2023年04月01日
Coleman 252A 1956年製 その3 組み立て・点火編

錆取りを行い、汚れを落とし、消耗品を交換した252Aを組み立てていきます。

まずはフューエルチューブにスプリングとニードルを戻します。

組み立てたフューエルチューブをバルブに装着し、バルブステムを取り付けました。
ノブを仮組みして左右に回し、チューブの下端から飛び出したニードルがしっかり上下してバルブが開閉するか確認します。動作に問題ありませんでした。

新しいポンプカップに交換しつつ、ポンププランジャーも組み立てます。ポンプカップは事前にリュブリカントをまんべんなく塗布して揉んで柔らかくしています。
タンクにステムとポンププランジャー、バルブとフューエルキャップを取り付けます。バルブにはシールテープを巻き付けて漏れを防止します。

ノブとフューエルキャップがしっかり閉まっていることを確認してポンピングします。各部から漏れがないか確認を行うためしっかり加圧しました。
石鹸水をタンク全体やバルブの根本と先端、フューエルキャップの付け根に塗布して様子を見ます。漏れがあるとそこから泡が出てきますが、特に泡は見当たりませんでした。

続いてチェックバルブからの漏れを確認します。加圧してポンプを押し込み、ポンプの空気穴だけを軽く押さえます。チェックバルブが機能していない場合はここでポンプが押し返されます。メンテ前は押し返されましたが、クリーニングで異物が除去されたのか押し返されませんでした。
各部のテストが完了して当初のどこかからエアが漏れていた問題と錆取りでタンクに穴が空いているのではないか疑惑を解決できました。石鹸水を洗い流して乾燥させます。
乾燥後は分解と逆の手順で組み立てました。
アダプターもバルブ同様にシールテープで気密を取るように処理しています。本当はここもリークテストで確認したかったですが、カラーやグローブケージが邪魔なので省略しています。
また、組立時に純正ではないグローブが気になったので、クローブケージにクワドラントグローブ用のレールを取り付けてグローブを交換しました。

年代的にはワンピースのグローブですが、後年にグローブが破損して交換したと仮定するなら、クワドラントグローブに更新されたとしてもおかしくないのではないでしょうか?

レールが取り付けられたことでグローブガードが太くなり、ガッシリした印象になりました。クワドラントグローブも分厚いので全体的にゴツくなっています。

すでに空焼きしたマントルが取り付けられていますが、これはColemanのマントル 20型を使用しました。

当時品の純正マントルも所有していますが、流石にこれを使うのは勿体ないので似たマントルを探した結果マントル 20型になりました。

左から順に252Aに同梱されていた古いマントル、20型、21A型です。サイズを比較すると20型マントルはそこそこサイズが近いことが分かります。逆に21A型は大きすぎますね。ただ、当時のColemanの取説だと21A型とあるため21A型でもいいのかもしれません。

また、当時品と20型マントルを見比べてみると網目が荒さが異なるため、空焼き後の大きさが同じかまでは不明です。
まあ、なんにせよメンテナンスを行った252Aの組み立てが完了しました。
続いて試運転に移ります。

まずはホワイトガソリンを用意します。余談ですが、私はSOTOのフューエルボトルを使用しています。中身はColemanのエコクリーンです。

このボトルは中蓋にストローがついているため、開栓後に中蓋をひっくり返すと単体で注ぎ口にしっかり注ぐことが出来ます。便利です。ただ、内容量が750mlと控えめなのがネックです。252Aだけを運用するのであればジャストといった感じではありますが……。

本来であれば252Aは漏斗が付属しますが、この個体は欠品していました。こういうときにSOTOのボトルは直接差し込めるので助かります。ガソリンをほどほどに入れます。

ガソリン投入後はしっかりと蓋を締めます。マニュアルにも指でしっかりと締めるように記載があります。
ポンピングしてタンクを加圧し、点火してジェネレーターを十分に温めるとしっかりマントルが光りました。

届いた時はサビだらけだし腐ったガソリンの臭いは酷いしでどうなることかと思われましたが、なんとかレストアは完了したようです。後はキャンプで長時間の実用に耐えるか確かめます。今回はここらへんで終わります。
2023年03月20日
Coleman 252A 1956年製 その2 レストア編
前回に引き続き、美品で動作確認済みのハズが錆だらけでポンプ加圧すらできないジャンク品の252Aをレストアしていこうと思います。

