)、後は窒化クロムコートモデルであることを示すCNの印字があります。


Commander SF(画像上)と並べてみるとCNの色味の違いがわかりやすいですね。落ち着いています。


また、並べてみて気づきましたがCNとSFでブレード形状にも違いがありますね。CNの方が峰や切っ先などが薄くなっています。
CNにはセレーションがあり、SFにはセレーションが無いのでその違いなのか、あるいは99年ロットと00年ロットの違いなのでしょうか。この2本しか所持していないのでそこら辺は不明です。
ブレードに違いはあったもののハンドルについては大きな違いは見受けられず、00年ロット同様に握りやすい素晴らしい形状です。


USサイズ8と比較的小さな手のひらでもガッツリ保持することが可能です。




サイズだけでなく、グリップの形状やクリップの凹凸もしっかりと手にフィットする形になっているのが細かくて良いですね。

小さな違いとしてはピボットの形状がありますが、これについては99年製と00年製なので仕方ないですね。
因みにですが、この個体は残念なポイントが1箇所存在していました。

見ての通り右グリップのネジが1本ありません。というか、グリップの孔とライナーのネジ穴の位置がズレています。
ソレが原因でネジがつかなかったのだと思いますが、つまるところ不良品ですねこれ。
ただ、ソレを差し引いても有り余るほどのポイントもありました。


CQC-7B CN(画像上)と並べてみました。お互いに艶が抑えられたブレードが渋いですね。
そうです。このCN CommanderはCQC-7B CNとシリアルが一致する個体でした。
500セット製造されたCNモデルですが、1セット毎にシリアルナンバー"CN○○○"が振られているため、お互いに相方は世界に1本しか存在しません。
こうなると不良品だとしても俄然持っておきたくなりますね。まあ、エラー品と考えると逆にレアな気もしてきますし、限定品なので実用することもないと思うので特に問題は無いと思います。

他にも分かりにくいですがグリップ固定用のネジがライナーをはみ出てブレード側まで飛び出ていたり、やけにブレードの動きも悪かったりと散々ですがコレクション品なので問題ありません。
問題はありませんが、ちゃんとした90年代Commanderもいずれ入手したいですね。

CommanderとCQC-7BのCNとSFを並べてみました。どれも魅力があって良いですね。

というわけでCN Commanderでした。正直単体で見ると残念なポイントもありますが、相方のCQC-7B CNは動きもスムーズで作りもかっちりしているので足し算するとプラスになるかなとは思います。
珍しいものですし大切にコレクションしておきたいところです。今回はここらへんで終わります。
2021年10月15日
Emerson Commander SF
Emerson Knives社のCommander SFです。

CommanderはSEAL向けに開発されたES1-Mを一般向けにリデザインしたナイフで1998年に発売されました。


収納状態の表と裏です。
古いモデルであるため00年代以降とライナーを固定しているネジの位置が異なります。


ブレードを展開するとこのような感じです。



ブレードはセレーションのない"SF"仕様でサッパリしています。独特な曲がり具合がいいですね。
因みにですがSFは"Satin Finish"を表しています。これにセレーションが加わるとSFSになります。

側面にはメーカーロゴと生産年が印字されています。2000の文字から2000年製のモデルであることがわかりますね。
峰にはサムディスクとCommanderの特徴である"WAVE"が装備されています。このWAVEをポケットのフチに引っ掛けることでナイフを取り出しつつブレードを展開することが可能です。


全長8.75インチ、ハンドルは5インチとなかなか大型ですが握りやすいサイズ感です。

また、人差し指が掛かる位置に指を引っ掛けることができる構造なのも良いですね。

サイズ感については8インチのCQC-7と並べると大きさがわかりやすいかもしれません。一回りぐらい大きいです。


CommanderのスケールダウンモデルであるMini-Commanderと並べるとこんな感じです。


こちらもブレードを含め一回りぐらい差がありますね。
というわけでEmerson Knives社のCommander SFでした。
Commanderはカスタムナイフを元にしたマスプロ品ですが、こういった特注品から生まれた量産品というのはロマンがあって好きです。

