2023年12月17日
80年代中盤 米陸軍装備 2 装備編

前回は服装について書きましたが、今回は80年代中盤の米軍装備について書きます。
80年代中盤といっても被服からヘルメットに至るまでの過渡期なので部隊によって装備が結構異なります。というわけでモチーフになる実際の部隊を決めたほうが方向性が定まっていい感じになります。今回は85年、オリエントシールド '85に参加していた第25歩兵師団をモデルに装備を組みました。
・頭部装備

GROUND TROOPS HELMETことGTHです。チンストラップはドットボタンで開閉ができるようになった末期のタイプ(NSN: 8470-00-030-8003)を装着しています。

ヘルメットバンドはキャッツアイが縫い付けられているタイプです。このヘルメットバンドもグリーンの色味で種類があるので注意が必要です。簡単な見分け方としては、キャッツアイを縫い付けている糸が白色であれば古く、緑の場合は比較的新しいヘルメットバンドになります。
ヘルメットカバーはウッドランドの物を使用しましたが、当時は所謂LCリーフのヘルメットカバーも使用されている写真を見かけますね。


こちらがLCリーフのヘルメットカバーです。見分け方としてはLCリーフの方が色が淡く、パターンも細かいです。
・装備
装備はLC-1/2のベルトキットとアリスパックの組み合わせですね。

ベルトキットです。
・ LC-1 マガジンポーチ
・ LC-1 サスペンダー
・ LC-2 ピストルベルト
・ LC-2 キャンティーンカバー
・ M8A1 スキャバード & M7バヨネット(プラスチック/ゴム レプリカ)
・ エントレンチングツール
マガジンポーチ、コンパスポーチ、サスペンダー、ピストルベルト、キャンティーンカバーのいずれもよく見かける一般的なLC装備ですが、注意点として80年代と90年代で色味が変更になる点があります。90年代以前はOG106という黄色が強い緑カラーで生産されていたLC装備ですが、90年代以降はCG483という爽やかな緑色に変更されています。80年代装備であればOG106でそろえたいところですね。
また、銃剣の鞘(M8A1 スキャバード)は実物ですが、M7バヨネットはアリイの刀身がゴムでできているレプリカです。ヤフオクやメルカリでもこの組み合わせで出品されている個体をたまに見かけますね。

コンパスポーチの中には圧縮包帯を入れています。経年劣化で表面のビニールが破れてしまうのが悩みのタネです。

その他、マガジンポーチにはマガジンが3個とグレネードが両サイドに1個ずつの計2個、キャンティーンカバーには1QTキャンティーン及びキャンティーンカップ、スタンド、Eツールカバーには三つ折りのEツールが収納可能です。キャンティーンの中身やマガジンの重さまで再現するとなかなかの重量になります。


背嚢はアリスパックです。8,90年代の米軍装備と言えばコレという人も多いのではないでしょうか。30年近く製造されたので各パーツにバリエーションがありますが、80年代中盤で見かける組み合わせで組み上げました。

フレームは光沢のあるOD、ショルダーは厚みが増してクイックリリースが両方に搭載された改良型です。

腰のパッドも厚みとサイズが増し、ピストルベルトと同系のクイックリリース式ベルトと一体化した改良型を使用しました。
・その他

後はM17A1ガスマスクも装備します。ピストルベルトとは別に単体で腰にストラップを巻いて、太ももに固定します。

M17ガスマスクの改良型です。ガスマスク用の蓋を付けたキャンティーンから直接水を飲めるストローが装備されています。
これら上記の装備を組み合わせ、DNA M16A1を装備するとこんな感じです。

ウッドランドとLC装備の組み合わせで80年代の米軍感があっていい感じなのではないでしょうか。


2023年のMVGにこの装備で参加しました。
という訳で80年代の米軍装備でした。今回はここらへんで終わります。