2025年01月25日
Point Blank INTERCEPTOR BODY ARMOR

アメリカ軍が採用していたボディアーマー、INTERCEPTOR BODY ARMORです。ソフトアーマーを内蔵したベストのOTVとトラウマプレートのSAPIで構成されています。
03年の第2歩兵師団での使用例です。他にも初期アフでの使用例などでも有名ですね。
-上記写真の装備解説-
・03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その1
・03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2
・03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その3


表と裏はこのような感じです。MOLLEに対応したPALSが縫い付けられており、マガジンポーチやキャンティーンカバーなどの対応した装備を取り付けることが可能です。


観音開きでベスト状に着込んでベルクロで固定するタイプです。PASGTのボディアーマーと同様の構造ですね。ただ、3つのドットボタンで強く固定できるように改良されています。

長さ調整は裏のアジャスターで行います。PASGTはエラスティックバンドでしたが、OTVでは体格に合わせた微調整が可能となっています。

背面上部にはドラッグハンドルが縫い付けられています。PASGTの頃と比較すると一気に近代的な見た目に変化しています。

自分が所有しているのはMサイズです。37インチから41インチまでの胸囲に対応しています。

オプションパーツでヨーク、スロート、グローインが付属しています。それぞれソフトアーマーが内蔵されています。
マニュアルによるとMilitary Operational Protective Posture(MOPP)なる指標があり、オプションパーツやプレートの有無で防御力がレベル分けされています。オプションパーツなしではLevel1ですが、ヨークを取り付ければLevel2、更にスロートとグローインを取り付ければLevel3と9mm及び破片に対する防御範囲を拡大することができます。


SAPIです。OTVに装備することで徹甲弾を除くアサルトライフル弾に対する防御を実現するLEVEL4になるらしいです。

背面にはタグが貼り付けられています。製造は02年12月のようなので初期アフ装備というよりイラク戦争装備でしょうか?

経年劣化で角のカバーが破れており内面を見ることができます。一番上には緩衝材のプチプチが敷いてあり、その下に2層のプレートがあるようです。プレート部分は叩くと瀬戸物を叩いたような音がします。


前面は横方向のポケットに挿入します。その際、紐を巻き込む形で入れ込むことで緊急時に紐を引っ張りSAPIを投棄することが可能です。

後面は上からポケットに挿入します。こちらには紐などはありません。

前後にSAPIを取り付けることでINTERCEPTOR BODY ARMORとなります。かなり重いです。
というわけで今回はOTVとSAPIについてでした。00年代米軍においては特殊部隊まで使用例があるアーマーなので使い道は多岐にわたると思います。今回はここらへんで終わります。
Posted by スプリング at 14:52│Comments(0)
│ボディアーマー