また、BBやBTのようなつや消しモデルもいいですが、SFの若干艶があるブレードも個人的には良いなと思います。
今回はここらへんでおわります。

CommanderはSEAL向けに開発されたES1-Mを一般向けにリデザインしたナイフで1998年に発売されました。


収納状態の表と裏です。
古いモデルであるため00年代以降とライナーを固定しているネジの位置が異なります。


ブレードを展開するとこのような感じです。



ブレードはセレーションのない"SF"仕様でサッパリしています。独特な曲がり具合がいいですね。
因みにですがSFは"Satin Finish"を表しています。これにセレーションが加わるとSFSになります。

側面にはメーカーロゴと生産年が印字されています。2000の文字から2000年製のモデルであることがわかりますね。
峰にはサムディスクとCommanderの特徴である"WAVE"が装備されています。このWAVEをポケットのフチに引っ掛けることでナイフを取り出しつつブレードを展開することが可能です。


全長8.75インチ、ハンドルは5インチとなかなか大型ですが握りやすいサイズ感です。

また、人差し指が掛かる位置に指を引っ掛けることができる構造なのも良いですね。

サイズ感については8インチのCQC-7と並べると大きさがわかりやすいかもしれません。一回りぐらい大きいです。


CommanderのスケールダウンモデルであるMini-Commanderと並べるとこんな感じです。


こちらもブレードを含め一回りぐらい差がありますね。
というわけでEmerson Knives社のCommander SFでした。
Commanderはカスタムナイフを元にしたマスプロ品ですが、こういった特注品から生まれた量産品というのはロマンがあって好きです。

また、BBやBTのようなつや消しモデルもいいですが、SFの若干艶があるブレードも個人的には良いなと思います。
今回はここらへんでおわります。
2021年10月14日
Emerson CQC-7B-BB
Emerson Knives社のCQC-7B-BBです。

BBはEmerson Knives社がCQC-7を発売した初期にBTと共にラインナップされていたモデルです。00年代になるとSFと入れ替わるように姿を消しました。


収納状態の表と裏です。


ブレードを展開するとこんな感じです。
付属品は本体が入っていたビニールと化粧箱です。

中古品を入手したため取扱説明書はありませんでした。
BBは"Bead-Blasted"、その名の通りビーズブラストを施されたモデルです。

近くで見ると分かりやすいですね。ブラスト加工により表面に凹凸があります。

艶のあるSFと並べると一目瞭然です。黒っぽいつや消しは渋いです。

研磨された刃とつや消しのブラスト部のコントラストが良いですね。

側面にはメーカーロゴと製造年の印字があります。90年代なので下2桁印字の99で1999年製のモデルとなります。

外観は前回の00年製CQC-7B SFSとソックリです。


G-10製のハンドルも細かい滑り止めだけのシンプルな形状で相変わらず握りやすいです。
ただ、内部については異なる箇所があります。

分解してみると一目瞭然ですね。

00年モデルには収納したブレードを固定するためのストッパーが増えています。
また、その前面にある凸凹も00年は99年に比べて丸みを帯びています。

ブレードの方もライナーのストッパーが収まる小孔が見当たりませんね。

後はセレーションの形状も微妙に違いますね。


それ以外だといつもどおりの製造年の違いによるパーツ形状の違いがあります。
ピボットの丸み、クリップ固定用のネジ、サムディスクの表面凹凸が異なります。
まあこの辺りはどのモデルでも共通なので特有の違いというわけでは無いですね。

ブラスト処理の凹凸のせいか開閉時にザラザラした感触があるものの、ブレードの展開と収納はスムーズに行うことが出来ます。硬すぎず軟すぎずでいい塩梅です。

というわけでCQC7B-BBでした。サビや刃こぼれなどが無い美品ですし大切にコレクションしておきたいところです。
今回はここらへんで終わります。

BBはEmerson Knives社がCQC-7を発売した初期にBTと共にラインナップされていたモデルです。00年代になるとSFと入れ替わるように姿を消しました。


