スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  

Posted by ミリタリーブログ at

2019年01月31日

旧型NVGマウント

 今回は旧型のPASGTヘルメット用NVGマウントについて書きます。

 イラク戦争などで見かけるマウントより前に使用されていたマウントで、このようなセットになっています。



 アーム、マウントベース、ヘルメットに引っ掛けるためのちょんまげですね。

 以前の98年UNCSB装備の考察にもチラッとでてきましたが、90年代後半で使用例を見かけます。

Embed from Getty Images


 99年、コソボの第82空挺師団ですが、中央右側の兵士が使用していますね。

 アームが装着されると見分けにくいですが、アームがない状態だと新型と形状が大きく異なるので見分けることができます。

 また、旧型ベースはネジ止めができないという特徴があります。



 比較対象にACH用の新型ベースを用意しました。(PASGT用は持ってないです……)

 右の新型は中央に穴があるのでネジ止めが可能ですが、左の旧型の中央はアームを固定するための溝であるため穴はなく、ネジ止めが不可能です。

 そのため、旧型はマウントベース下部の爪と後部のフックをそれぞれヘルメットに引っ掛けないと固定できません。



 ここと



 ここですね。まあ、ヘルメットは丸いですし、外れやすいからか、使用例では後部をダクトテープで固められてたりします。

 横から見るとこんな感じです。



 不安定そうな見た目です。ただ、ネジ止めと違い手軽に着脱可能というメリットはあるかなと思います。



 正面からです。これはこれで独特な形でイイですよね。ただ、このベースは滅多に見かけなかったりします……。


 また、ベースに専用の樹脂製アームを装着することで、NVGを装備することができるようになります。



 金属製と違いゴツいですね。先端にNVGのジョイントを差し込みます。



 また、アームの根本はこのようになっており、ネジに挟まれている突起がマウントベースとアームを固定するロック機構となっています。

 人差し指部分にあるレバーを押すことで、テコのようにロックを外すことが可能です。ただ、内部に硬いバネが仕込んであり、ロック解除時にアーム部分などを抑えていると破損しそうです。



 ベースに取り付ける際は、このように上部から差込みます。ロックを外した状態だと奥まで入ります。

 また、アーム土台にには上下でそれぞれアームを固定するための爪があり、この部分にアームを引っ掛けると、バネの力でアームを保持することが可能です。



 こっちが上で固定した時



 こっちが下で固定したときです。かなりがっちり固定できます。

 ただ、爪を押さえるバネが硬く、爪は樹脂なので取扱には注意が必要です。



 ちょうどロックしている状態なので分かりやすかなと思います。ここが破損した個体を見たことあります。

 また、NVGを装着するジョイント部は前後に可能しますが、ここが折れている個体も見たことありますね。

 他にも、サイドにノブがあり、ここを緩めることでNVGの角度を微調整可能だったりしますが、このノブが壊れている個体も見たことがあります。



 ここですね。ぶつけたのでしょうか。

 あとはアームをベースに取り付ける際に強く抑え過ぎたのか、アーム土台の耳が壊れていたりと、見かける個体はどこかが壊れていることが多いです。なんちゅう脆いマウントじゃ。

 今回は破損していない個体をゲットできましたが、結構な時間がかかってしまいました。なんとか手に入ってよかったなと思います。

 今回はこれで終わります。  


Posted by スプリング at 23:26Comments(0)装備アクセサリー