2024年02月18日
TACTICAL TAILOR Modular Assault Vests "MAV" OD (two-piece) 2

前回のMAV 2Pですが、サバゲーに使用することを考えるとバンジーコードが伸びきっていて弾性が無くマガジンを保持できないのはちょっと不便です。また、垂れ下がったバンジーコードと白化したプラバーツは見栄えが良くありません。
ということでバンジーコードとプラパーツのリフレッシュを行いたいと思います。
まずは手軽に行えるプラパーツの手入れです。

LC-2ピストルベルトのバックルをはじめとしたプラスチックパーツはまれに白く劣化しているものが混じっている時があります。ベランダに放置しているハンガーや洗濯ばさみも気が付いたら白くなっていますが同じなんでしょうか? であれば紫外線が原因とかでしょうか……。

軽い白化であればシリコンスプレーを塗布して擦ることで綺麗にすることが出来ます。ただ、吹きすぎるとテカテカになるので注意が必要です。

余分なシリコンをふき取りました。白くなくなったので装備に組み込んでも目立たなさそうですね。

続いてバンジーコードです。本来はこのバンジーコードを調整することでポーチを締め付け、マガジンを確実に保持するcinch systemですが、付属のコードは使い込まれたのかただの紐になっているので使用不可能です。

劣化したコードを取り外しました。かなり細くなっているのが分かりますね。

コードストッパーについては特に破損が見られなかったので再利用します。装備によってはコードストッパーが経年劣化で砕けたりするのですが、TAC-Tが使用しているコードストッパーは大丈夫なようです。

ついでにポーチ類も全て取り外しました。ベルクロを開閉するたびに土埃(?)が漂うのでパーツ交換ついでに洗います。

どのように使われていたのか不明ですが、水が濁る程度に汚れていました。ぬるま湯と素手で優しく洗った後は日陰で乾かします。

乾燥したベストとポケットを回収しました。放出品にありがちな倉庫みたいな匂いも多少マシになりました。


それでは本来の目的であるバンジーコードの交換です。 新しいバンジーコードをネットで購入しました。あらかじめポケットのサイズに合わせてカットしておきます。

また、そのままだと端部から解れてしまうのでライターで軽くあぶります。あぶりすぎると中のゴムが解けてべとべとしてしまうので注意が必要です。


ダブルマガジンポケットとトリプルマガジンポケットにそれぞれバンジーコードを通していきます。

MAV 1Pのバンジーコードを参考にし、マガジンを満杯まで入れた状態でテンションが掛からないぐらいのところでコードストッパーを通して端部を結んだ状態で少し余る程度の長さにしています。

4個ともコードの交換が完了しました。

マガジンの保持が可能なり、コードの余りとプラパーツの白化が無くなったので見栄えも良くなりました。後は好きなパーツを組み合わせて自分好みの2Pを組みたいところです。今回はここらへんで終わります。
2024年02月12日
TACTICAL TAILOR Modular Assault Vests "MAV" OD (two-piece)
TACTICAL TAILORのMAV 2Pを入手しました。

タグは布製でロゴが記されたものが縫い付けられています。

MAV 1Pを並べてみるとこんな感じです。

1Pと2Pの違いは正面のバックルの有無にあります。このバックルを開閉することで1Pのように頭を通さずにスムーズな着脱が可能です。

当時は「長時間匍匐する際に正面を開放できる」、「迅速に脱ぐことができる」点が1Pに対するメリットとして挙げられていました。逆に1Pは真正面にPALSがあるので「ポケット(当時のMAVの各ポーチはポケットという名称でした)を配置できる自由度が高い」という扱いです。
他にも、構造の違いでポケットの配置も異なります。MAVにはマップ等の小物を収納可能なポケットが本体にありますが、正面にポケットがある1Pに対して2Pは正面がバックルなのでそれを挟むように両サイドにポケットが配置されています。


ポケット内は特に仕切りなどもなく、生地と生地の間のスペースをそのままポケットにしているシンプルな構造になっています。
また、00年から01年7月までのバックルを使用していた1Pに対し、こちらの2Pは01年12月のバックルを使用しており若干後に生産されたモデルと考えられます。その影響からか、1Pでは黒色のベルクロだった部分が全てODのベルクロになっています。ということはここら辺でODに移行したのかもしれませんね。


それぞれ1Pと2Pに付属していたスモールユーティリティポケット、ラージユーティリティポケットです。ベルクロの色が違うと微妙に印象が変わりますね。
それではMAV 2P本体を見ていこうと思います。