収納状態の表と裏です。


ブレードを展開するとこんな感じです。
付属品は本体が入っていたビニールと化粧箱です。

中古品を入手したため取扱説明書はありませんでした。
BBは"Bead-Blasted"、その名の通りビーズブラストを施されたモデルです。

近くで見ると分かりやすいですね。ブラスト加工により表面に凹凸があります。

艶のあるSFと並べると一目瞭然です。黒っぽいつや消しは渋いです。

研磨された刃とつや消しのブラスト部のコントラストが良いですね。

側面にはメーカーロゴと製造年の印字があります。90年代なので下2桁印字の99で1999年製のモデルとなります。

外観は前回の00年製CQC-7B SFSとソックリです。


G-10製のハンドルも細かい滑り止めだけのシンプルな形状で相変わらず握りやすいです。
ただ、内部については異なる箇所があります。

分解してみると一目瞭然ですね。

00年モデルには収納したブレードを固定するためのストッパーが増えています。
また、その前面にある凸凹も00年は99年に比べて丸みを帯びています。

ブレードの方もライナーのストッパーが収まる小孔が見当たりませんね。

後はセレーションの形状も微妙に違いますね。


それ以外だといつもどおりの製造年の違いによるパーツ形状の違いがあります。
ピボットの丸み、クリップ固定用のネジ、サムディスクの表面凹凸が異なります。
まあこの辺りはどのモデルでも共通なので特有の違いというわけでは無いですね。

ブラスト処理の凹凸のせいか開閉時にザラザラした感触があるものの、ブレードの展開と収納はスムーズに行うことが出来ます。硬すぎず軟すぎずでいい塩梅です。

というわけでCQC7B-BBでした。サビや刃こぼれなどが無い美品ですし大切にコレクションしておきたいところです。
今回はここらへんで終わります。
2021年10月13日
Emerson CQC-7B CN
Emerson Knives社のCQC-7B CNです。

CQC-7Bのバリエーションの一つです。未使用品を入手しました。

箱と取扱説明書、ビニールも付属しています。


ブレード収納時の裏表です。


ブレードを展開するとこのような感じです。
先日のCQC-7B SFSとよく似ていますが、並べてみると違いがわかります。


微妙に色味が異なり、SFは半光沢のシルバーなのに対し、CNはつや消しで黒みがかったグレーといった印象です。CNの方が落ち着いています。
SFとCNの違いはこの部分、ブレード表面のコーティングになります。


CNはSFと異なり窒化クロムでコーティングされています。
このCQC-7B CNは同じ窒化クロムコートのCN Commanderと共に500セット生産されました。
各個体にはシリアルナンバーが振られ、サムディスクの下部と箱に印字があります。

シリアルナンバー以外は通常と同様の印字です。

99の文字から1999年製であることがわかりますね。
基本的な機能は00年製のCQC-7と同様ですが、99年製なので仕様が異なる箇所もあります。


00年製のCQC-7B SFSと比較するとピボットピンの裏側が丸みを帯びており、サムディスクの固定ネジがプラスではなくマイナスであることがわかりますね。


同99年製のRAVENと同様の仕様ですが、この旧仕様もアジがあっていいと思います。

サイズ感は特に違いがないため00年モデルと同様に非常に握りやすいです。
なかなか珍しい物だと思いますが入手できてよかったです。今回はここらへんで終わります。

CQC-7Bのバリエーションの一つです。未使用品を入手しました。

箱と取扱説明書、ビニールも付属しています。


ブレード収納時の裏表です。


ブレードを展開するとこのような感じです。
先日のCQC-7B SFSとよく似ていますが、並べてみると違いがわかります。


微妙に色味が異なり、SFは半光沢のシルバーなのに対し、CNはつや消しで黒みがかったグレーといった印象です。CNの方が落ち着いています。
SFとCNの違いはこの部分、ブレード表面のコーティングになります。


CNはSFと異なり窒化クロムでコーティングされています。
このCQC-7B CNは同じ窒化クロムコートのCN Commanderと共に500セット生産されました。
各個体にはシリアルナンバーが振られ、サムディスクの下部と箱に印字があります。

シリアルナンバー以外は通常と同様の印字です。

99の文字から1999年製であることがわかりますね。
基本的な機能は00年製のCQC-7と同様ですが、99年製なので仕様が異なる箇所もあります。


00年製のCQC-7B SFSと比較するとピボットピンの裏側が丸みを帯びており、サムディスクの固定ネジがプラスではなくマイナスであることがわかりますね。


同99年製のRAVENと同様の仕様ですが、この旧仕様もアジがあっていいと思います。

サイズ感は特に違いがないため00年モデルと同様に非常に握りやすいです。
なかなか珍しい物だと思いますが入手できてよかったです。今回はここらへんで終わります。
2021年10月12日
Emerson RAVEN-A-BT
Emerson Knives社のRAVENです。