まずは一番の強敵であるタンクのサビ取りです。

使用するのはモノタロウのタンクサビ取りクリーナーです。Colemanのタンクサビ取りといえば花咲かGをよく目にしますが、モノタロウのランキングで1位だったことに加え、使い方を見た限り花咲かGと同種のクリーナーであると判断したためこちらを購入しました。花咲かGより1000円ぐらい安いのも魅力的です。
事前準備としてタンク内部にブレーキクリーナーを吹いたり中性洗剤で満たして水洗いをしたりとできる限りの清掃と脱脂を行い、サビ取りに移っていきます。

2Lのペットボトルに現役を200mL注ぎ、温かいお湯を1800mL注いで混ぜ合わせたものをタンクに投入します。10倍に薄めました。また、この際に薄めたクリーナーを少量残しておきます(後で出番があります)。
そのままだと満杯まで入らずに横の注ぎ口から溢れるので、コルクやシリコンなどの栓でバルブ取付部以外は蓋をしながら注ぎました。ついでにスペアパーツ入れもクリーナーを入れて蓋をして錆取りします。

クリーナーの効果を高めるには温かい状態をどれだけ持続できるかが重要らしいですが、まだまだ寒いのでそのまま置いておくとあっという間に冷めてしまいます。
仕方がないので古着で包んで厚手のクッションで出来たランタンのソフトケースに押し込みました。また、途中で数回取り出して外から熱湯を当てて再加熱も行いました。
18時間ぐらい後に排水すると、ガソリンが入っていないスペアパーツ入れは一回ですべての錆を除去できていました。


しかし、タンクについては不十分な結果となりました。あらかたの錆は除去できましたが、根が深い錆が残ったのかポツポツと点状の錆が残りました。やはり保温が上手くいかなかったのかもしれませんが、排水時に腐ったガソリンの臭いが酷かったので清掃が足りていなかったのかもしれません。
錆を根絶するために再度クリーナーを投入します。このクリーナーは使いまわしが可能なのですが、再度使用するたびに効果が落ちるらしいので新しく溶液を薄めたものを用意しました。また、今度は24時間熟成します。


24時間後に排水すると前回残っていた点々の錆も消え去りきれいな鈍色のタンクになっていました。

上から見ても見える範囲に錆は残っていません。錆取りは成功といっていいでしょう。
写真ではよく見えませんが、肉眼だとタンク内面がアバタ状に小さな穴でボコボコしていました。おそらくそれだけ錆に侵食されていたのだと考えられます。これがもっと深くなっていたら穴が空いていたと考えられます。危なかったですね。
サビ取りクリーナーを抜いた後は水洗いし、事前に取り分けた未使用の薄めたサビ取りクリーナーを投入してタンクを振ることでサビを取った内部をコーティングします。これで防錆効果を発揮できるようです。
ただ、このコーティングが剥がれて悪さするのでやらないという方もいるので悩ましいところです。自分はとりあえずやってみました。

乾燥させるためにひっくり返して放置しましたが、2日置いても乾かなかったので最終的にドライヤーで熱風を送り込んで無理やり乾かしました。最初からこうすればよかったです。
タンクを放置したり乾かしている間に他の作業も進めました。


バルブの清掃についてはまずは表面のカスを真鍮ブラシで清掃しました。

その後、更に分解して各パーツごとにパーツクリーナーで汚れを吹き飛ばしました。また、フューエルチューブについては側面の穴が空気取入口なのでここにもパーツクリーナーのノズルを突っ込んで清掃します。
他にもバルブステムやチェックバルブ、アダプターのようなガソリンと接触していたパーツやガソリンが流れる経路は徹底的にパーツクリーナーを吹き付けて汚れを取ります。実際、流れる排水が黒く濁っていたのでだいぶ汚れていたようです。

ポンププランジャーも分解してパーツクリーナーでヘドロみたいな油を除去してポンプカップも交換しました。

組み立てました。茶色でネチョネチョしていたのが嘘みたいにスッキリしました。


フィラーキャップのガスケットですが、違和感あるなと見ているとガスケットの下から更に古いガスケットが顔を出しました。つまり、前オーナーは硬化したガスケットを除去せずに上からガスケットを貼り付けていたわけです。完全に分解したとは一体……(2回目)。
確かにフィラーキャップのガスケットは交換が面倒ですが、バーナーで燃やして先が細いドライバーで残骸を毟れば除去できます。その後、真鍮ブラシで擦ってカスを取って新しいガスケットを取り付けました。
グローブケージとエアーサプライチューブは上から塗られた塗膜を除去しました。