すべてのポーチを取り外した状態はこんな感じです。正面のバックルが分かりやすいですね。縦3列のPALSで自由度がありそうに見えますが、ラージユーティリティポケットやマガジンポケットは縦3列を占有するので縦方向の自由度はほぼありません。ポーチの順番を入れ替えるか、唯一2列しか占有しないスモールユーティリティポケットを上下に動かすぐらいですね。

ただ、社外ポーチを導入すると話が変わります。MALICEクリップには短いSサイズと長いLサイズがありますが、SサイズはTAC-T曰く「ALICE クリップを使用するほとんどのアイテムにフィット」ということでALICEクリップを使用する装具のクリップを置き換えることが可能です。

例として79年コントラクトの古いキャンティーンカバーを用意しましたが、確かにクリップを置き換えることが出来ました。若干タイトだったのでクリップを取り付け可能かは個体差があるかと思いますが、この仕様を使うことで好みのポーチ類と入れ替えて自由に配置できそうです。
また、こちらの2Pですが中古品を購入したため各部にかなりの使用感があります。

特に各マガジンポケットにあるバンジーコード(cinch systemというらしいです)が伸びきっており、ただの紐になっています。本来はマガジンにテンションを加えるための紐なのでこれでは飾り状態ですね……


他にもバックルの白化、ウェビングの退色も一部に見受けられます。特に片方のラージユーティリティポケットについては退色がかなり進行してしまっている状況です……。

生地もところどころ解れていますね。

美品の1Pだとマガジンポケットのバイアステープの表面に反光沢のコーティングが見えますが、2Pのマガジンポケットでははがれてしまっているようです。
という訳でMAV 2Pでした。若干の使用感であれば雰囲気が出て良さそうですが、伸びきったバンジーコードと白化したプラスチックは目立ってしまうのでメンテナンスしたいところです。次回は手を加えてみようと思います。今回はここらへんで終わります。

タグは布製でロゴが記されたものが縫い付けられています。

MAV 1Pを並べてみるとこんな感じです。

1Pと2Pの違いは正面のバックルの有無にあります。このバックルを開閉することで1Pのように頭を通さずにスムーズな着脱が可能です。

当時は「長時間匍匐する際に正面を開放できる」、「迅速に脱ぐことができる」点が1Pに対するメリットとして挙げられていました。逆に1Pは真正面にPALSがあるので「ポケット(当時のMAVの各ポーチはポケットという名称でした)を配置できる自由度が高い」という扱いです。
他にも、構造の違いでポケットの配置も異なります。MAVにはマップ等の小物を収納可能なポケットが本体にありますが、正面にポケットがある1Pに対して2Pは正面がバックルなのでそれを挟むように両サイドにポケットが配置されています。


ポケット内は特に仕切りなどもなく、生地と生地の間のスペースをそのままポケットにしているシンプルな構造になっています。
また、00年から01年7月までのバックルを使用していた1Pに対し、こちらの2Pは01年12月のバックルを使用しており若干後に生産されたモデルと考えられます。その影響からか、1Pでは黒色のベルクロだった部分が全てODのベルクロになっています。ということはここら辺でODに移行したのかもしれませんね。


それぞれ1Pと2Pに付属していたスモールユーティリティポケット、ラージユーティリティポケットです。ベルクロの色が違うと微妙に印象が変わりますね。
それではMAV 2P本体を見ていこうと思います。


すべてのポーチを取り外した状態はこんな感じです。正面のバックルが分かりやすいですね。縦3列のPALSで自由度がありそうに見えますが、ラージユーティリティポケットやマガジンポケットは縦3列を占有するので縦方向の自由度はほぼありません。ポーチの順番を入れ替えるか、唯一2列しか占有しないスモールユーティリティポケットを上下に動かすぐらいですね。

ただ、社外ポーチを導入すると話が変わります。MALICEクリップには短いSサイズと長いLサイズがありますが、SサイズはTAC-T曰く「ALICE クリップを使用するほとんどのアイテムにフィット」ということでALICEクリップを使用する装具のクリップを置き換えることが可能です。

例として79年コントラクトの古いキャンティーンカバーを用意しましたが、確かにクリップを置き換えることが出来ました。若干タイトだったのでクリップを取り付け可能かは個体差があるかと思いますが、この仕様を使うことで好みのポーチ類と入れ替えて自由に配置できそうです。
また、こちらの2Pですが中古品を購入したため各部にかなりの使用感があります。

特に各マガジンポケットにあるバンジーコード(cinch systemというらしいです)が伸びきっており、ただの紐になっています。本来はマガジンにテンションを加えるための紐なのでこれでは飾り状態ですね……