Emerson Knives社がかつて販売していたモデルですが、残念ながら現在では廃盤になってしまっています。公式サイトを確認する限りでは01年には生産終了したようです。


ブレードはかなり使い込まれており、表面のコーティングもところどころ剥げています。

刃も研ぎ直されているようです。なかなかの使用感でアジがあります。実用品ですしある程度使い込まれているというのも良いですね。

ブレードの側面にはメーカーロゴと製造年の印字があります。CQC-7のような商品名の印字はなく、90年代製特有の下2桁印字なのもあってかなりスッキリしています。

ちょっと印字がごちゃごちゃしてきた頃に生産が開始されたMini-Commanderと比較してみると一目瞭然です。シンプルでいいですね。


RAVENの特徴としてはこの独特なハンドルが挙げられます。


グリップの細かな凹凸とサムランプは濡れた状態や滑りやすい状態でもしっかり扱える様に出来ているそうです。
また、見た目だけでなく材質も異なり、CQC-7やCOMMANDERなどで使われているG-10ではなくケブラー繊維を使用したKydronが使用されています。
更に、通常は剥き出しで挟み込んであるチタン製のライナーはそのグリップ内部に入れ込まれており、剛性と軽量化の両立を果たしているとのことです。

剥き出しで挟み込んであるミニコマンダー(上)とCQC-7B-SF-S(下)と並べてみました。ライナーが見えないだけでだいぶ印象が変わりますね。
その他、製造年の違いによる仕様で各部パーツ形状が00年代以降のモデルとは異なります。

わかりやすい箇所はブレードを固定するピボットですね。丸く膨らんでいます。
これ以外にもサムディスクの滑り止めパターンが違っていたり、サムディスクやグリップを固定するネジがプラスではなくマイナスだったりと異なるポイントがあります。


全長は8.375インチとMini-CommanderやCQC-7よりもわずかに長いですが、特に違和感もなく握りやすく丁度いいサイズ感です。

2つと並べてみるとこんな感じです。微妙にRAVENの方が長いことがわかりますね。

傷だらけの歴戦個体と行った感じですが、これぐらい使用感がある方が装備に組み合わせるとしたらいいのかもしれませんね。
というわけでEmerson Knives社のRAVENでした。今回はここらへんで終わります。

Emerson Knives社がかつて販売していたモデルですが、残念ながら現在では廃盤になってしまっています。公式サイトを確認する限りでは01年には生産終了したようです。


ブレードはかなり使い込まれており、表面のコーティングもところどころ剥げています。

刃も研ぎ直されているようです。なかなかの使用感でアジがあります。実用品ですしある程度使い込まれているというのも良いですね。

ブレードの側面にはメーカーロゴと製造年の印字があります。CQC-7のような商品名の印字はなく、90年代製特有の下2桁印字なのもあってかなりスッキリしています。

ちょっと印字がごちゃごちゃしてきた頃に生産が開始されたMini-Commanderと比較してみると一目瞭然です。シンプルでいいですね。


RAVENの特徴としてはこの独特なハンドルが挙げられます。


グリップの細かな凹凸とサムランプは濡れた状態や滑りやすい状態でもしっかり扱える様に出来ているそうです。
また、見た目だけでなく材質も異なり、CQC-7やCOMMANDERなどで使われているG-10ではなくケブラー繊維を使用したKydronが使用されています。
更に、通常は剥き出しで挟み込んであるチタン製のライナーはそのグリップ内部に入れ込まれており、剛性と軽量化の両立を果たしているとのことです。

剥き出しで挟み込んであるミニコマンダー(上)とCQC-7B-SF-S(下)と並べてみました。ライナーが見えないだけでだいぶ印象が変わりますね。
その他、製造年の違いによる仕様で各部パーツ形状が00年代以降のモデルとは異なります。

わかりやすい箇所はブレードを固定するピボットですね。丸く膨らんでいます。
これ以外にもサムディスクの滑り止めパターンが違っていたり、サムディスクやグリップを固定するネジがプラスではなくマイナスだったりと異なるポイントがあります。