ビフォー


アフター
花咲かG系のクリーナーだと色が変わる恐れがあったのでネジザウルスリキッドやサビアウトを使って錆取りしましたが、あまりキレイにはなりませんでした。


ただ、これに関しては程よい使用感でいい感じだなと思います。

前オーナーは塗装する際にマスキングをしなかったようでノブに塗料が付着しています。他にもカラーやタンクにも飛散していたのでまとめてブラシで擦って除去しています。完全に分解したのであれば分解状態で塗って欲しかったですね。

アダプターが微かに斜めに曲がっていたことに気づいたので新しいアダプターをネットで購入しましたが、よく見ずに購入したら似ても似つかないローポリゴンなカクカクしたアダプターでした。

形状が大きく異なりますし、元のアダプターも使えないわけではないのでこれは予備パーツとして保管しておきます。

アダプター以外も予備パーツを用意しましたが、チェックバルブはパーツクリーナーで問題なく動くようになり、ノブの固定ネジは錆取りが成功し、ジェネレーターのロックナットも使えそうなので元のパーツから交換しませんでした。
予備パーツの出番がなかったのは残念でしたが、錆取りやガスケットの交換、清掃に塗膜の除去は完了しました。後は組み立てて点火するだけですね。
今回はここらへんで終わります。

まずは一番の強敵であるタンクのサビ取りです。

使用するのはモノタロウのタンクサビ取りクリーナーです。Colemanのタンクサビ取りといえば花咲かGをよく目にしますが、モノタロウのランキングで1位だったことに加え、使い方を見た限り花咲かGと同種のクリーナーであると判断したためこちらを購入しました。花咲かGより1000円ぐらい安いのも魅力的です。
事前準備としてタンク内部にブレーキクリーナーを吹いたり中性洗剤で満たして水洗いをしたりとできる限りの清掃と脱脂を行い、サビ取りに移っていきます。

2Lのペットボトルに現役を200mL注ぎ、温かいお湯を1800mL注いで混ぜ合わせたものをタンクに投入します。10倍に薄めました。また、この際に薄めたクリーナーを少量残しておきます(後で出番があります)。
そのままだと満杯まで入らずに横の注ぎ口から溢れるので、コルクやシリコンなどの栓でバルブ取付部以外は蓋をしながら注ぎました。ついでにスペアパーツ入れもクリーナーを入れて蓋をして錆取りします。

クリーナーの効果を高めるには温かい状態をどれだけ持続できるかが重要らしいですが、まだまだ寒いのでそのまま置いておくとあっという間に冷めてしまいます。
仕方がないので古着で包んで厚手のクッションで出来たランタンのソフトケースに押し込みました。また、途中で数回取り出して外から熱湯を当てて再加熱も行いました。
18時間ぐらい後に排水すると、ガソリンが入っていないスペアパーツ入れは一回ですべての錆を除去できていました。


しかし、タンクについては不十分な結果となりました。あらかたの錆は除去できましたが、根が深い錆が残ったのかポツポツと点状の錆が残りました。やはり保温が上手くいかなかったのかもしれませんが、排水時に腐ったガソリンの臭いが酷かったので清掃が足りていなかったのかもしれません。
錆を根絶するために再度クリーナーを投入します。このクリーナーは使いまわしが可能なのですが、再度使用するたびに効果が落ちるらしいので新しく溶液を薄めたものを用意しました。また、今度は24時間熟成します。


24時間後に排水すると前回残っていた点々の錆も消え去りきれいな鈍色のタンクになっていました。

上から見ても見える範囲に錆は残っていません。錆取りは成功といっていいでしょう。
写真ではよく見えませんが、肉眼だとタンク内面がアバタ状に小さな穴でボコボコしていました。おそらくそれだけ錆に侵食されていたのだと考えられます。これがもっと深くなっていたら穴が空いていたと考えられます。危なかったですね。
サビ取りクリーナーを抜いた後は水洗いし、事前に取り分けた未使用の薄めたサビ取りクリーナーを投入してタンクを振ることでサビを取った内部をコーティングします。これで防錆効果を発揮できるようです。
ただ、このコーティングが剥がれて悪さするのでやらないという方もいるので悩ましいところです。自分はとりあえずやってみました。

