2021年08月11日
BLACKHAWK! OMEGA TACTICAL VEST-1 desert
今回はそこそこ古いデザートのオメガタクティカルベスト-1について書きます。
表と裏はこのようになっています。
外から軽く見ただけでも前回(90年代中盤付近)の個体と姿が大きく異なっていることが分かりますね。
今回の個体は00年代初期付近の個体と考えられますが、どうやらその間にかなり改良が入ったようです。
というわけで古いOD個体と見比べいこうと思います。
正確には今回と前回で間に何世代も変更がありますが、分かりやすいように今回はODを旧型でタンを新型と表記していきます。
まずは前面のマガジンポーチですね。
新型でもSTANAGマガジンやMP5のマガジンが2本、.308や7.62×39のマガジンなら1本入るという点は変わりませんが、フラップの形状が大きく異なります。
このフラップは根本がベルクロで留めてあり、マガジンのサイズに合わせて蓋を長くすることが可能になりました。またフラップを取り外して運用することも可能です。
ブラックホークはこの構造が好きなのか、グレネードポーチやハンドガンのマガジンポーチ等色々なポーチでこの構造を採用していました。
ただ一つ気になるポイントとして、この構造になった関係でフラップを抑えるバンドがマガジンポーチ内部に増えています。
空マガジンを収めようとするとこのバンドに引っかかるのでその点は気になりますね。まあ、練習すれば慣れるかもしれません。
また、マガジンを抑えるエラスティックバンドはベストに合わせたカモフラージュカラーに変更されています。実際に戦場で着用する場合は改良後のほうが良さそうですが、アジがあるのは改良前の方だと思います。
マガジンポーチ上部のユーティリティポーチ2つの構造に変化はありませんが、IDパッチやショットシェルポーチを貼り付けることができるベルクロが追加されました。
自分の所有している旧型にもベルクロはありますが、これは前オーナーが手縫いして取り付けたようです。
左側のユーティリティポーチ内部にもベルクロが縫い付けられており、そこにショットシェルのホルダーが貼り付けられています。
旧型も内側にベルクロの縫い付けはありますが、ショットシェルホルダーはありませんでした。欠品なのか最初から無いのかは不明です。
ユーティリティポーチの上には左右に肩パッドとコンパスポーチが配置されています。
肩パッドは00年のカタログに2000に登場と書いてあるため、2000年から装備されるようになったと考えられます。
表面はシボ加工された軟質樹脂で構成され、外側の端部には円柱状の芯が入っておりストックのズレを防止してくれます。
因みにですが、登場初期の肩パッドはベストの色に関わらず黒色しかなく、後の世代では形状が変更されているため、年代を判断する際に目安として役立ちます。
コンパスポーチのフラップも形状が異なります。
これについては比較的早い段階で改良され、見た目の変化が大きいため年代を見分けるポイントとして分かりやすいところとなっています。
ただ、個体差なのかこのコンパスポーチ非常に小さく、圧縮包帯が入りません。SILBAの小さいコンパスがギリギリ入る程度でした。
また、コンパスポーチのフラップのドットボタンはボタンが生地内部に隠れて反射防止仕様となっています。
余談ですが、フラップの改良後に反射防止化は行われたらしくフラップは新型でボタンはむき出しという世代も存在します。
フラップ同様に下部のベルトループも反射防止仕様へ変更されています。これによりダクトテープを貼って反射して光る金属ボタンを隠したりする必要がなくなりました。
あとは細かいですがDリングの形状が微妙に異なります。
続いて背面ですね。
ドラッグハンドルがある点は変わりませんが、その下にある増設用スロットの形状が変更されました。
旧型ではアリスクリップにのみ対応していましたが、新型ではBTSにも対応しています。
内側にベルクロメスが縫い付けられているため、デューティベルトに固定するタイプのベルクロ式ループの装具もしっかり固定できます。
最後は内面です。
新型のタグはそこそこ古い鳥と社名ロゴが併記されたバージョンの大型のものですね。ベストやリュックサックに使用されたタイプです。
旧型のタグはノーマルな鳥だけのタグですが、更にその中でも古いほうです。レアですね。
背中が来る部分のポケットはハイドレーションを入れることが可能です。
細かいことを言えば旧型の頃はキャメルバックと提携していたためキャメルバックのハイドレーションが純正品ですが、新型の頃にはブラックホーク独自のHYDROSTORMというハイドレーションが純正品となります。
あとは内ポケットの形状が変更されています。
旧型ではベルクロ式でしたが新型ではジッパー式に改良されました。
素材もノーマルなナイロン生地から両面ともメッシュ素材になり通気性が向上しています。
また、金具部にはホークタブ(ジッパーサイレンサー)が搭載されて音が鳴らないようになっています。
というわけで見比べてみましたが、90年代中盤から00年代初期にかけてかなりの改良が入っていることが分かりますね。
間に挟まる過渡期個体もありますし、都度ごとに改良を行っていた当時のブラックホークのフットワークの軽さがよく分かります。
そんなオメガベストですが、試しに試着してみるとこんな感じになります。
やはり胴体を覆うベスト形状なだけあって存在感がありますね。
このバージョンの肩パッド付きオメガベストは00年代初期のSEALをはじめ、特殊部隊での使用例が残っています。また、海兵隊での使用例も残っていますね。