全長は8.375インチとMini-CommanderやCQC-7よりもわずかに長いですが、特に違和感もなく握りやすく丁度いいサイズ感です。

2つと並べてみるとこんな感じです。微妙にRAVENの方が長いことがわかりますね。

傷だらけの歴戦個体と行った感じですが、これぐらい使用感がある方が装備に組み合わせるとしたらいいのかもしれませんね。
というわけでEmerson Knives社のRAVENでした。今回はここらへんで終わります。
2021年10月11日
BLACKHAWK! Airborn Deluxe Knife Sheath 7 OD

Blackhawk社のナイフシース"Airborn Deluxe Knide Sheath"を入手しました。


表と裏はこのようになっています。

タグです。90年代後半から00年代前半まで使われていたそこそこ古いタイプです。
この"Airborn Deluxe Knife Sheath"は7インチ用の"44AK01"と5 1/2インチ用の"44AK02"の2種類が存在していました。シースのサイズと背面の"1"のタグから7インチ用の"44AK01"のようです。
折角なので同時期のEagle社が発売していた"Knife Sheath Deluxe"と見比べていこうと思います。


パット見はソックリですね。相変わらずEAGLEとBHIの装具は似ています。

ベルトループはどちらもベルクロで折り返して固定するタイプですが、BHIがフラップに使われるような硬めの生地が使用されているのに対し、EAGLEは本体と同種のナイロンをバイアステープで補強した物を使用しています。微妙に異なります。

前面のスモールポーチはEAGLEが縫い付けの固定式、BHIはいつものベルクロで長さを調整できる可変式です。

ハンドガンのマガジンやマルチツールなど手のひらサイズの小物が入る丁度いいサイズ感です。

ナイフのハンドルを固定するストラップは共にドットボタン式ですが、EAGLEはPASGTヘルメットのチンストラップのような1方向からしか外せないドットボタンなのに対し、BHIは通常のドットボタンを使用しています。

また、ストラップの向きが左右異なりますが、BHIはベルクロで固定してあるので左右入れ替えればEAGLEと同じ向きに変更でき、更にハンドルに合わせて長さも微調整可能です。対してEAGLEは縫い付けられているので調整できません。
ここらへんが小回り効くような構造になっているのはBHIらしいですね。

共にシース内部にカイデックスインサートが入っていますが、EAGLEはカイデックス表面に柔らかい保護材が貼り付けられているのに対してBHIはカイデックス剥き出しです。また、カイデックス自体の見た目もEAGLEの方が豪華ですね。
EAGELの方は硬いカイデックスとナイフの表面が触れ合わない構造なのでブレードコーティングに傷が付きにくそうです。当時のカイデックスマグポも同様の構造でしたが、EAGLEは作りが丁寧で豪華な印象です。

BHIの方は下部にネジが取り付けられています。どうやらこれでカイデックスインサートを固定しているようです。
6004のようにこのネジを締めるとテンションを調整できるのかと思いましたが、硬すぎて回らなかったので確認できませんでした……。残念です。
BHIの背面はシースを装具に固定できそうな謎のアタッチメントが縫い付けられています。こちらは同社の"90年代ナイフシース"と同様の構造ですね。というわけで比較対象を同社のシースと交代します。


相変わらずよくわからないアタッチメントです。当時のカタログにも"シースをWebギアへ固定するための面ファスナーがある"と書かれているだけです。

他にも90年代のナイフシースにはなかったフラップが増えています。位置的にレッグエクステンダーを取り付けてレッグナイフシースにするための物なのかもしれません。
さて、折角なのでナイフを入れてみようと思います。

7インチといえばSEAL2000が手元にあるので試しに入れようと思いましたが……。

入りませんでした。ここで詰まります。SEAL2000はセレーション部分のブレード横幅が広くなっているのですが、どうやらそれが原因でカイデックスインサートをオーバーしてしまうようです。

それに入ったとしても先端の貫通ネジとSEAL2000の切っ先が干渉しそうな雰囲気がありますね。ちょっと怖いです。

というわけで7インチより短くSEAL2000より横幅が狭いBuckのナイトホークです。

流石にナイトホークは入りますね。

ただ、ナイトホークはブレードが肉厚という特徴があり、その厚みがBHIのカイデックスの許容範囲を超えているのかシースから抜きにくいです。
自分はPUP以外のシースナイフはこの2本しか持っていないため、どうやら手持ちの装備ではこのシースを運用できないようです。EAGLEの方だとどちらも普通に抜き差しできるのですが……。残念です。
7インチでベーシックなサイズのナイフといえばKa-barとかでしょうか? 入手する事があれば試してみいところです。
なんとも締まらない結果となってしまいましたが今回はここらへんで終わります。
2021年10月03日
GERBER Multi-Lock scout
GERBERのMulti-Lock scoutです。