乾燥させるためにひっくり返して放置しましたが、2日置いても乾かなかったので最終的にドライヤーで熱風を送り込んで無理やり乾かしました。最初からこうすればよかったです。
タンクを放置したり乾かしている間に他の作業も進めました。


バルブの清掃についてはまずは表面のカスを真鍮ブラシで清掃しました。

その後、更に分解して各パーツごとにパーツクリーナーで汚れを吹き飛ばしました。また、フューエルチューブについては側面の穴が空気取入口なのでここにもパーツクリーナーのノズルを突っ込んで清掃します。
他にもバルブステムやチェックバルブ、アダプターのようなガソリンと接触していたパーツやガソリンが流れる経路は徹底的にパーツクリーナーを吹き付けて汚れを取ります。実際、流れる排水が黒く濁っていたのでだいぶ汚れていたようです。

ポンププランジャーも分解してパーツクリーナーでヘドロみたいな油を除去してポンプカップも交換しました。

組み立てました。茶色でネチョネチョしていたのが嘘みたいにスッキリしました。


フィラーキャップのガスケットですが、違和感あるなと見ているとガスケットの下から更に古いガスケットが顔を出しました。つまり、前オーナーは硬化したガスケットを除去せずに上からガスケットを貼り付けていたわけです。完全に分解したとは一体……(2回目)。
確かにフィラーキャップのガスケットは交換が面倒ですが、バーナーで燃やして先が細いドライバーで残骸を毟れば除去できます。その後、真鍮ブラシで擦ってカスを取って新しいガスケットを取り付けました。
グローブケージとエアーサプライチューブは上から塗られた塗膜を除去しました。

ビフォー


アフター
花咲かG系のクリーナーだと色が変わる恐れがあったのでネジザウルスリキッドやサビアウトを使って錆取りしましたが、あまりキレイにはなりませんでした。


ただ、これに関しては程よい使用感でいい感じだなと思います。

前オーナーは塗装する際にマスキングをしなかったようでノブに塗料が付着しています。他にもカラーやタンクにも飛散していたのでまとめてブラシで擦って除去しています。完全に分解したのであれば分解状態で塗って欲しかったですね。

アダプターが微かに斜めに曲がっていたことに気づいたので新しいアダプターをネットで購入しましたが、よく見ずに購入したら似ても似つかないローポリゴンなカクカクしたアダプターでした。

形状が大きく異なりますし、元のアダプターも使えないわけではないのでこれは予備パーツとして保管しておきます。

アダプター以外も予備パーツを用意しましたが、チェックバルブはパーツクリーナーで問題なく動くようになり、ノブの固定ネジは錆取りが成功し、ジェネレーターのロックナットも使えそうなので元のパーツから交換しませんでした。
予備パーツの出番がなかったのは残念でしたが、錆取りやガスケットの交換、清掃に塗膜の除去は完了しました。後は組み立てて点火するだけですね。
今回はここらへんで終わります。
2023年03月12日
Coleman 252A 1956年製 その1 分解編
GIランタンことColemanの252Aを入手しました。

裏面の刻印から1956年製ということがわかります。

Coleman以外にもSMPやアームストロングなど様々なメーカーが製造していましたが、折角なのでColemanのものを購入しました。
さて、こちら"完全分解して全部品を清掃、整備、修繕を行い2時間の動作確認済みの美品"であるランタンをネットオークションで購入しました。
が、届いたランタンを見てみるとタンク内にサビ粉が大量に残存し、何十回ポンピングしてもあっという間に空気が抜けてしまうジャンク品でした。ついでにタンク内からガソリンの腐った異臭が漂います。これは堪りません。
どうみても動作確認済みではなさそうなので出品者に連絡したところ、整備して点火したのは2,3年前とのことでした。

おまけによく見ると錆びた状態の上からシルバーで塗装して誤魔化してあります。これも記載はありませんでしたが、これに関しては見抜けなかった自分が悪いですね。しかし美品とは一体……。
このままではどうしようもないのでレストアしていきます。そのために今回は前段階として分解します。
まずはベンチレーターの取り外しですが、これは通常のランタン同様にトップのボールナットを緩めると取り外し可能です。紛失防止なのかベンチレーターにナットが埋め込まれているのが特徴的です。

