2018年12月29日

03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2 (武装、防具編)

 前回はヘルメットや被服、小物類について書きました。今回もこの03年に撮影された写真から装備を考えていきます。

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 やはり格好いいですね。

まずメイン武器について書こうかと思います。
1. 本体(M4)
2. M68 CCO
3. KAC flip up rear sight
4. RAS
5. AN/PAQ-4C       の順に書きます。


1. M4
 米軍のカッコいい鉄砲ですね。クールです。
03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2 (武装、防具編)
photo by Program Executive Office Soldier


 使用例はこの画像のセットアップに近いですね。リアサイトが違いますが、使用例の方のリアサイトは3に記しています。フロントサイト下にはサイドスリングアダプターが取り付けられており、隣の方のM4を見るにエンハンスドストックです。

 スリングはサイレントスリングのようです。上記の画像にも丸められた状態で写ってますね。これがストックとスリングアダプターを結んでいます。

03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2 (武装、防具編)


 サイレントスリングはこんな感じの2点式スリングです。前後に金属製のコキカンが着いており、ここにスリングの端を通して銃に固定します。長いの(約185cm)と短い(約135cm)のがあります。サイズ感的に使用例の物は長い方っぽいですね。

 M4の先端にはM9バヨネットが装着されています。携帯している使用例はあまり見かけないような気がしますが、バックの中などに収納しているのでしょうか……。


2. M68 CCO
 フレーム上部に載っている米軍のドットサイトです。Close Combat Opticの略です。コントラクトナンバーの履歴を見るにComp M XDも(Comp Mも?)M68 CCOだったみたいですが、この画像だとComp M2です。

 対物側の筒にテーパーがついているのが見える角度なので分かりやすいですね。キャップ3つを繋いでいるラバーコードもComp M2以降の特徴ですが、これを装備したComp M XDとかもいるのでラバーコードかワイヤーかで判別するのは難しいかなと思います。

 また、前後のレンズを守るキャップがフリップキャップではなくラバーのレンズキャップですね。箱付き官給放出品を見る限り、デフォルトではフリップキャップではなくこちらのキャップが付属しています。因みにフリップキャップは個別にNSN取得してるのでバラで支給されたのかもしれません。

 マウントはQRPマウントと呼ばれるL型のマウントです。スペーサーによりハイマウント、ローマウントを切替可能な凄いやつです。なぜかは分かりませんが、Comp M時代とComp M2時代のQRPマウントは形状が異なります。Comp M2時代はマウントが直角ではなく、土台のほうが若干斜めっているタイプのようです。補強されたということでしょうか。

03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2 (武装、防具編)
Comp M2とQRPマウント

photo by Johnny Silvercloud


03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2 (武装、防具編)
Comp M XDとQRPマウント


 こうして見比べてみると結構違いますね。ただ、画質の悪い画像やM4が小さく写ってる画像からだとなかなか見分けるのが難しいです。


3. KAC flip up rear sight
 ナイツ・アーマメント社のフリップサイトですね。M68 CCOの後ろにひっそりと配置されています。棒状のシンプルな可倒式アイアンサイトです。00年代前半で使用例を見かけます。また、MATECH社のBUISよりもシンプルな形をしているのが特徴です。

03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2 (武装、防具編)
KACのリアサイト

photo by U.S. Army



4. RAS
 ハンドガードのフレーム側にネジ穴があるのでRISではなくRASのようです。番号がフレームからフロントサイトに向けて増えていく方ですね。
03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2 (武装、防具編)
RAS

photo by Program Executive Office Soldier


 左右にレールカバーはなく、下にバーチカルフォアグリップ、上にAN/PAQ-4Cを合体しています。かなりシンプルです。
03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2 (武装、防具編)
バーチカルフォアグリップ

photo by Program Executive Office Soldier


5. AN/PAQ-4C
03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2 (武装、防具編)


 左のバタフライスイッチを押したり、オプションのリモートスイッチを押すことでレーザーを照射します。画像はG&P製のレプリカです。可動しますが各部が壊れかけていて悲しい。

 この年代だとAN/PEQ2に押され気味ですが割と見かけます。オプションでM4やM16A2のバレルにも直接載ります。フロントのネジ一本で本体をマウントに固定する構造のため、テープで上からズレない様に固めているのだと思います。

03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2 (武装、防具編)


 レプリカですがこんな感じですね。レールにガッシリ固定できるマウント部とAN/PAQ-4C本体が違うパーツなのです。



 次はボディアーマーですね。これはOTVです。

OTV
03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2 (武装、防具編)


03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その2 (武装、防具編)


 OTVはPASGTアーマーより後に採用されたボディアーマーです。Outer Tactical Vestの略です。本体をカスタマイズして防御できる範囲を調節したり、MOLLEを利用してマガジンポーチなどをアーマー上に配置したり出来ます。

 画像を見る限り、アーマーは素のままでポーチ類も装着してないみたいですね。シンプル・イズ・ベスト。素っ裸状態でも、PASGTから一気にハイテクになったような見た目がカッコいいです。


 だいぶ長くなりましたので、今回はここまでにします。次回は胴体の装備について書きたいと思います。

 続きの投稿完了しました。

03年 米陸軍第2歩兵師団の装備考察 その3


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Posted by スプリング at 18:09│Comments(0)装備考察
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