Multi-Lockは1997年に発売されたマルチツールです。初期アフ装備を集めている人にとってはお馴染みかもしれませんね。
現在も"Multi-Plier 600"として販売されている現行機種ですが、発売当初は"Multi-Lock"という名称でした。実際、97年4月号のバックパッカーには"NEEDLENOSE MULTI-LOCK"という名称で広告が掲載されています。
GerberはBuckやleathermanのような年代刻印やEmersonのような製造年の印字が無いためハッキリと年代を判断することが難しいですが、生産年で商品名が変わっているのであればMulti-Lock時代の個体は古いモデルであると考えられます。
というわけでMulti-Lock時代の個体を入手しました。

箱と取扱説明書からMulti-Lockとして発売されていた頃のモデルであることが読み取れます。
Multi-LockはベースとなるMulti-Lock以外にその他ツール構成によるバリエーションがありますが、この個体はハサミや千枚通しがあるMulti-Lock "scout"となります。

取扱説明書にはバリエーションのTrailriderも掲載されていますね。画像の通りグリップ内蔵ツールに違いがあります。



付属の箱です。Multi-Lockの目玉である"SAF.T.PLUS"とMulti-Lock(無印)には無いハサミが強調されていますね。



Multi-Lock Scout本体です。先代同様に手首をスナップさせると遠心力で展開可能なギミックがあるため片手でも操作しやすいです。

先代のMulti-Plierから一回り大きくなっているものの握りやすいサイズ感です。

Multi-Plierと並べるとこんな感じです。サイズの差が分かりますね。
余談ですが、Multi-Plierと同サイズでSAF.T.PLUSを搭載したマルチツールは1999年に"Multi-plier 400"が発売されています。

こちらは発売当初からMulti-plier 400だったらしく、1999年9月のバックパッカーにも"Multi-plier 400"名義で広告が掲載されています。

Multi-Lock ScoutとMulti-Plier 400を並べてみるとこんな感じです。似ていますが微妙にデザインも異なりますね。
話をMulti-Lock Scoutに戻します。
Multi-Lockはグリップ内ツールを独自のロック機構であるSAF.T.PLUSによりしっかり固定することが可能という特徴を持っています。


ツールを展開するとロックが掛かり動かなくなり、黒いロックパーツを指で押し下げるとロックが解除されます。


先代のMulti-Plierでは確実に保持するロック機構が無かったため作業中に上から力が加わるとツールが戻ってしまう可能性がありましたが、このシステムによりそういったトラブルを回避できるようになっています。
また、ロックパーツが独立しているためleathermanのスーパーツールのように全部のツールを間違って展開したら戻せなくなるといったトラブルもありません。便利ですね。


付属のポーチはGerberお馴染みに丸っこいポーチですがMulti-Lock Scoutに合わせて大きいものとなっています。
これまた余談ですが、一つ注意するポイントとしてこのデザインのポーチを使っているからといってGerberのMulti-LockやMulti-Plierが入っているわけではないという問題があります。
というのも、このデザインのポーチはフォールディングナイフにも使用されていました。

例として同社の傑作ナイフであるGatorですが写真のように同形状のポーチが付属しています。

更にGATORのロゴが入っていないポーチが付属している場合もあります(左はStud GATORに付属していたポーチ)


並べてみるとフラップの長さの違いや表面のロゴの違いで見分けが付きますが、見えにくい状態だと判断が難しいかもしれません。


また、サイズ感が異なっていても同じデザインの場合もややこしいですね。
このようにGERBERのフォールディングナイフにもソックリのポーチが付属している場合がありました。例としてはボルトアクションやアップルゲートが存在します。

02年アフガニスタンでのシール隊員を映した有名なフォトですが、やはり断言は難しいです。
ただ、こちらの隊員に関しては前のポケットにフォールディングナイフらしきものが入っているのが見えるためナイフではなくマルチツールなのかなとは思います。


まあ、法律的にナイフもツールも屋外には持ち出せませんし、サバゲのアクセントにポーチだけ使う場合は空っぽになると考えると好きなデザインのポーチでいいのではというのもあるかもしれませんね。