ベンチレーターを外せばグローブを抜き取ることが出来ます。GIランタンといえば4分割されたクワドラントグローブのイメージがありますが、初期の252Aは一体型のグローブが使用されていました。

本来ならUSのマークが入ったグローブなのですが、このランタンについているのは通常のColeman製グローブですね。年代も50年代ではないので後から装着されたものと思われます。

ジェネレーターは根本のジェネレーターロックナットを緩めた後に上方向に力を加えると引っこ抜けます。

GIランタンはジェネレーターをセルフクリーニングする機能がないため、人力でジェネレーターを外してクリーニングする必要があります。そのためなのかはわかりませんが、ジェネレーターは比較的簡単に取り外しが可能です。
このクネクネしたパーツがジェネレーターです。液体のガソリンを気化するための重要なパーツですが消耗品です。

と言っても100~200時間は使えるため寿命はそこそこあります。見た感じはまだ使えそうです。
ジェネレーターを外した後はジェネレーターの台座であるアダプター(ジェネレーターシート)下部にあるロックナットを緩めます。これはクローブケージを押さえつけて固定するためのナットです。

このナットを緩めることでグローブケージをフリーにすることができ、アダプターを取り外し可能になります。エアーサプライチューブとカラーもこのナットで固定されています。
後期型ではアダプター下部のウイングナットを緩めることでエアーサプライチューブとグローブケージを抜き取ることができるように改良されていますが、前期型は一体型なのでアダプターを外さないことにはこれらを取り外すことが出来ません。ちょっと不便です。
アダプターとその下部にあるバルブはどちらも反時計方向に回すことで分解できますが、非常に強固にねじ込まれているためモンキーと素手で分解するのは困難です。

ということでバイスを用意しました。ナベヤのホビーバイスです。これでアダプターやバルブを固定し、タンクを両手でつかんで体重を掛けて回すことで強固なネジを取り外します。

門型のエアーサプライチューブにバイスを噛ませ、レンチ代わりにしてアダプターを分解しましたが、下部が歪んで歪取りする羽目になったのでやめたほうが良いと思います。
モンキーなどでアダプターを固定し、モンキーのグリップをバイスに噛ませ、タンクを両手で保持して全体重を掛けながら回すのが良いのではないかと思います。


アダプターを外すとグローブケージも抜き取ることが出来ます。
どちらも上から再塗装されていますが、クローブケージはサビの上から塗装されていてザラザラですね……。完全に分解して整備したのにサビは取らなかったのでしょうか……。



続けてバルブステムを取り外します。ナットを緩めてフリーにした後にノブを緩める方向に回し続け、ネジから外れた後に引っ張るとバルブステムを抜き取ることが可能です。
この部分はグラファイトパッキンという黒色のパッキンが入っていますが、これを触ると手が黒くなるので注意です。見た感じまだ使えそうですが、折角なので新品のパッキンと交換します。

ノブを固定するネジもサビが酷かったので取り外しました。ここのサビ取りも行います。
バルブステムを取り外すか、ホイールを取り外せばカラーが抜き取り可能です。
ただ、カラーを外す前にカラーとフューエルキャップがチェーンで繋がれているため、先にそちらも分解します。

蓋をきつく締めた状態だと上部のネジを回して取り外すことが出来ます。

このように二重構造になっているため、蓋を締めていないとフューエルキャップは分解できないので注意が必要です。

ポンピングしても圧力を保てない原因として考えられるのがフューエルキャップのガスケットの劣化です。ここも交換予定です。
話がそれました。とりあえずカラーが完全フリーになったのでカラーを取り外します。

切れ込みがあるタイプのカラーであればバルブステムを分解せずに取り外し可能ですが、252Aは切れ込みがないのでこうしないと取り外せません。
続いてタンクとバルブを分離します。この部分は硬いねじ込みに加えて強力な接着剤で二重に固縛されています。バイスで固定する前に接着剤をバーナーで焦がして除去することをおすすめします。
接着剤を除去した後はバイスで挟んで固定し、両手でタンクを回してネジを緩めていきます。作業用のゴム手袋があると便利です。

アダプターの1.5倍ぐらい硬いため、全身で体重を掛ける必要がありますが、その際に斜め方向に力を加えてしまうとタンクのネジ穴あたりが曲がってしまいます。ネジに対し平行になるように気をつけながら成人男性が全体重で捻るとようやくバルブが緩みました。