他にもバックルの白化、ウェビングの退色も一部に見受けられます。特に片方のラージユーティリティポケットについては退色がかなり進行してしまっている状況です……。

生地もところどころ解れていますね。

美品の1Pだとマガジンポケットのバイアステープの表面に反光沢のコーティングが見えますが、2Pのマガジンポケットでははがれてしまっているようです。
という訳でMAV 2Pでした。若干の使用感であれば雰囲気が出て良さそうですが、伸びきったバンジーコードと白化したプラスチックは目立ってしまうのでメンテナンスしたいところです。次回は手を加えてみようと思います。今回はここらへんで終わります。
2024年02月10日
TACTICAL TAILOR Modular Assault Vests "MAV" OD (one-piece)
タクティカルテイラーのMAV 1Pを譲ってもらいました。

こちら00年代初期に直接TAC-Tから購入したモデルとのことで、バックルも00年及び01年の古い物が使用されています。また、現在とは微妙に仕様と構成が異なります。
構成パーツは
・ Modular Assault Vest Bodies (ハーネス本体)
・ Three Mag Rifle Pocket x 2
・ Two Mag Rifle Pocket x 2
・ Large Utility Pocket x 2
・ Small Utility Pocket x 2
となっており、大きな違いとしてトリプルマガジンポーチが2個、ダブルマガジンポーチが2個付属していました。

こちらがダブルマガジンポケットです。といっても構造はトリプルマガジンポケットと同様で袋部分のマチの深さが異なります。


代役としてBBローダーを使用してはいますが、サイズ感の違いが分かると思います。という訳でこの時期のMAVはデフォルトだと2 x 2 + 3 x 2で最大10本のマガジンを携行できるハーネスとなります。当時の資料を見る限り2003年前後に現行の3 x 4のマガジン12本収納可能ハーネスに変わったようなので装備の年代考証時には注意が必要かもしれません。


また、ラージユーティリティポケットの正面に縫い付けられている拡張用のスロットがAliceクリップの幅になっています。これは初期アフ装備やイラク戦争装備を集めている人からしたらお馴染みかもしれませんね。

余談ですが、バックルの片方だけデュラフレックスの刻印があります。これも過渡期だったのでしょうか……?

後はベルクロに黒とODが混在しています。トリプルマガジンポケットはODベルクロが使用されていますが、ダブルマガジンポケット、ラージユーティリティポケット、スモールユーティリティポケットはいずれも黒ベルクロでした。他にもスモールユーティリティポケットの留め具が金属のドットボタンだったりと細かな違いがあります。

また、各ポケットはMALICEクリップでMAVへ取り付けを行いますが、このクリップも見慣れた形状とは微妙に異なります。

言葉では表現しずらいですが、タブがある側に溝が無いので取り外し時にタブを強く押し込む必要があります。こういった細かな違いがあるのも面白いですね。

こちらは同社のMulti-Purpose Pouchです。MAVのセットには含まれていませんでしたが、当時ラインナップされていたポーチ群の1つです。MAVの付属ポーチは"pocket"名義でしたがこちらは"pouch"です。違いはなんなんでしょうね?

MAVはPALSシステムで接続を行うため、任意の位置にポケット/ポーチを移動したり、不要なものを取り外したりとレイアウトを自分好みに変更することが出来ます。TAC-T以外のMOLLEや社外ポーチも取り付け可能なのでかなり自由度が高いですね。

という訳でタクティカルテイラーのMAV 1Pでした。以前から欲しかった装備なので入手出来て非常にうれしいです。今回はここらへんで終わります。

こちら00年代初期に直接TAC-Tから購入したモデルとのことで、バックルも00年及び01年の古い物が使用されています。また、現在とは微妙に仕様と構成が異なります。
構成パーツは
・ Modular Assault Vest Bodies (ハーネス本体)
・ Three Mag Rifle Pocket x 2
・ Two Mag Rifle Pocket x 2
・ Large Utility Pocket x 2
・ Small Utility Pocket x 2
となっており、大きな違いとしてトリプルマガジンポーチが2個、ダブルマガジンポーチが2個付属していました。

こちらがダブルマガジンポケットです。といっても構造はトリプルマガジンポケットと同様で袋部分のマチの深さが異なります。


代役としてBBローダーを使用してはいますが、サイズ感の違いが分かると思います。という訳でこの時期のMAVはデフォルトだと2 x 2 + 3 x 2で最大10本のマガジンを携行できるハーネスとなります。当時の資料を見る限り2003年前後に現行の3 x 4のマガジン12本収納可能ハーネスに変わったようなので装備の年代考証時には注意が必要かもしれません。


また、ラージユーティリティポケットの正面に縫い付けられている拡張用のスロットがAliceクリップの幅になっています。これは初期アフ装備やイラク戦争装備を集めている人からしたらお馴染みかもしれませんね。

余談ですが、バックルの片方だけデュラフレックスの刻印があります。これも過渡期だったのでしょうか……?