というわけでMulti-Lock Scoutでした。今回はここらへんで終わります。

Multi-Lockは1997年に発売されたマルチツールです。初期アフ装備を集めている人にとってはお馴染みかもしれませんね。
現在も"Multi-Plier 600"として販売されている現行機種ですが、発売当初は"Multi-Lock"という名称でした。実際、97年4月号のバックパッカーには"NEEDLENOSE MULTI-LOCK"という名称で広告が掲載されています。
GerberはBuckやleathermanのような年代刻印やEmersonのような製造年の印字が無いためハッキリと年代を判断することが難しいですが、生産年で商品名が変わっているのであればMulti-Lock時代の個体は古いモデルであると考えられます。
というわけでMulti-Lock時代の個体を入手しました。

箱と取扱説明書からMulti-Lockとして発売されていた頃のモデルであることが読み取れます。
Multi-LockはベースとなるMulti-Lock以外にその他ツール構成によるバリエーションがありますが、この個体はハサミや千枚通しがあるMulti-Lock "scout"となります。

取扱説明書にはバリエーションのTrailriderも掲載されていますね。画像の通りグリップ内蔵ツールに違いがあります。



付属の箱です。Multi-Lockの目玉である"SAF.T.PLUS"とMulti-Lock(無印)には無いハサミが強調されていますね。



Multi-Lock Scout本体です。先代同様に手首をスナップさせると遠心力で展開可能なギミックがあるため片手でも操作しやすいです。

先代のMulti-Plierから一回り大きくなっているものの握りやすいサイズ感です。

Multi-Plierと並べるとこんな感じです。サイズの差が分かりますね。
余談ですが、Multi-Plierと同サイズでSAF.T.PLUSを搭載したマルチツールは1999年に"Multi-plier 400"が発売されています。

こちらは発売当初からMulti-plier 400だったらしく、1999年9月のバックパッカーにも"Multi-plier 400"名義で広告が掲載されています。

Multi-Lock ScoutとMulti-Plier 400を並べてみるとこんな感じです。似ていますが微妙にデザインも異なりますね。
話をMulti-Lock Scoutに戻します。
Multi-Lockはグリップ内ツールを独自のロック機構であるSAF.T.PLUSによりしっかり固定することが可能という特徴を持っています。


ツールを展開するとロックが掛かり動かなくなり、黒いロックパーツを指で押し下げるとロックが解除されます。


先代のMulti-Plierでは確実に保持するロック機構が無かったため作業中に上から力が加わるとツールが戻ってしまう可能性がありましたが、このシステムによりそういったトラブルを回避できるようになっています。
また、ロックパーツが独立しているためleathermanのスーパーツールのように全部のツールを間違って展開したら戻せなくなるといったトラブルもありません。便利ですね。


付属のポーチはGerberお馴染みに丸っこいポーチですがMulti-Lock Scoutに合わせて大きいものとなっています。
これまた余談ですが、一つ注意するポイントとしてこのデザインのポーチを使っているからといってGerberのMulti-LockやMulti-Plierが入っているわけではないという問題があります。
というのも、このデザインのポーチはフォールディングナイフにも使用されていました。

例として同社の傑作ナイフであるGatorですが写真のように同形状のポーチが付属しています。

更にGATORのロゴが入っていないポーチが付属している場合もあります(左はStud GATORに付属していたポーチ)


並べてみるとフラップの長さの違いや表面のロゴの違いで見分けが付きますが、見えにくい状態だと判断が難しいかもしれません。


また、サイズ感が異なっていても同じデザインの場合もややこしいですね。
このようにGERBERのフォールディングナイフにもソックリのポーチが付属している場合がありました。例としてはボルトアクションやアップルゲートが存在します。

02年アフガニスタンでのシール隊員を映した有名なフォトですが、やはり断言は難しいです。
ただ、こちらの隊員に関しては前のポケットにフォールディングナイフらしきものが入っているのが見えるためナイフではなくマルチツールなのかなとは思います。


まあ、法律的にナイフもツールも屋外には持ち出せませんし、サバゲのアクセントにポーチだけ使う場合は空っぽになると考えると好きなデザインのポーチでいいのではというのもあるかもしれませんね。

というわけでMulti-Lock Scoutでした。今回はここらへんで終わります。