予想通りではありますが、バルブ下部のフューエルチューブにガソリンの残骸がへばり付いています。内部も固着しているようです。ここも分解してキレイにする必要があります。

ポンプとステムも抜き取りました。リュブリカントが70年掛けて熟成されたのか、茶色でネチャネチャしています。これもクリーニングが必要ですね。カップはどうしようもないので交換します。

タンクです。口まで錆びています。バルブを抜いたことで上からライトで照らしつつ内部を確認できましたが、案の定内部は鉄の地肌が1に対しサビ99ぐらいで見事にサビサビです。あと腐ったガソリンの臭いがエグいです。
よく見るとスペアパーツを入れるスペースまで錆びています。

ここも放っておいてサビが進行して底が抜けると大変なので錆取りします。
タンクが見えるまで分解した結果、レストアに必要な工程が見えてきました。
1. タンクの完全な錆取り
2. ガスケット、グラファイトパッキン、ポンプカップの交換
3. フューエルチューブ、バルブ、ジェネレーターシートの清掃
4. フレームとエアーサプライチューブの塗装落とし
5. 各部のそこそこの錆取り
1については必須ですね。錆の粉が大量に出てくるほど劣化しているタンクをそのままというのは厳しいです。2は気密の確保、3はガソリンと空気の経路を確保のためにそれぞれ行います。
4についてはよく分からない塗料が塗られているのが気に入らないので剥がします。5は塗装などを傷めない程度に錆取りを行う予定です。ここらへんは必須ではないですね。
次回の目標を決めたところで今回はここらへんで終わります。

裏面の刻印から1956年製ということがわかります。

Coleman以外にもSMPやアームストロングなど様々なメーカーが製造していましたが、折角なのでColemanのものを購入しました。
さて、こちら"完全分解して全部品を清掃、整備、修繕を行い2時間の動作確認済みの美品"であるランタンをネットオークションで購入しました。
が、届いたランタンを見てみるとタンク内にサビ粉が大量に残存し、何十回ポンピングしてもあっという間に空気が抜けてしまうジャンク品でした。ついでにタンク内からガソリンの腐った異臭が漂います。これは堪りません。
どうみても動作確認済みではなさそうなので出品者に連絡したところ、整備して点火したのは2,3年前とのことでした。

おまけによく見ると錆びた状態の上からシルバーで塗装して誤魔化してあります。これも記載はありませんでしたが、これに関しては見抜けなかった自分が悪いですね。しかし美品とは一体……。
このままではどうしようもないのでレストアしていきます。そのために今回は前段階として分解します。
まずはベンチレーターの取り外しですが、これは通常のランタン同様にトップのボールナットを緩めると取り外し可能です。紛失防止なのかベンチレーターにナットが埋め込まれているのが特徴的です。

ベンチレーターを外せばグローブを抜き取ることが出来ます。GIランタンといえば4分割されたクワドラントグローブのイメージがありますが、初期の252Aは一体型のグローブが使用されていました。

本来ならUSのマークが入ったグローブなのですが、このランタンについているのは通常のColeman製グローブですね。年代も50年代ではないので後から装着されたものと思われます。

ジェネレーターは根本のジェネレーターロックナットを緩めた後に上方向に力を加えると引っこ抜けます。

GIランタンはジェネレーターをセルフクリーニングする機能がないため、人力でジェネレーターを外してクリーニングする必要があります。そのためなのかはわかりませんが、ジェネレーターは比較的簡単に取り外しが可能です。
このクネクネしたパーツがジェネレーターです。液体のガソリンを気化するための重要なパーツですが消耗品です。

と言っても100~200時間は使えるため寿命はそこそこあります。見た感じはまだ使えそうです。
ジェネレーターを外した後はジェネレーターの台座であるアダプター(ジェネレーターシート)下部にあるロックナットを緩めます。これはクローブケージを押さえつけて固定するためのナットです。

このナットを緩めることでグローブケージをフリーにすることができ、アダプターを取り外し可能になります。エアーサプライチューブとカラーもこのナットで固定されています。
後期型ではアダプター下部のウイングナットを緩めることでエアーサプライチューブとグローブケージを抜き取ることができるように改良されていますが、前期型は一体型なのでアダプターを外さないことにはこれらを取り外すことが出来ません。ちょっと不便です。
アダプターとその下部にあるバルブはどちらも反時計方向に回すことで分解できますが、非常に強固にねじ込まれているためモンキーと素手で分解するのは困難です。