後はベルクロに黒とODが混在しています。トリプルマガジンポケットはODベルクロが使用されていますが、ダブルマガジンポケット、ラージユーティリティポケット、スモールユーティリティポケットはいずれも黒ベルクロでした。他にもスモールユーティリティポケットの留め具が金属のドットボタンだったりと細かな違いがあります。

また、各ポケットはMALICEクリップでMAVへ取り付けを行いますが、このクリップも見慣れた形状とは微妙に異なります。

言葉では表現しずらいですが、タブがある側に溝が無いので取り外し時にタブを強く押し込む必要があります。こういった細かな違いがあるのも面白いですね。

こちらは同社のMulti-Purpose Pouchです。MAVのセットには含まれていませんでしたが、当時ラインナップされていたポーチ群の1つです。MAVの付属ポーチは"pocket"名義でしたがこちらは"pouch"です。違いはなんなんでしょうね?

MAVはPALSシステムで接続を行うため、任意の位置にポケット/ポーチを移動したり、不要なものを取り外したりとレイアウトを自分好みに変更することが出来ます。TAC-T以外のMOLLEや社外ポーチも取り付け可能なのでかなり自由度が高いですね。

という訳でタクティカルテイラーのMAV 1Pでした。以前から欲しかった装備なので入手出来て非常にうれしいです。今回はここらへんで終わります。
2024年02月04日
Primary Arms SLx 1X Micro Prism

UMP9をサバゲーに投入するにあたって現代的な光学サイトが欲しいなということで新しい装備を購入しました。"Primary Arms SLx 1X Micro Prism"です。名前の通りドットサイトではなく等倍(1X)のプリズムサイトです。
AIMPOINT ACROとPrimary Arms SLxのどちらかを購入するか悩んでいましたが、未所持のカテゴリーである等倍プリズムサイトに魅力を感じSLxをチョイスしました。

サイト関連の付属品はこんな感じです。SLx本体に加え、マウントのベースと4種のスペーサーが付属しています。このスペーサーとネジを組み合わせることで任意の高さに組み替えることが可能です。余談ですが、左下のドライバーはマウントをピカティニーレールに取り付けるために必要ですが、スペーサーの組み換えには別途六角レンチが必要です。

とりあえずベーシックなストレートスペーサーを挟んで組み立ててみました。残りのスペーサーはオフセットタイプなのでもう少しカクカクしたエアガンに合いそうですね。

サイズ感は手のひらに収まる程度と非常にコンパクトです。


対物レンズと接眼レンズはこんな感じです。対物レンズ側は凹凸が多く複雑な構造のように見えます。接眼レンズ側は回すことで視度を調節できるノブがついています。


左側面は中央に電池が入り、回すことで電源ON/OFFと明るさを調整できるノブが取り付けられています。また、上面と右側面に埋め込まれているノブはレティクルの位置を上下左右に調節できます。


レティクルはこんな感じです。ドットサイトではないので電源OFF状態でも黒色で表示され、最大光量の13では眩しいくらいにレティクル部が発光します。この独特な形状と光り方も購入を決めたきっかけです。

VFCのUMP9に取り付けました。根元のトルクスネジ2個で取り付けるタイプのマウントです。ノブやQDレバー方式ではないので着脱は少し手間がかかります。ACOGと同規格らしいのでACOG用のレバー式マウントが欲しくなります。

スペーサーでかさ上げしているためフロントサイトと微妙に掛からない高さで狙いをつけることが出来ます。スペーサー無しだとアイアンサイトと同一ラインでした。通常のドットサイトであればバックアップサイトを考慮して低い位置でも良さそうですが、SLxに関して言えば電池が切れてもレティクルが残るので自由な高さで取り付けることが出来ます。
因みに光量は7です。明るすぎると中央の"^"が眩しくて潰れてしまって狙いが付けられないので、室内であればある程度暗めの方が使いやすそうです。

という訳でPAのSLx 1xプリズムサイトでした。耐久度については未知数ですが、実銃用のサイトなのでGBBの反動であれば問題なく運用できるのではないかと考えています。それについてはサバゲーに投入して確かめたいですね。今回はここらへんで終わります。