2018年12月30日
03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その3 (ベスト装備編)
前々回、前回と03年の2歩装備について考察を行ってきました。
(前回と前々回)
・03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その1
・03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2
今回も残った装備について書きます。
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最後はその他装備ですね。
1. TLBV 2nd
2. LC-1 コンパスポーチ
3. LC-2 キャンティーンカバー
4. ピストルベルト(LC-2末期)
5. M9バヨネットシース
6. M40シリーズガスマスクバッグ
7. フライトグローブ です。
1. TLBV2nd

タクティカル・ロード・ベアリング・ベストでTLBVです。かっこいい名前ですね。LC装備と混ぜて使用されているベストですが、これはLC装備ではなくIIFS装備のベストです。
サスペンダーより厚く広くなった肩パッドと、上半身を覆うベストで体に掛かる負担を緩和します。胸部にはマガジンポーチが縫い付けられており、デフォルトで片側に3本、計6本のマガジンを収納可能です。

2ndの特徴は1stでは垂直に縫い付けられていたマガジンポーチが斜めになっているという点です。これによりマガジンが取りやすくなったらしいです。
他にもベストがメッシュ素材に変更されていたり、首の横左右にあるループの向きが逆になったり、背後のDカンの大きさも変わっています。また、グレネードポーチの蓋にベルクロが着いたことで開閉が楽になりました。
ただ、他の画像を見る限り1stも併用されていたみたいですね。
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分かりにくいですが、右の方が着用しているのは1stのようです。肩のループのフラップが外に向いてませんし、マガジンポーチも真っすぐです。

これがTLBV1stです。どっちも味があっていいですね。
2. LC-1コンパスポーチ
アリスクリップで固定するナイロン製のコンパスポーチです。中には包帯かコンパスが入ります。

使用例では、はみ出ている部分から見るに包帯が入っているみたいですね。

この包帯はFAキット買ったら入っていたり、単体でヤフオクに流れていたりします。灰色の袋は劣化なのかパリパリになって破れやすくなるため、注意した方が良いかもしれません。
3. LC-2 キャンティーンカバー

画像の右の隊員はガスマスクケースや角度的に見えませんが、左の隊員が腰に着けてます。多分右の隊員も後ろに装備しているかと思います。このポーチは1QTのキャンティーン(水筒)を携帯することが出来ます。また、前面のポケットには浄水剤の瓶が入ります。

カバーの中身である1QTの樹脂製キャンティーンです。画像下にあるガスマスク対応の蓋に交換することでガスマスク装備時にも水を飲むことが可能です。
4. ピストルベルト
右の隊員は隠れているため見えませんが、左の隊員が腰に着けています。TLBV下部のループに通すことで固定することが出来ます。TLBVはピストルベルトがないとポーチの拡張が出来ないため、右の隊員も恐らく装備しているはずです。

バックルが見えないためLC-2かLC-2Aか見えませんが、恐らくどちらかのピストルベルトを装備していると思います。この時期はどちらも使用例があるので好みの形状で問題ないかと思います。
また、LC-2Aに関してはフォリッジグリーン(FG)の個体も存在しているため、購入する際は欲しい色か注意したほうがいいかもしれません。
5. M9バヨネットシース
M9バヨネットの鞘です。本来は小物ポーチが付属していますが、今回は着けてないようです。また、使用例の隊員は鞘に迷彩の塗装を行っていますね。

画像はMMCのレプリカで、刀身がラバーで出来ている安全なものです。また、ネジが見えないようグリップに加工を行っています。
このレプリカはクリップまで再現されているかなりリアルなタイプでしたが絶版です。現在ではヤフオク等でたまに見かけます。
6. M40シリーズガスマスクバッグ
M40シリーズガスマスクバッグです。ただ、他の隊員の画像でM40/M42ガスマスクバッグらしい物も写っています。
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先ほどと同じ画像ですが、左の方のガスマスクバッグです。色的にM40/M42ガスマスクバッグのような気がします。併用されていたのかもしれません。
7. フライトグローブ
難燃性の手袋です。緑色でしたらヤフオクなどで放出品を見かけます。初回で説明を忘れていました。

画像は緑色のフライトグローブです。部隊で黒色のフライトグローブに統一しているようですが、blackhawkとかの私物なのでしょうか……。
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以上で03年2歩装備の考察は終了です。かなり情報が詰まっていて面白いですね。ただ、こうしてみると所有していない装備も多く、揃えるのはなかなか大変そうです。
米軍装備を集め始めた当初は(今もですが)、「このポーチそもそも名前何なの」って感じでしたので纏めてみました。名前が分からなければ現物を探せないので……。何かお役に立てれば幸いです。
(前回と前々回)
・03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その1
・03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2
今回も残った装備について書きます。
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最後はその他装備ですね。
1. TLBV 2nd
2. LC-1 コンパスポーチ
3. LC-2 キャンティーンカバー
4. ピストルベルト(LC-2末期)
5. M9バヨネットシース
6. M40シリーズガスマスクバッグ
7. フライトグローブ です。
1. TLBV2nd

タクティカル・ロード・ベアリング・ベストでTLBVです。かっこいい名前ですね。LC装備と混ぜて使用されているベストですが、これはLC装備ではなくIIFS装備のベストです。
サスペンダーより厚く広くなった肩パッドと、上半身を覆うベストで体に掛かる負担を緩和します。胸部にはマガジンポーチが縫い付けられており、デフォルトで片側に3本、計6本のマガジンを収納可能です。