ということでバイスを用意しました。ナベヤのホビーバイスです。これでアダプターやバルブを固定し、タンクを両手でつかんで体重を掛けて回すことで強固なネジを取り外します。

門型のエアーサプライチューブにバイスを噛ませ、レンチ代わりにしてアダプターを分解しましたが、下部が歪んで歪取りする羽目になったのでやめたほうが良いと思います。
モンキーなどでアダプターを固定し、モンキーのグリップをバイスに噛ませ、タンクを両手で保持して全体重を掛けながら回すのが良いのではないかと思います。


アダプターを外すとグローブケージも抜き取ることが出来ます。
どちらも上から再塗装されていますが、クローブケージはサビの上から塗装されていてザラザラですね……。完全に分解して整備したのにサビは取らなかったのでしょうか……。



続けてバルブステムを取り外します。ナットを緩めてフリーにした後にノブを緩める方向に回し続け、ネジから外れた後に引っ張るとバルブステムを抜き取ることが可能です。
この部分はグラファイトパッキンという黒色のパッキンが入っていますが、これを触ると手が黒くなるので注意です。見た感じまだ使えそうですが、折角なので新品のパッキンと交換します。

ノブを固定するネジもサビが酷かったので取り外しました。ここのサビ取りも行います。
バルブステムを取り外すか、ホイールを取り外せばカラーが抜き取り可能です。
ただ、カラーを外す前にカラーとフューエルキャップがチェーンで繋がれているため、先にそちらも分解します。

蓋をきつく締めた状態だと上部のネジを回して取り外すことが出来ます。

このように二重構造になっているため、蓋を締めていないとフューエルキャップは分解できないので注意が必要です。

ポンピングしても圧力を保てない原因として考えられるのがフューエルキャップのガスケットの劣化です。ここも交換予定です。
話がそれました。とりあえずカラーが完全フリーになったのでカラーを取り外します。

切れ込みがあるタイプのカラーであればバルブステムを分解せずに取り外し可能ですが、252Aは切れ込みがないのでこうしないと取り外せません。
続いてタンクとバルブを分離します。この部分は硬いねじ込みに加えて強力な接着剤で二重に固縛されています。バイスで固定する前に接着剤をバーナーで焦がして除去することをおすすめします。
接着剤を除去した後はバイスで挟んで固定し、両手でタンクを回してネジを緩めていきます。作業用のゴム手袋があると便利です。

アダプターの1.5倍ぐらい硬いため、全身で体重を掛ける必要がありますが、その際に斜め方向に力を加えてしまうとタンクのネジ穴あたりが曲がってしまいます。ネジに対し平行になるように気をつけながら成人男性が全体重で捻るとようやくバルブが緩みました。

予想通りではありますが、バルブ下部のフューエルチューブにガソリンの残骸がへばり付いています。内部も固着しているようです。ここも分解してキレイにする必要があります。

ポンプとステムも抜き取りました。リュブリカントが70年掛けて熟成されたのか、茶色でネチャネチャしています。これもクリーニングが必要ですね。カップはどうしようもないので交換します。

タンクです。口まで錆びています。バルブを抜いたことで上からライトで照らしつつ内部を確認できましたが、案の定内部は鉄の地肌が1に対しサビ99ぐらいで見事にサビサビです。あと腐ったガソリンの臭いがエグいです。
よく見るとスペアパーツを入れるスペースまで錆びています。

ここも放っておいてサビが進行して底が抜けると大変なので錆取りします。
タンクが見えるまで分解した結果、レストアに必要な工程が見えてきました。
1. タンクの完全な錆取り
2. ガスケット、グラファイトパッキン、ポンプカップの交換
3. フューエルチューブ、バルブ、ジェネレーターシートの清掃
4. フレームとエアーサプライチューブの塗装落とし
5. 各部のそこそこの錆取り
1については必須ですね。錆の粉が大量に出てくるほど劣化しているタンクをそのままというのは厳しいです。2は気密の確保、3はガソリンと空気の経路を確保のためにそれぞれ行います。
4についてはよく分からない塗料が塗られているのが気に入らないので剥がします。5は塗装などを傷めない程度に錆取りを行う予定です。ここらへんは必須ではないですね。
次回の目標を決めたところで今回はここらへんで終わります。