2023年07月15日
VFC M4 GBBR その26 KAC Folding Rear Sight, 300 Meter

KACことKnight's Armament Co.の300m フリップサイトです。VFCのM4に搭載するために購入しました。
初期アフではODA961でのCOMP M XDの後ろに装備してある使用例が有名ですね。
他にも初期アフ全体で見るとホロサイトやACOGと併用している使用例も残っています。
当時としては一般的なバックアップサイトなので汎用性がありますし、せっかくなので実物を購入してみました。

VFCのレプリカと比較してみます。



左が実物、右はVFCのレプリカです。並べてみるとVFCはかなり精巧に再現していることが分かります。レプリカながら板バネでサイトをしっかり保持しており、クリック感もあってサバゲ用途であればVFCの物でも問題なく運用できそうです。

厳密に比較してみるとVFC製のレプリカは側面にパーティングラインがあったり、サイト部分がザラザラした質感だったりと微妙に違いはありますが、なによりも大きな違いは裏面にあります。

300mフリップサイトはマイナスネジで留め具を締めてレールに固定する構造ですが、VFCのレプリカはこのネジがレールに接する面まで切られています。

それにより取り付けるとM4のレールがガリガリ削られます。実物はレールに面する箇所はネジが切られておらず、このような傷は発生しません。この違いは大きいです。
VFCのレプリカを使うときは、使用しないネジ部分はヤスリで削って軸を痩せさせておいたほうが無難だと思います。

また、実物はネジが切られている部分にインサートが仕込まれています。削れ防止とかでしょうか?

後は実物に付属するパーツとしてこの"peep aperture"が存在します。

実物はこれを背面から取り付けることでサイトの穴を小さくし、より精密な照準が可能になります。


小さな樹脂パーツですが、これがあると雰囲気が結構変わります。

レプリカに取付可能か確かめようかと思いましたがレプリカ相手だとかなりタイトです。押し込めばハマるかもしれませんが、固定用の爪が折れると困るので断念しました。

VFCのM4に取り付けました。マイナスドライバーで固定するため、ネジ一本での固定ながらガッチリ固定することが可能です。かなりコンパクトです。

一コマしか使わないため、他のレールはそのまま使用できます。自由度が高いですね。

キャリングハンドルと並べるとスケールの差が歴然です。しかし、A2以降のリアサイトは左右だけでなくリアサイトの高さも調整できるため、その点では300mフリップサイトよりキャリングハンドルのほうが勝っているようです。

左右調整のノブは同じ大きさ、機能のものが搭載されています。素手で調整できるためゼロインがやりやすいです。


展開は指で行います。板バネで保持しているのでパチン、パチンと収納、展開状態でしっかり固定されます。


フリップサイトだけでサイティングするとこんな感じです。1枚目がピープアパーチャーなし、2枚目がピープアパーチャーありです。確かに穴が小さくなったので狙いが定めやすくなっています。

折りたたみサイトなので光学機器も干渉することなく搭載することが可能です。Aimpoint社のComp M XDを前方に載せました。

コンパクトなフリップサイトなので折りたたんだ状態ではドットサイトは通常通り使用できます。

それでいていざというときは跳ね上げるだけでアイアンサイトになるのでなかなか使い勝手が良いと思います。

というわけでKACの300m フリップサイトでした。ドットサイト単体だとバックアップ用のアイアンサイトが欲しかったので満足です。今回はここらへんで終わります。
Posted by スプリング at 19:25│Comments(0)
│VFC M4