2ndの特徴は1stでは垂直に縫い付けられていたマガジンポーチが斜めになっているという点です。これによりマガジンが取りやすくなったらしいです。
他にもベストがメッシュ素材に変更されていたり、首の横左右にあるループの向きが逆になったり、背後のDカンの大きさも変わっています。また、グレネードポーチの蓋にベルクロが着いたことで開閉が楽になりました。
ただ、他の画像を見る限り1stも併用されていたみたいですね。
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分かりにくいですが、右の方が着用しているのは1stのようです。肩のループのフラップが外に向いてませんし、マガジンポーチも真っすぐです。

これがTLBV1stです。どっちも味があっていいですね。
2. LC-1コンパスポーチ
アリスクリップで固定するナイロン製のコンパスポーチです。中には包帯かコンパスが入ります。

使用例では、はみ出ている部分から見るに包帯が入っているみたいですね。

この包帯はFAキット買ったら入っていたり、単体でヤフオクに流れていたりします。灰色の袋は劣化なのかパリパリになって破れやすくなるため、注意した方が良いかもしれません。
3. LC-2 キャンティーンカバー

画像の右の隊員はガスマスクケースや角度的に見えませんが、左の隊員が腰に着けてます。多分右の隊員も後ろに装備しているかと思います。このポーチは1QTのキャンティーン(水筒)を携帯することが出来ます。また、前面のポケットには浄水剤の瓶が入ります。

カバーの中身である1QTの樹脂製キャンティーンです。画像下にあるガスマスク対応の蓋に交換することでガスマスク装備時にも水を飲むことが可能です。
4. ピストルベルト
右の隊員は隠れているため見えませんが、左の隊員が腰に着けています。TLBV下部のループに通すことで固定することが出来ます。TLBVはピストルベルトがないとポーチの拡張が出来ないため、右の隊員も恐らく装備しているはずです。

バックルが見えないためLC-2かLC-2Aか見えませんが、恐らくどちらかのピストルベルトを装備していると思います。この時期はどちらも使用例があるので好みの形状で問題ないかと思います。
また、LC-2Aに関してはフォリッジグリーン(FG)の個体も存在しているため、購入する際は欲しい色か注意したほうがいいかもしれません。
5. M9バヨネットシース
M9バヨネットの鞘です。本来は小物ポーチが付属していますが、今回は着けてないようです。また、使用例の隊員は鞘に迷彩の塗装を行っていますね。

画像はMMCのレプリカで、刀身がラバーで出来ている安全なものです。また、ネジが見えないようグリップに加工を行っています。
このレプリカはクリップまで再現されているかなりリアルなタイプでしたが絶版です。現在ではヤフオク等でたまに見かけます。
6. M40シリーズガスマスクバッグ
M40シリーズガスマスクバッグです。ただ、他の隊員の画像でM40/M42ガスマスクバッグらしい物も写っています。
Embed from Getty Images
先ほどと同じ画像ですが、左の方のガスマスクバッグです。色的にM40/M42ガスマスクバッグのような気がします。併用されていたのかもしれません。
7. フライトグローブ
難燃性の手袋です。緑色でしたらヤフオクなどで放出品を見かけます。初回で説明を忘れていました。

画像は緑色のフライトグローブです。部隊で黒色のフライトグローブに統一しているようですが、blackhawkとかの私物なのでしょうか……。
Embed from Getty Images
以上で03年2歩装備の考察は終了です。かなり情報が詰まっていて面白いですね。ただ、こうしてみると所有していない装備も多く、揃えるのはなかなか大変そうです。
米軍装備を集め始めた当初は(今もですが)、「このポーチそもそも名前何なの」って感じでしたので纏めてみました。名前が分からなければ現物を探せないので……。何かお役に立てれば幸いです。
Posted by スプリング at 09:34│Comments(2)
│装備考察
この記事へのコメント
初めまして。いつも興味深く拝見しております。
いわゆるウッドランド装備に馴染みがあるつもりでしたが、もう15年も前のものなんですね^ ^;年々装備が複雑化し、高コスト化が進んでいるような気がします。日本の家電やガラケーの進化過程と似ているような…。
写真1枚でも情報が詰まっていて面白いですね。
これからも面白い記事をよろしくお願いしますm(_ _)m
いわゆるウッドランド装備に馴染みがあるつもりでしたが、もう15年も前のものなんですね^ ^;年々装備が複雑化し、高コスト化が進んでいるような気がします。日本の家電やガラケーの進化過程と似ているような…。
写真1枚でも情報が詰まっていて面白いですね。
これからも面白い記事をよろしくお願いしますm(_ _)m
Posted by m14gbbshooter
at 2018年12月31日 08:32

〉m14gbbshooterさん
コメントありがとうございます。
そうですね。ウッドランド装備もいつの間にかかなり昔の装備になってしまいました……。
米軍装備はポーチ類のモジュール(molle)化や、ドットサイトなどの光学機器の普及で一気に複雑になった印象です。ガラケーがスマホに交代したように、技術革新でよりシンプルな装備に回帰する日も来るかもしれませんね。
Molleが活用されてないこの頃でも色々なパーツで装備が構成されているため、分解してみると結構な量になりますね……。面白いです。
こちらこそよろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
そうですね。ウッドランド装備もいつの間にかかなり昔の装備になってしまいました……。
米軍装備はポーチ類のモジュール(molle)化や、ドットサイトなどの光学機器の普及で一気に複雑になった印象です。ガラケーがスマホに交代したように、技術革新でよりシンプルな装備に回帰する日も来るかもしれませんね。
Molleが活用されてないこの頃でも色々なパーツで装備が構成されているため、分解してみると結構な量になりますね……。面白いです。
こちらこそよろしくお願いします。
Posted by スプリング
at 2018年12月31日 09:34