00年代初期に一般的に販売されていたベストですし、合わせやすい装備かなと思います。
今回はここらへんで終わります。
表と裏はこのようになっています。
外から軽く見ただけでも前回(90年代中盤付近)の個体と姿が大きく異なっていることが分かりますね。
今回の個体は00年代初期付近の個体と考えられますが、どうやらその間にかなり改良が入ったようです。
というわけで古いOD個体と見比べいこうと思います。
正確には今回と前回で間に何世代も変更がありますが、分かりやすいように今回はODを旧型でタンを新型と表記していきます。
まずは前面のマガジンポーチですね。
新型でもSTANAGマガジンやMP5のマガジンが2本、.308や7.62×39のマガジンなら1本入るという点は変わりませんが、フラップの形状が大きく異なります。
このフラップは根本がベルクロで留めてあり、マガジンのサイズに合わせて蓋を長くすることが可能になりました。またフラップを取り外して運用することも可能です。
ブラックホークはこの構造が好きなのか、グレネードポーチやハンドガンのマガジンポーチ等色々なポーチでこの構造を採用していました。
ただ一つ気になるポイントとして、この構造になった関係でフラップを抑えるバンドがマガジンポーチ内部に増えています。
空マガジンを収めようとするとこのバンドに引っかかるのでその点は気になりますね。まあ、練習すれば慣れるかもしれません。
また、マガジンを抑えるエラスティックバンドはベストに合わせたカモフラージュカラーに変更されています。実際に戦場で着用する場合は改良後のほうが良さそうですが、アジがあるのは改良前の方だと思います。
マガジンポーチ上部のユーティリティポーチ2つの構造に変化はありませんが、IDパッチやショットシェルポーチを貼り付けることができるベルクロが追加されました。
自分の所有している旧型にもベルクロはありますが、これは前オーナーが手縫いして取り付けたようです。
左側のユーティリティポーチ内部にもベルクロが縫い付けられており、そこにショットシェルのホルダーが貼り付けられています。
旧型も内側にベルクロの縫い付けはありますが、ショットシェルホルダーはありませんでした。欠品なのか最初から無いのかは不明です。
ユーティリティポーチの上には左右に肩パッドとコンパスポーチが配置されています。
肩パッドは00年のカタログに2000に登場と書いてあるため、2000年から装備されるようになったと考えられます。
表面はシボ加工された軟質樹脂で構成され、外側の端部には円柱状の芯が入っておりストックのズレを防止してくれます。
因みにですが、登場初期の肩パッドはベストの色に関わらず黒色しかなく、後の世代では形状が変更されているため、年代を判断する際に目安として役立ちます。
コンパスポーチのフラップも形状が異なります。
これについては比較的早い段階で改良され、見た目の変化が大きいため年代を見分けるポイントとして分かりやすいところとなっています。
ただ、個体差なのかこのコンパスポーチ非常に小さく、圧縮包帯が入りません。SILBAの小さいコンパスがギリギリ入る程度でした。
また、コンパスポーチのフラップのドットボタンはボタンが生地内部に隠れて反射防止仕様となっています。
余談ですが、フラップの改良後に反射防止化は行われたらしくフラップは新型でボタンはむき出しという世代も存在します。
フラップ同様に下部のベルトループも反射防止仕様へ変更されています。これによりダクトテープを貼って反射して光る金属ボタンを隠したりする必要がなくなりました。
あとは細かいですがDリングの形状が微妙に異なります。
続いて背面ですね。
ドラッグハンドルがある点は変わりませんが、その下にある増設用スロットの形状が変更されました。
旧型ではアリスクリップにのみ対応していましたが、新型ではBTSにも対応しています。
内側にベルクロメスが縫い付けられているため、デューティベルトに固定するタイプのベルクロ式ループの装具もしっかり固定できます。
最後は内面です。
新型のタグはそこそこ古い鳥と社名ロゴが併記されたバージョンの大型のものですね。ベストやリュックサックに使用されたタイプです。
旧型のタグはノーマルな鳥だけのタグですが、更にその中でも古いほうです。レアですね。
背中が来る部分のポケットはハイドレーションを入れることが可能です。
細かいことを言えば旧型の頃はキャメルバックと提携していたためキャメルバックのハイドレーションが純正品ですが、新型の頃にはブラックホーク独自のHYDROSTORMというハイドレーションが純正品となります。
あとは内ポケットの形状が変更されています。
旧型ではベルクロ式でしたが新型ではジッパー式に改良されました。
素材もノーマルなナイロン生地から両面ともメッシュ素材になり通気性が向上しています。
また、金具部にはホークタブ(ジッパーサイレンサー)が搭載されて音が鳴らないようになっています。
というわけで見比べてみましたが、90年代中盤から00年代初期にかけてかなりの改良が入っていることが分かりますね。
間に挟まる過渡期個体もありますし、都度ごとに改良を行っていた当時のブラックホークのフットワークの軽さがよく分かります。
そんなオメガベストですが、試しに試着してみるとこんな感じになります。
やはり胴体を覆うベスト形状なだけあって存在感がありますね。
このバージョンの肩パッド付きオメガベストは00年代初期のSEALをはじめ、特殊部隊での使用例が残っています。また、海兵隊での使用例も残っていますね。
00年代初期に一般的に販売されていたベストですし、合わせやすい装備かなと思います。
今回はここらへんで終わります。